求めているのは、この孤独を埋めてくれるだけの誰か
これまで徹底的に避けてきたから
人との距離の取り方が
本格的に分からなくて
いつだって自分からは近付かないようにしてきた
いつだって
誰とだって
敬語を崩さないで
妙な腹の探り合いになる前に
自分から浅学さを晒した
傷付いて悲しんでいる人へ
かける言葉が無いと悩んでいる間に
時間ばかりが過ぎて
結果
泣いている人をただ放って見ていた
冷たく気の利かない人間と周知されるようになって
どうせ変われはしないと諦めているのは
みんなが大人になっていく過程で
重ねて学んできた
失敗や恥から逃げ続けているから
今更もう遅いって
擦り切れるくらい使ってきた言い訳は
薄くなるどころか
真実味だけを増していく
どうイメージしようとしても
人に受け入れられている自分が思い浮かべられない
人に必要とされている僕なんて思い描けない
一時の夢に舞い上がって浮かれて
失望されて拒絶されて
なんて別れなら
勝手に幾らでも浮かんできやがるのに
一人なら一人で楽しめる自由があるはずだと
時間を自分のために使えるのだから
こうして今を書いていく事だってその一つのはずだ
何をどう残したって
時間と共に忘れられていくし
死ぬ時は誰だって一人ぼっちだし
そうやって潰れそうな自分に
ムキになって言い聞かせて
キツイ日常を越えても
休日の夕方
部屋に一人でいると
世界に取り残されたような気持ちになって
何故か涙が滲んでくる
これだけどうこう言って
つまり僕は
寂しいだけで
いつから忘れてしまったくらい
ずっと寂しがっているだけで
求めているのは自分はもう一切傷付きたくないから
この孤独を埋めてくれるだけの誰か
僕がここにいるのは
避けてきたからでも 逃げてきたからでも
上手く立ち回れなかったからでもないな
いつだって
今だって
自分自身としか向き合っていないから