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滅多にいないお母さん
お母さんは最近、パートを始めました。
「パパにばかり支払いをさせるのは申し訳ないから」
と言って。
そして家の事も一生懸命やっています。
「私にとっていちばん大事なのは家族だから」
と言って。
そしておじいちゃんとおばあちゃんの介護もやると、自ら言っていました。
「家族といえども未来永劫一緒にいられる訳じゃないから、一日ずつ大事にしていこう」
と言っています。
何もかも引き受けて体が壊れないか僕は心配です。
お母さんは
「私は大丈夫。あと、私はいつか眠っている間に急性心不全でぽくっと死ぬから安心してね」
と言っていました。
僕は多少手を煩わされてもちゃんと長生きして欲しいです。
多分僕のお母さんのような人は滅多にいないのでしょう。
僕はいつか、何年経っても僕と子どもたちに愛情を注いでくれる、お母さんのようなお嫁さんを見つけたいです。