41.相部屋
孤児院の部屋にて。
僕はシスターさんや子供たちに誘われて一緒にご飯を食べた後、部屋に案内されていた。
だけど……。
「ごめんね。セリン、部屋が少ないから私と相部屋になるけど我慢してね?」
僕は頭を抱えていた。
どうして、相部屋になってしまったんだ!
部屋にはベッドが1つしかない。
もちろん、僕は床で寝るつもりだった。
しかし、ティナは「セリンがベッドで寝ないなら、私だって床で寝るからね!」と怒ってきたのだ。
当然、女の子を床で寝かせるわけにはいかないから、僕はベッドに入る。
だが、ティナの大きな胸や無駄のないボディラインに目を奪われていた。
うう……このままじゃ眠れなさそうだ……。
僕はとりあえず、お風呂に入って落ち着こうとするため、大浴場へ行く。
子供たちは寝ていたので場所がわからず少し迷ったが、なんとか着いた。
すると、
「セ、セリン⁉︎ どうしてこんなところに⁉︎」
「ドアの前には男子のみの札があったぞ。それはこっちのセリフだよ……」
お風呂に入って顔を真っ赤にしているティナがいた。
「前に使った子が札を変えるのを忘れてたみたいね。今の時間は女子限定よ」
「そ、そうなのか……悪かった。僕は出るよ」
「待ってセリン!」
僕の腕を掴んだティナは、右手で大きな胸を隠していた。
その恥じらうティナの顔は可愛すぎて、僕の理性は今にも飛びそうになる。
「ど、どうしたんだ……?」
「部屋でも少し感じたけど……セリンは私のことを避けてない?」
「避ける? そんなことはないぞ……」
「じゃあ、どうしてさっきは床で寝るなんて言ったの? それに、今だって目を合わせてくれないじゃない。ルシナとは夫婦のように仲がいいのに、私とは……」
ティナは目をうるうるさせて言った。
困ったな……。
僕が床で寝ると言ったのは、ティナの素肌を見て理性が飛んでしまうのを防ぐためだし、目を合わせられないのはティナが裸で興奮してしまうからだ。
でも、ストレートにその理由を伝えるわけにはいかないしな……。
すると、ティナは寂しげに言う。
「いいのよセリン。私が嫌いなら無理してパーティを組む必要はないわ。大体、私のわがままでパーティに加入しただけだからね……セリンの気持ちを一切考えずに加入した私って、本当馬鹿よね……」
「僕はそんなこと思ってないよ……」
「また、目を逸らしてるじゃない。いいのセリン、私が苦手なら無理に優しくしてくれなくてもいいのよ……悲しいけど、私は我慢するから……」
うう……そんなつもりはないと証明したいのに……。
恥ずかしくて目を合わせられないよ!
何かいい方法はないかな……。
そうだ!
僕はスキル『装飾』を使い、ティナに服を着せる。
このスキルは、ダークドラゴン領で戦ったときにドラゴンから奪っていたスキルだ。
僕はファッションにあまり興味がないから使う機会がないと思っていたけど、こんな時に役立つなんてラッキーだね!
ティナの身体が淡い光で包まれる。
すると、水着姿になっていた。
良かった!
これなら少し恥ずかしいけど、目を合わせることができるぞ!
「セ、セリン……貴方って人は……」
「ご、ごめん……!」
しまった!
ティナが着ている水着は布面積が極度に小さいものだった。
うう……こんな水着を着せた僕は間違いなく変態じゃないか!
ティナに幻滅されちゃうよ!
僕は急いで土下座すると、ティナがゆったり近づいてくる。
すると、ティナは笑顔で言った。
「こんなに際どい水着を履かせるなんて……セリンったら、もう、私の身体に興味があるのね!」
「え……? 怒ってないのか?」
「怒ってないわよ。むしろ、セリンに求められるなんて……嬉しすぎて朝まで抱きしめたくなっちゃうわ!」
ティナはぎゅっ、と腕に抱きついてきた。
ぷにっ、と柔らかな感触。
なぜか、元気になってくれたのは嬉しいけど……。
これじゃあ僕の理性が飛んじゃうよ!
「ティナ……今すぐ離れてくれ! 頼むから……」
「せっかくセリンが私を初めて求めてくれたのに、離すわけないじゃない! セリン、今すぐベッドで一緒に寝るわよ! あ、私が身体を洗ってあげるからね!」
そうして、ティナは僕に大きな胸を押しつけてきた。
うう……興奮して今にものぼせそうだよ……。
どうしてこうなったんだああああああああ!
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