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9.レイリーを呪去してみよう。

戻ってまいりました、エドワーズ邸 レイリーの家です。



客間から出ると、メイドさんが待っていてくれた。


どうやら夕食の用意が出来たらしいので、レイリーの家族は皆食堂へ行ったらしい。


俺もメイドさんに案内してもらい食堂へ向かう。


食堂ではすでに長いテーブルにこの家の家族が、かけて待っているようだ。


あれさっきまでいなかった、美男子がいるぞ?


「お前が勇者か、俺はラクエル=エドワーズ、レイリーの兄だ!」


ちょっと気圧されそう、圧が凄い。


「初めまして、勇者イオリですよろしくお願いします。」


握手しようと手を出したら手をバシッっとされた。


「お前がレイリーに手を出している虫けらということは分かっている。死にたくなければとっとと立ち去るがいい。」


「すぱーん」


お母さまがお兄様の頭をはたいた・・・にこにこしながら・・・


「・・・・」


えっなにこれ?


「これラクエルよさぬか、儂も身が切り裂かれんばかりに我慢しておるのじゃ、お前もレイリーのために耐えろ!」


「すぱーん」


レイリーがお父様の頭をはたいた・・・にこにこしていない・・・


「えっとレイリーさん説明お願いします。」


嫌そうな顔のレイリーさんが教えてくれた。


「この二人、私を溺愛していまして、もう手が付けられないんです、すみません。」


これがレイリー家の問題か・・・


俺、「・・・・」


レイリー、「・・・・」


お母様、「・・・・」


お父様、「・・・・チッ」


お兄様、「・・・・チッ」


く、空気が重たい・・・


なにこの殺伐としたお夕飯、味がしない・・・


は、早く食べ終わらねば、胃が痛くなってしまう。



「「すみませんねーいつもはこんな感じじゃないんですけどねー」」


お母様とレイリーは二人の頭を強めに叩いた・・・


お父様、「・・・・チッ」


お兄様、「・・・・チッ」



二人の様子を見てついにお母様の気配が変わる・・・女の人コ・ワ・イよ・・・


お父様とお兄様はダラダラと汗を流し猛烈なスピードで食事をしおえ部屋から出て行った。


あはは、食事のマナーなんて存在しないんだきっと。


そして三人による和やかな雰囲気になったのでマヨネーズをテーブルに置いた。


「生野菜にドレッシングの変わりとして付けてみたてください。」


「これ卵から作ったものですよね。不思議な味がします、でも癖になりそう。」


レイリーはニコニコだ。


「私はチョット鼻に来る感じが苦手化も・・・でも癖になりそうなのもわかるは。」


お母様には合わなかったか珍しいなマヨが合わないとは。


わいわい、にこにこと食事は終わった。


途中からですが凄く美味しかったです、さすが貴族の夕食。




さてここからが本番です、お父様とお兄様は邪魔になるので立ち入り禁止にし俺、お母様、レイリーでレイリーの部屋に入った。


女の子の部屋初めて入ったー、姉の部屋には入ったことあるけどやっぱ違うよね。


あぁーいいの匂いがする。


「「・・・・」」


白い目で見ないでください、ごめんなさい。



レイリーを屋根付きベッドへ座らせて、説明をする。


「呪いは解くことが出来る。これは間違いないことだけど、その影響でどのような結果になるのかがハッキリしない。しかし死ぬことはないから安心してほしい。痛みを排除するのは俺の仕事で、精神的な苦痛はお母様よろしくお願いします。」


「はい、お任せください。」


お母様も覚悟が決まっているな。


「レイリー準備はいいかい?」


「はい、お願いします。」


レイリーも覚悟は決まっているようだ。


「では始めます。にこっ」


にっこりとほほ笑み緊張させないように詠唱した。


「カースベルォルヴ」


レイリーの体が薄く光る。


鑑定眼でレイリーを見て確認する。


名 前 レイリー=エドワーズ(職業 下級騎士)(17歳)

L V 2 (41592/13)

スキル ***


    魔王倒すスキル 6/10000

    素早さUP   1/3


状態異常 なし  


おぉどうやら成功したようだ。さてどうなる?


