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再び咲いた情熱




私はどうしても殺したい人間がいた。


数日考えた末に明日殺す決意をした。元担任の山縣先生だ。


彼女は、いつも可愛い笑顔と可愛い服で私を魅了した。そして


その可愛さ故に私は彼女に恋に落ちた。


人間というのは意外とすぐに死ぬらしい。今回殺すターゲット


は私が恋に落ちた山縣先生だ。


教師と生徒。絶対に叶わない。そして担任も私も女性だった。


同性というだけでハードルが上がるのに教師と生徒という条件


を入れたらほとんど不可能なものだ。


私は結局何も彼女にできないまま高校を卒業した。その卒業か


ら2年後、私はたまたま彼氏らしき人と歩いている彼女を発見


してしまった。偶然を装い彼女に話しかけた私は、なんとも言


えない感情が駆け巡り、とてつもない独占欲がわいた。


再び私は忘れていた彼女に対する思いの蓋を開けてしまい、再


熱せざるを得なかった。


そんな彼女は、教え子との再会に喜びすんなり連絡先を交換し


て、また後日ということで別れた。


教え子との久々のやりとりが嬉しかったのか、ご飯に行くとい


う約束を取り決めることができた。


こんな夢にまで見たことが現実であり得るのだなと感心し、そ


れと同時に色々な意味でのラストチャンスだろうと思った。


大学に入り免許を取得した私は、車で彼女の最寄り駅まで迎


えに行くことになった。そしてとうとう当日、彼女の最寄り駅


で待っていると、相変わらず少し低い声、私が学校で教えても


らっていた時につけていた時計をつけて、ため息が出そうな笑


顔でこちらに手を振ってきた。顔が赤くなっていないか心配に


なりながら、彼女を車に乗せてご飯屋さんに向かおうと車を出


した。


私は彼女をご飯屋さんに連れて行くわけがなく、私は彼女を連


れて2時間ほど車を走らせた。

 

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