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09.ルシナの嫉妬

 村の役場にて。


「セリン殿! ジミ村を救っていただき、ありがとうございます!」


 僕の前では村長が涙を流しながら土下座していた。


「ど、土下座なんてやめてくださいよ!」


「いえいえ……セリン殿への感謝の気持ちを伝えるにはこれが1番だと思いましたのでぜひさせてください! そういえば、先ほど村の大工たちがセリン殿への感謝を込めて銅像を建てようと話をしてましたぞ! セリン殿はすごいですな!」


 いや、銅像なんてやめてほしいんだけど……。


 なんにせよ、ジミ村の皆を助けられて良かったな!


 しかし……。


「まあ、セリン様ったら私たちに照れているんですか? 顔が赤いですよ?」


「セリン様、ずっと村にいてくださいよ! あなたのためなら私たち、毎日夜のお世話をしますよ♪」


 僕の両腕には、大きな胸が密着していた。


 村に戻って以降、若い村娘たちに囲まれていたのだ。


 気持ちは嬉しいけど、ずっと言い寄られていると恥ずかしくなってくるよ!


 そうだ! 


 ルシナに助けを求めるか!


「ルシナ頼む! 今すぐ助けてくれ! この女の子たちにくっつかないよう注意して欲しいんだ!」


「……」


「ルシナ⁉︎」


 ルシナは無言で僕をキリッと睨んできた。


 一体、僕が何をしたっていうんだ……。

 

 そして、僕が戸惑っていると、ルシナは「何、私のセリンさんに近づいているんですか!」と女の子と僕の間に割って入ってきた。


「セリンさんは、私のですから!」


 顔から長い耳まで赤くして言うルシナはぎゅっ、と僕の身体に抱きついている。


「あ、あの……ルシナ? 僕は助けて欲しいって言ったんだけど? なんでこの子たちと一緒に抱きついてきたの?」


「セリンさん……?」


 キッ、と再び睨んでくるルシナ。

 

 その後も、僕は村長が仲裁に入ってくれるまで、ルシナと村娘たちに抱きつかれ続けるのだった……。


 どうしてこうなった……。

「面白い!」


「続きが早く読みたい!」


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