「うっ!」


「レイリー大丈夫か?」


「か、体があ、熱くて。」


お母様はレイリーの手をそっと握っている。


そしてレイリーのレベルがどんどん上がっていく。


やや苦しそうなので「ヒール」をかけておいた。


あまり変化が無いのかもしれないけどないよりはましだ。


そしてレイリーのLVが20になった時に俺の頭の中に職業選択コマンドが浮かび上がった。


対象レイリー=エドワーズ(職業 下級騎士)


選択可能職業 「上級騎士」

 

効      果 各種能力値UP 各種スキルUP


「上級騎士」だけかほかの選択肢はないようだが、一応レイリーに確認した。



「レイリー、職業を選択可能って俺の脳内に出てるんだけど、どうする?職業名は上級騎士だ、効果は各種能力、スキルUPみたいだけど。」


「はい!喜んで!」


きっとレイリーは日本の居酒屋でバイトしたことあるんだな・・・


前にも言っていたしきっとそうだな、うんうん  1人で納得した。


「即決なのはいいけど、この選択を保留しておけばLV上がらないみたいだぞ、今夜はここまでにしておくか?」


「いえ、続けてください。私は早く強くなりたいのです。」


お母様の目を見ると、お願いしますと訴えかけられた。


「じゃ上級騎士へ職業変えるから。」


ポチっとな、これで上級騎士に変更できた。


俺の脳内で「上級騎士に変更しました。各種の能力へ補正+25、各種スキルLV1UP」

と鳴り響いた。


やばいレイリーの体がミシミシ言ってる。


LVUPと職業変更によるステータスアップによる急激な肉体の変化に対応できないのか、ますます苦しそうだ。


「レイリーあなたは立派な騎士になりたいのでしょ、しっかりしなさい。」


お母様がレイリーの手をそっと包むように握る。


「グッ・・・ クッ・・・ か、体が あ、熱い 」


「レイリー頑張れ、頑張っているのは知っているけど頑張れ!」


あまりに痛々しいので見ていられない。


「ハイヒール」


中級の回復魔法をかけてみたがあまり効果がないようだ。


「すまんレイリー、思ったより魔法が利かないみたいだ。」


「あ、ありがとうございます。私は大丈夫です。」


顔から汗をダラダラ垂らしながら言われても反応に困る・・・。


こんな時の対応の仕方が俺にはわからない、どうすればいいんだ?


お産時の男みたいに何の役にもたってない・・・


そんなときお母様が、大きなイガイガの元でレイリーを包み込んだ。


「大丈夫ですよ、あなたは私の子供なのできっと大丈夫。」


母の愛情に包まれレイリーはほっとしたような表情になる。


しかし苦しいのには変わりがないようだ。


いったいどこまでLVは上がっていくのだろう。


もう25、26、27、28、29、30・・・


「ピコン」


また俺の頭の中に職業選択コマンドが浮かび上がった。


対象レイリー=エドワーズ(職業 上級騎士)


選択可能職業 「聖騎士」、「暗黒騎士」、「竜騎士」

 

効    果 各特殊能力付与、各種能力値UP 各種スキルUP


今回は選択肢が多い!


さっそくレイリーに確認した。


「レイリー今回は、選択肢が多いぞ。「聖騎士」、「暗黒騎士」、「竜騎士」だ。なお騎士団長のディランさんは聖騎士だぞ。レイリーはどうする?辛そうだし一晩考えてもいいぞ。」


「はぁはぁはぁ、ほんの少しだけ時間をください・・・」


「おう、いつまでも待つぞ。」


俺は、意味があるか分からないが、滋養強壮薬をレイリーに渡した。


「はぁはぁはぁ、き、決めました、わ、私は聖騎士になります。」


男のロマンは暗黒騎士、竜騎士だが女の子の趣味ではないようだ。


お母様の目を見て確認する。


「私も、それで良いと思います。よろしくお願いします。」


では、ぽちっとな


俺の脳内で「聖騎士に変更しました。聖魔法を取得しました。各種の能力へ補正+50、各種スキルLV1UP」


「あっ!、聖魔法取得したってさ。やったなレイリー!」


あれ?俺の存在意義が薄れたぞ・・・


いやいや俺の事なんかどうでもいい!


