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「ハ」行の巻

バカン・クレプシ;

名門クレプシ家の三女。行儀見習としてこともあろうにグロムハイン家にやってきたのは大いに物議をかもすところ。但し、本人は何も考えていない。その長姉リア(リアノーン)・クレプシ、次姉オルホノウ・クレプシについては詳細を調査中。




バシュラ・フェズ;

ムザラ・フェズの実の息子であるが、

この親子の場合血縁幻想の虚妄証明となるのである。

それはさておき、その剣技の超絶性は、ムザラのそれとは対極にあることは明白であるが、これを比較検証できる人間の、恐らくは存在し得ないことは事実である。






バスコム・バルダヴィント;

東の大門の門主。五星公の一。蟻塚の如く無限に成長を続ける東の大城壁を主宰する。鶏頭<とりあたま>(或いは火喰い鳥の化身?)。痩せて長身。特製の箒を携え常にせかせかと己が城壁内を駆けずり回っている。金属の精錬が趣味。宝石の合成、合金の製作、複雑すぎて全く誰にも使えない奇妙な兵器の設計製造等にも情熱を燃やす。(時を作る鞴王)とも呼ばれることがある。故に風を好み時にドルー姉妹の来訪を受けることがある。その最も偏愛するところのものは、今や十二基を数えることになった巨大な溶鉱炉、無限の出力を誇る反応炉どもである。これらの怪物的な火焔のアギト、焔の咽喉は、文献上においても、そのどれ一つとして建造年代を確定できない代物である。⇒超解炉

これら超解炉を直接支配する四人の娘達、すなわち、火の娘たち、

パシュリト・エル・ハイム

ラーン・カグ・ナオビサン

デュ・カルルー

トルパン・ドゥーターヴィー

彼女達についても、いずれ、それぞれ独立項を立てる必要があると思われる





パスト・ウィート;

南大水門の門主。五星公の一。デュレモース河(エルブとボレナ両河川の合流後の名)の中洲(エラン島)の殆ど南半分を占めて鎮座する

水の要塞・南大水門・レヂオドゥーラバッカイをたったの一人で、しかも一晩で建造してしまったらしい・・・という途方も無い伝説がある。人頭蛇身の十六メルドもの長さの水蛇の姿をとり、好んで城下の水面に浮かんでいる。かなり奇妙な趣味である。ただし、とても人懐っこい、まん丸な笑顔を浮かべているので誰も怒る気にもならないのであるが。とはいえ、屋形船なんぞを使って逢引したりしていた気の強い男女となると話は別でかなり強硬な抗議が水門政庁まで持込まれたこともあったらしい。

水上、水中を問わずありとあらゆる水運を支配し管理する水の要塞レヂオドゥーラバッカイの外見は、どう見てもカタツムリにしか見えない。故に長ったらしい正式名称は滅多に呼ばれず

精々がとこカタツムリ城、もっと省略されツブリ城とも言い慣らされている。

ウィートの性別についてはかなり疑義がある。ほとんどの場合女装しているので女であろうという意見が大半であるが、いささか素朴に過ぎるような気がしないでもない。蛇身で水に浮かんでいるのは、恐らく自慰に耽っているのであろうという見方もあり、両性具有であろうという意見も根強い。熱狂的な人気がある一方で、生理的に忌避、嫌悪される向きもある。妖しい魅力であることに違いはない。

水門政庁における実質的な権力者は、遊んでばかりいるパストではなく、その二人の副官、ひじょうに魅力的な(と世評の高い)女性たちである、

ハッルロ・スティーン

ゲルミド・ボソラ

この二人についてもいずれ、独立項を立てることになるだろう





バスポラ;

ラグンの息子の一人であり、無限の兄弟を持つ。常には、ペームダー、トワイムらと行動を共にする。アトゥーラの不滅の肉体に最初の刻印を刻んだ、いな、刻み得た、というべきか、稀有なる個体。

永遠のチビ狼として固定されているのだが、のち、第三現象界、所謂、近似人間界での現出形態にはある種珍妙なヴァリアントが存在する・・・らしい。

男女両性を問わず非常な人気があるらしい・・・

のだが、私にはサッパリだ!!

とでも言っておくしかないようだ・・・






八本の剣;

全て八本の剣が知られている訳ではない。にもかかわらず、八本として知られているのは何故なのか、実はよくわかっていない。

とりあえず、現時点で判明している剣名を列挙しておこう。


ベェルバタン

ゲイルギッシュ

リョーグロッド

バルソード

ローングラム

メルモス

刃紋が大水沼蛇様のような・・・→クネチエナ→ゼェールマーヤー


一本の剣の夢・・・





バッタ伯爵;

トゥレマルク第三回廊の住人。






バーモス;

バーモス・メニアンポゥロス。トゥレマルクの司厨長。






パリスタ・サラザン;

