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猫パンチするお母さん
お父さんがご飯を食べ終わるとスリスリ寄っていき
「パパ、パパ」
と抱きついています。
家のどこですれ違う時も、二人は抱き合ってチューチューしています。
早く家事を済ませればいいのにと、僕は思います。
この前なんて、僕がいるのに平気で
「私、自分が子どもを産んでみて、親が子どもを可愛いって思う理由が分かったの」
と、嬉しそうに言っていました。
お父さんが笑いながら
「うん、どうして?」
と聞くと
「自分の好きな人に似ているから」
と言って、恥ずかしかったのか何だか知りませんけど、お父さんのお腹に何度も猫パンチしていました。
お父さんも照れくさそうでした。
そして猫パンチといえども痛そうでした。