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23.僕たちの家

 なぜかグレイクが僕をパーティに勧誘してきた次の日。


 僕はルシナと街を歩いていた。


 なぜなら、今日は不動産屋で賃貸物件を探す予定だからだ。


 冒険者ギルドに所属してから、ギルド近くの宿屋を借りていたが、出費がかさんでいた。


 また、モルカ様から出資金をいただいたり、臨時収入はあったが、まだ僕たちは実績の少ない新米パーティ。


 収入が安定するまで、お手頃な物件を借りて、余裕のできたお金を装備品やアイテムの購入に充てたいと考えていた。


 すると、ルシナは僕の腕に両腕を絡めてきて、甘えるように言った。


「セリンさんが私と寝食を共にしたいなら、ぜひ、私と同じ家で暮らしてもいいんですよ?」


「いや、断る」


「ええ⁉︎」


 ガーン、と落ち込むルシナ。


 そして、頬を膨らませると僕に抗議してくる。


「もう、どうして、セリンさんは一緒に住んでくれないんですか! 私は家事を幼い頃から学んでいますし、料理はエルフの森で1番上手いと長老さんから褒められたことがあります! それに、私たちはパーティですよ! 一つ屋根の下で一緒に暮らすことでお互いについてもっと知ることができるじゃないですか!」


「そ、それは……」


 本当は僕だってルシナと一緒に住みたいさ!


 でも、ここ数日。


 ルシナと宿屋の同じ部屋で暮らし続けてわかったことがあった。


 それは、自分の身体の魅力についてルシナ自身が自覚していないことだ!


 朝起きたらまず、下着姿のままリビングで挨拶してくる!


 台所ではお尻がほぼ見えている薄着で調理する!


 寝る時は、下着姿じゃないと寝れない!


 など、ルシナのせいで僕の理性は爆発しそうになっていた……。


 もちろん、僕とルシナがカップルなら問題はないのだが、ルシナが平凡な容姿の僕なんかと付き合いたいと思うわけがない。


 よって、ここは心を鬼にする必要があった。


「ルシナ、僕は一人暮らしがいいんだ」


「セリンさん……」


 そう言うと、ルシナは目をうるうるとさせて涙ぐむ。


 うう……罪悪感がすごすぎる。


 でも!


 これはルシナを思いやったうえでの決断なんだ!


 僕は気持ちを押し殺すと、不動産屋へと向かった。

「面白い!」


「続きが早く読みたい!」


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[一言] 何が面白くて鈍感にするのかわからん
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