旧姓アムドゥルガー

双子の妹レイハシスとともにラシュダ湖の内庭に仕えていた。

ウェスタの母。ヴェランの白き狼と二つ名を贈られた女戦士。その武勇については様々な驚異の逸話が残されている。幼き娘を残しての病死はさぞ無念であったに違いないが何故か不可思議な達観、諦念を抱いていたような節がある。

天性の料理人であり、数多の男たちの貪欲な舌を惹き付け引き離し縦横無尽にひっぱり回したのであった。その最後の釣果がエイブ・サラザンと言うわけである。

無念残念といえば・・・、その天才的な料理の腕は、娘のウェスタにはさっぱり受け継がれていない、という事実がある・・・






バルカルス・ハルドゥレイニア;

トゥレマルクの侍女集団―黒の娘達の一員。カイアスの直接の上司。






バルソード;

ブレイグの剣。その本体は魔神である。






バルダモ・ワルトランディス;

ゼノワの息子であるが、それを認めたくはないらしい。

父親であるクルワソワ・ワルトランディスの血を色濃く継いで蒲柳の質であったがよく己に打ち勝ち非常な鍛錬の末前代未聞の剣闘家となる。それゆえ、ムザラ・フェズは生涯の師、友、好敵手として絶対の存在であった。(もちろん、一方的な思い入れ、ではあるのだが・・・)

グネトニア公国への訪問の目的は、

なによりもまず令名高き湖の神殿騎士団ムエン・ラシュダイとの手合わせにあった訳である。しかし、処女結界の神域への侵入が不可能であることは明白でいたずらに無為の日々を過ごすのみであった、が、ムザラの姦計(むしろ、闇討ちというべきか)により神殿騎士団は一時的に半ば壊滅、新たな選考試合が行われなければならなくなった。

(しかし、ここだけの話、この時資格を失い、内庭より解放された十数人の女たちの全てが心底絶望し悲嘆にくれていたかというと、そこは微妙なところなのである)


この柔弱な男・・・そう、敢えてそう呼ぶべきなのだが、この男の女狂いが一体いつ始まったのか、予兆は存在したのか、それに気づいていた者はいたのか、全くの不明である。






ビルナ・ゴンケルム;

北の大門の門主。五星公の一。ドルナとの二重存在。ステアマケイアへの常軌を逸した愛においてはアトゥーラに対して含むところがあるらしい、






ヒレィン;

ロデロンの薔薇園の四人娘の一人。

一応末娘ということになっているらしい。ムジュル・アガドゥニアは、これの種族名として適用されることがある。






ブレイグ;

バルソードのブレイグとして悪名高き山賊の一人。人と魔神との合の子との噂があるがあながち的外れでもなさそうである。一見するとどこか大店の若旦那風、人畜無害の感じだがこれがクセモノ。アトゥーラを不倶戴天の仇と付け狙うが・・・

完全に、いな、ほとんど完全に、孤独な存在である、異様なほど孤独である・・・





ブリンクラー;

毛皮仲買人の元締めの一人。本拠をバランクレーのロギスタに置く。






ベイドリアル・コー;

テネブラ・マルホーン商会の三番番頭。長身白皙の美青年。渉外担当のドサ回りと自称しているが何のことはない、汚れ仕事の総元締め?みたいなものである。夜になると元気がでてくるという不思議な体質。掛け値なしの危険人物。オオカマキリ並みに危険。しかし、外見は大変に優雅なのである。





ベェルバタン;

ムザラ・フェズの剣。その本体はある種の魔神であるが、誰もその実体を見たものはいない。






ベオリグ・バスマン;

ヨナルクの師。おそらくこれまでに存在した最大、最強の魔法道士。などという月並みな形容は全く相応しくない、真に稀有なる存在。このような人間が存在しうるという事実だけで、人間がなかなかのものであるということはわかる。

⇒永久魔方陣:その物質的基盤は通常巧妙に隠されているので発見され確認された例は皆無であるが、その存在は(ある限界を踏み越えた、純粋に非人間的領域へと踏み込んだ術者たちにとっては)周知の事実である。現実界でのその痕跡は、これが生み出した永久活動体すなわちサイキスどもの存在によって確証される。






ベギナ・アソルス;

ロデロンの薔薇園の四人娘の一人。一応、二番目の姉ということになっているらしい。マーモ・アルキクラペーは、これの種族名として適用されることがある。他の三人と違い人前に出ることを好まず、大変奥床しい性格なのである、おっそろしく恥ずかしがり屋さんなのである、






ペリゴー・パラン;

雑貨商。バランクレー街に近いレンチャ街の北の端に店を構える。






ベリハイマー;

エルマー大廟の支配人。





ボーレン伯;

宮内大臣の一人。






ポルノラ・キャムメリダル;

青の王、ム・パラクの娘、第一王女。リュドミン、リアグロ、グレイゼル三兄弟の愛を一身に集める、のち、アトゥーラの愛人。アトゥーラにとって最悪の災厄の種のひとつ。


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