いまはレイリーだ。そしてLVUPはLV31で止まった。


「どやらもう大丈夫そうだな。LVUPは終ったぞ。お疲れレイリー。」


思わず、レイリーの頭をそっとなでてしまった。


余りにも自然に手が出てしまった。


あっけにとられたレイリーさん、頬がうっすら赤くなってる。


汗だく息切れ状態なのに、頬が赤いのがわかる。


お母様は初々しいものを見るようにニコニコしている。



おうっ、レイリーが凄く可愛い、やべ!ドキドキしてきた。


すぅーはぁーすぅーはぁー深呼吸だ!


俺はエリクシア様が好きなんだーーーー。



っと一人で悶えていたら突然レイリーはキリッとした。



「イオリ様、私は決めました。イオリ様に名前で呼ぶように言われてから一度もイオリ様を呼んだことはありません。 なぜなら私は騎士だからです。騎士は主を守るものです。なので私はイオリ様を主としてイオリ様と呼びます。 異論は認めません!これからもよろしくお願いします。イオリ様。」


うっすら目に涙を溜めながらのドヤ顔


「お、おう、こちらこそ宜しく。」


ははは、レイリーの騎士としての心情に気づいてあげてなかったか。


結構気にして見ていたのにな。だから独り身なのか?


どこかに女騎士の心がわかる本売ってないかな?きっとあるよね、猫の気持ちがわかる本があるくらいだもん。


それにしても主は国王陛下だろ?細かいことは気にしないって事かな。


まぁいいっか、ははは 笑っておこう。


さてとドアの向こうで聞き耳たててるお父様とお兄様を呼びますかね。


ドアを急に開けると、二人が転がるように入ってきた。


汗だく息切れレイリーを見て二人とも真っ青になっている。


俺 「レイリーはすっごく頑張りました。」


レイリー 「はぁはぁ、私ついに聖騎士になれました。」


お母様 「レイリーは立派頑張りました。ニコッ」


お父様・お兄様「うぅうぅぅ、レイリー心配したぞーーーーー」


レイリーに抱きつこうとする二人をお母様が首根っこを掴み引き留める。


「「ぐえぇー」」


「あらあらはしゃいじゃって、いい年なのですからお気をつけてくださいね。にこっ」


この「にこっ」には冷気が感じられた・・・レイリーの冷気はお母様から受け継いだのか、流石親子だな。


お父様・お兄様の二人を投げ捨てるお母様、そしてレイリーを優しく包み込む。


「レイリー本当によく頑張りました。私は大変に誇らしいですよ、あなたの日頃の努力がやっと報われましたね。」


お母様の目にも涙がうっすらしている。


「お母様、大変冷たくて気持ちがいいのでこのままお母様に抱きしめられていたいです。」


レイリーも両親もお兄様も涙ながらに喜んでいるようだ。


良いことしたね俺!でもおふざけはここまでだ。



俺も決心がついたからレイリーとお話だ。俺のスキルのことも神の加護のことも全部話す。


「レイリー、ちょっといいかな?今から二人っきりになりたいんだが?」


真っ赤になったレイリーさん。


たぶんレイリーと同じ意味で真っ赤になったお母様。


違う意味で真っ赤になったお父様、お兄様。


しまったー言い方が不味かったかぁー


「違う!違う!違う!みんな勘違いしてるって!」


レイリー「・・・心の準備がそれに汗だくですし・・・ ポッ」


お母様 「まぁまぁまぁ、ニコニコ」


お父様 「ぐぬぬぬ・・・」


お兄様 「こ、こ、殺すーーーーーーーー」



時すでに遅し・・・時間は戻らない。


じ、じ、自爆だが、俺の真面目モード返せーーーー




その晩レイリーと二人きりになることはなかった・・・

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