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28.隠されたスキルの力

 魔王軍ダークドラゴン領にて。


「セリンさん避けてください! 『絶対防壁』です!」


 ルシナによって隆起した土は大きな防壁を作り出し、ドラゴンたちの突撃を防ぐ。


 そして、僕はスキル『敏捷』を使うと、無駄のない動きでドラゴンを斬り倒した。


「これで30匹は倒した気がするけど……後何匹いるんだろうな……」


「見たところは100匹以上いそうですね……セリンさん、大丈夫ですか?」


「うん、僕は大丈夫。それよりルシナ、ダークドラゴンが出てくるまで気を抜いちゃいけないよ。戦場では油断大敵。これは冒険者の鉄則さ」


「セリンさんは相変わらず強いですね。私は少し、怖気付きそうです……」


 ルシナは不安げな顔をしていた。


 複数の敵を相手にするのはルシナにとって初めてだからな。


 全方位を常に見渡しておかないといけないこの状況は、ルシナにとって大きな負担になっているに違いない。


 よし!


 少しでもルシナの負担を少なくしないとな!


 僕はスキル『攻撃力増加』を使い、急降下してきたドラゴンを叩き斬ると、スキル『窃盗』を使う。


『ドラゴンからスキル『火炎』、『灼熱弾』を獲得しました』


 スキル『火炎』か……どんなスキルだろう。


 使ってみるか!


 僕はスキル『火炎』を使うと、僕の前方から魔法陣が現れる。


 そして、手を魔法陣に当てると、そこから大量の火炎が放射された。

 

「喰らえドラゴン共!」


「「グォォオオオオオオッ!」」


 火炎は100匹以上のドラゴンを捉えると、風のような速さで焼きつくしていった。


 すると、背後で戦っている王国騎士団の方々は目を丸くして驚いていた。


 中では、感動して号泣している騎士もいる。


 ただの『火炎』なのに大げさだな……。


 すると、ルシナが僕の腕にぎゅっ、と飛びついてきた。


 そして、キラキラした瞳を向けてきて言う。


「セリンさん! そのスキルは一体何ですか? そんなすごい魔法……見たことがありませんよ!」


「え……そこのドラゴンから奪ったただのスキルだけど……」


「ドラゴンがあんなに空を真っ赤に染めるような大量の『火炎』を出せるはずがないじゃないですか! はあ……やっぱりセリンさんは規格外ですね……! 私の見立てですが、セリンさんの『窃盗』は、ただ魔物の所持スキルを奪うのではなく、奪ったスキルを使うと効果が本来よりも強化されているようですね。すごすぎますよ!」


「そうなのか……」


 どうやら、ルシナが言うには、僕が奪って使うスキルは通常のスキルから大きく強化されて発動しているらしい。

 

 びっくりするな……。


 スキル『窃盗』には、僕が気づいていないだけで、多くの効果がまだまだ隠れているのかもしれないね。

「面白い!」


「続きが早く読みたい!」


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