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08.コボルト戦

 村の外周へ行くと、コボルトが武装した村人を襲っていた。


「に、逃げてください!」


 コボルトが短剣で村人を突き刺そうとしたところ。


 僕はスキル『敏捷』で風のように走ると、コボルトの短剣を剣で弾く。


「何⁉︎ 人間の分際でオレの攻撃を防ぐだと⁉︎ ぐわぁぁぁぁああああ!」


「これ以上、村の人たちは殺させないよ!」


 そして、コボルト1匹を倒すと、他のコボルトたちが激昂し始めた。


 コボルトの数は30匹以上。


 ルシナの『絶対防壁』があるとはいえ、コボルトの所持スキル次第では村人たちを守れるか怪しいだろう。


 よし!


 僕はスキル『窃盗』をコボルトに使う。


『コボルトからスキル『攻撃力増加・極小』を獲得しました』


 え? 極小?


 僕は思わず耳を疑った。


 こいつら、凶暴な見た目をしているのに所持スキルが弱すぎないか?


「おい人間、さっきはよくもオレたちの仲間を殺してくれたな?」


「雑魚人間の分際で、コボルト様に逆らうとはいい度胸だ。その雑魚な村人共々ぶっ殺してやるよ!」


 はぁ……口だけは達者なようだね……。


「お前ら、早く逃げたほうがいいぞ。お前らの所持スキル、『攻撃力増加・極小』って、まったく全然大したことないじゃないか」


「な、なんでそれを⁉」


「オレたちのコンプレックスがバレバレじゃねえか!」


 僕がそう言うと、コボルトたちはギクッ、と驚いた。


 大体の魔物の能力は、所持スキルの強さに比例すると言われている。


 つまり、『攻撃力増加・極小』という弱いスキルを持つコボルトの能力は、魔物の中でも最弱レベルだ。


「うるせえぞガキ! いくらオレたちのスキルが弱いからって人間より弱いはずがねぇんだ! へへッ! その生意気な口を今すぐ叩き斬ってやるよ……ぎゃあああああああ!」


 だから、逃げろって言ったのに……。


 僕は突撃してきたコボルトを叩き斬ると、残りのコボルトたちはぶるぶると身体を震わせている。


 そして、悲鳴を上げると、一斉に逃げていった。


「お前らの親玉に伝えろよ! ジミ村を攻めてくる魔物は全て、この冒険者セリンが倒してやるとな!」


「もう二度と村を襲わないでくださいね!」


 こうして、僕とルシナはコボルトたちを村から追いやることに成功したのだった。

「面白い!」


「続きが早く読みたい!」


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