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「マ」行の巻

マイソート公;

宮内大臣の一人。現実には第一宮宰(総理大臣)として限定的な権力を握っている。一男一女があり、それぞれに独立して一家を構えている。いずれ紹介できるだろう。




マイラ・スヌーン;

グネトニア屈指の名門ヒレーン家より出た女傑。女官長としてラゼナを補佐、ワルトニア全宮廷に一人よく対抗する。セリナの母。

一子相伝の秘剣スバル・ランの伝承者。これは完全に娘セリナに受け継がれている。

宿下がりの本宅は、もちろん存在せず(グネトニアからの移住組であるから当然であるが、城内に与えられる自宅は、概して豪華、且つ至便であるにも関わらず大抵は不評であって城下の一等地に別宅を構える者も少なくはない)

グロムハイン邸に仮寓のことは周知の事実である・・・ が、これは、ひとえに、リューニスとの友情のなせる技である。

この仮寓、広大な邸内の一角にリューニスが造営させた瀟洒な一軒家であり、その精妙にして高雅な造作はすべて二人の趣味の合作である。マイラ滞在時、リューニスが入り浸りになることは当然と言えるのである。





マゲローネ・プレトミアネス;

ゼノワの離宮─トゥレマルクの奥向きに仕える侍女集団、黒の娘達の一員。なんともいえずクネクネした性格。カイアスとは親友である。




マリーア・スダン;

皇太后宮・外局四等書記官、外交第二分署補佐

新人の女官だが、早々にテュスラに目を付けられてしまう不運な少女。

初登場時、18歳を自称しているが、些か疑わしい。

書記官房長官による庇護を受けることになる過程については

かなり不明瞭な、微妙かつ不穏当な消息を含むらしいのだが・・・




ミルザ・グネトニアス;

ラゼナの弟。グネトニア公国王位継承者。姉に対する愛情はちょっと異常かもしれない。




ミルマーク・デイ・チリアン;

旅芸人の一座。神秘の歌姫アズレイン(アイリアン、または、アイリアーン)を擁することで有名となる。のち、奇怪なアクロバットダンサーと小人が加わることになるが・・・

座長ミルマークの出自は不明であるが、かなり奇怪な人物である。

野心?




ムザラ・フェズ;

五星公の一。その剣技の前にはいかなる魔力、いかなる神霊力といえども消滅せざるを得ない。しかし、その真の力を知る者はそれを受け継ぐ者のみであって人々はムザラをただの剣闘気狂いの将軍様だと見ているのであった。

肉体を切断されることの、真の意味・・・



ム・パラク・キャムメリダル;

青の城の城主。青の王。グラーム・ドルカニの実兄。

その子供達、三人の王子と一人の王女については、独立項があるのだが、ここで全員の名を挙げておくことはよいことだろう、すなわち

長兄:リュドミン・パラ・キャムメリダル(パラ:皇太子の称号)

次兄:リアグロ・キャムメリダル

三男:グレイゼル・キャムメリダル

妹姫:ポルノラ・キャムメリダル




メイファーラー・クレサント(クサンドル);

放浪中のテュスラと邂逅し、ある契約を交わした時の状況を説明することは難しい。その心理を解明することはもっと難しいような気がする。

クレサント伯を失い、茫然自失の心の隙を突かれたのだとする説は当らない。この女の心はそれほどにも硬いのである。クサンドルなる名は、ごく親しい友人にのみ教える秘密の愛称である、この離宮内でこの名を知っているのは、今のところダインバーントだけらしいが・・・







メギア・ドルカニ;

湖の騎士グラーム・ドルカニ公の第一公女。微笑の(光の)公女、清らの姫宮とも呼ばれる。その慈愛に満ちた挙措と眼差し、ほとんど常軌を逸したとも見なされうる利他行の数々は、もちろん、必然的に領民の敬愛と期待を招き寄せる。冷酷無情な父親の苛政は、この娘の美点にいよいよもって光輝を添えるだろう。しかし、この父娘の関係は非常に微妙であって他者の容喙をなかなかもって許さない。虐待と偏愛、憎悪と執着、近親相姦の位相をも許容する濃密な相互嗜虐の紐帯は解きほぐし難い謎である。

この娘が重要なのはしかしもっと別な局面からであって、これは、対世界的に、アトゥーラの描像と対極をなす、あるシムメトリカルなカウンターイメージなのである。

公女のアトゥーラに対する執心には矛盾に満ちた複雑怪奇な多重の意味合いが存在する、

これは、個々の局面(いや、正確には、場面・情景)において慎重に取り扱い解きほぐさねばならない根源的な秘密となるだろう

妹ステアマケイアとの全開相通多元精神感応・・・これは任意に発生する特異状態ではない、発生も終息も制御できないものなのである、持続時間も極端に短く、終息後は極度の精神的かつ肉体的疲労を招く。ただしかし、この経験こそがメギアとアトゥーラの精神融合という前代未聞の精神現象を引き起こす絶対的な触媒となる・・・しかし、これはステアマケイアにとっては非情な試練であり、最後の関門ともいうべきものなのであった。この先にあるもの、消失と融合、特異点の生成、この疑似正三角錐の未知の頂点の正体、等々これらを明晰判明に描写するためにはどれほどの時間、いかほどの心力が必要か、「筆の先が戦慄する」との人間的表現の妥当性に関しては私の全身も、文字通り(触覚の先端に至るまで)、震えるのである。




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