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13.投擲術

「ルシナは僕が守る!」


 僕は急いでスキル『窃盗』をググルに使う。


 すると、天の声がした。


『ググルからスキル『変装』、『投擲術』を獲得しました』


 そして、ググルが投擲したナイフはひょろひょろと、床に落ちた。


 なるほど、スキル『投擲術』は投げた武器の射出速度を大きく向上させる効果があるようだ。


 つまり、『投擲術』を奪えば、もうググルに恐れることはないね!


「ヒィッ!? ワシの所持スキルがこうも簡単に奪われただと!? こ、こんなのチートすぎるじゃねえか!」


「ちょっと静かにしてもらうよ」


 僕は落ちたナイフを拾うと、ググルに投擲する。


 すると、スキル『投擲術』で強化されたナイフは、風のような速さでググルの足を捉えた。


「い、いてぇぇぇえええええええっ! セ、セリン様にはもう二度と逆らわないので許してください! そ、そうだ! ジミ村にはもう攻め込みませんし、人は一切殺さないと誓います! だ、だから、お命だけは……!」


ググルは土下座すると、そう言った。


「反省してくれるなら、許すよググル。だけど、もし、その約束を破るようなことがあったら……」


「あったら……?」


 僕はスキル『筋力強化」を使うと、スキル『投擲術』を使い、余ったナイフを投げる。


 ギュイン! と投擲されたナイフは、ググルの頬をかすめて、宿屋の部屋を貫き、遠くの山を貫いた。


 なるほど。


 2つのスキルを同時に発動することで、より強力な攻撃ができるようになるみたいだ。


 つまり、組み合わせ次第では、自分だけのオリジナルなスキルを作れるかもしれないな。


 もっとスキルを奪う必要があるね!


「まあ、こんな感じで倒しちゃうから、約束は守ってね……」


「は……はい……」


 ググルは糞尿を漏らしながらそう言った。


 そして、二度と僕に逆らわないと誓うと、逃げるように部屋から去っていった。


 こうして、僕はジミ村を今度こそ魔王軍の襲撃から救ったのだった。


 ちなみに、僕がナイフを投げて貫いた山は、ジミ村の皆さんが僕の活躍を観光地として保存したいと考えたことから、『セリンの奇跡』という名前で村の遺産として永久保存するらしい。


 うう……恥ずかしいし、どうしてこうなったんだ!

「面白い!」


「続きが早く読みたい!」


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