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見切りのバー

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

残酷ですが、これが真理です。

今日も今日とてミスをして、周り全体に多大な被害を与えての帰宅。空気が淀む。

皆が皆、子供を産んで育てて社会に貢献しろ。なんて言うけれど、不良品の歯車は産むんじゃない。と心の何処かで思ってる。その不良品の歯車である私は、そろそろ本格的に修理に出さなくてはならない。

「また暗い顔してる」

「私が仕事出来ないって、知っているでしょう?」

仕事の出来る同僚は、本日も涼しい顔して私の前に現れた。

早くこうならなくては。今まで沢山のミスを犯してした。チャンスと時間は何時だって有限で、残酷だ。社会というのは、一度や二度の失敗は許されるけど、何度も許される程甘くはない。

それは早い段階で気付いた現実である。そして更に残酷なのは。

「……評価ってね、下がることはあっても、上がることは難しいんだ」

「真理だな。特に一度下がった印象というのは、上げるのが難しい。だから如何に短時間で成長を見せ付けるかが鍵となる。少ない情報で考察、予測し、成果を上げなくてはならない」

彼の言う通り。幾度となくミスを繰り返すと、『仕事の出来ない奴』とレッテルを貼られる。その評価は多少仕事が出来る様になっただけでは払拭出来ない。だから一番良いのは、さっさと要領の良いやり方を覚えて、『仕事が出来る』と相手に思わせる事。

そうしないと下がり切った評価のまま、私達の首は呆気なく落ちる事になる。

「私に残されたチャンスは後どれくらいなんだろう。って考えてた」

「些細なミスなら、まだチャンスは残ってるだろ。誤字脱字ぐらいなら」

「残念。取り返しが付かない上に、最悪なミス」

それを聞いた途端、彼は黙り込んだ。掛ける言葉が分からないと言うように視線を泳がせる。気を使っているのは明白だった。だから話を転換させる事にした。

「次はしないよ。新しいやり方も考えた。けども……」

「もう残されたチャンスは無いかも知れないって事か」

「そう。次、此処に居れるといいね。此処に居たいな。そんなチャンス、あるか分からないけど」

見切りのバーというのはポイント制。出会った時にチャンスは空きとして残っている。けれども溜まることはあっても、減る事は決してない。チャンスを消費してミスが溜まると、本当に首が切られる。前と同じ様に。残酷だけど、それが社会というもの。

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


社会は『子供を産め』なんて言いますが、単純に労働者不足なので、その埋め合わせをしたいのだと思います。

でも『欠陥品は産むなよ』、『仕事の出来ない奴に価値は無い』とも暗黙の了解で薄々感じます。

私が如何せん、欠陥品の仕事出来ない人間なので。


転々族なので察する事も多いのですが、この世界には見切りのバーが存在します。

平たく言う『進学校』。こういう場所はバーが短いんです。

チャンスが少なく、ミスも許されないって事ですね。

誤字脱字程度なら、少ししか溜まりません。

でもテストで名前を書き忘れた。レベルだともう直ぐに一杯になります。


出来るのは、大きなミスを犯さない事。

そうなる前に、良い印象を相手に与えることです。

こんな日々を送っているせいか、『異世界転生して活躍する』なんて話が書けないんですよ。

私が活躍している姿が全く浮かばないので。


皆様も私を反面教師として、頑張って下さいね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] リアルな話で安心して読めます。 ダメな人が好きです。 不器用な人は、社会から落ちこぼれていく現実が書かれていて 良いなと思います。 [気になる点] 小説かと思って読み始めましたが、エッセ…
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