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89.修行の成果をみてみよう。①

修行も終わりです、ちょっと寄り道のつもりが。


修行の結果俺の剣術Lvも中級へ入った訳だが、当たり前だがレイリーには追い付けてはいない。


剣聖さんにポコポコやられるだけで剣術Lvが上がるのだから俺って凄いのでは・・・?


「いや勇者殿、儂もこんなに叩いたの初めてじゃからね!叩いてる儂の腕が痛いくらいじゃからね!」

ふっ、剣聖を弱らせる俺が凄いって事だな、うん、うん。


では、行ってみようか大森林の奥へ・・・。


俺はどうしても今日休日が良かったので、少しでも早く修行が終わるように考えた、全てを捻りだし考えた。


そうここは世界樹さんことウルリカさんに初めて声を掛けられた場所。

この奥は危険だからまだ行ってはダメと言われた場所。

そこで閃いたのだ!俺の神様ネットワークを駆使しどうにかならないかと。



「イオリ君なぁーに?どうしたの?またキスしちゃう?」


世界樹さんの姿は見えないが軽い感じの声にも関わらず、相変わらず物凄いプレッシャーを放っている。

さらに、余計な告白をされたので後ろからのプレッシャーも凄まじい・・・。


「後でお話があります・・・」低い声で聞こえたが今はスルーしておこう、何と言ってもご神託中なのだから。


ここ数日修行を行った結果俺達は強くなれたのか、神様の眼で見てもらい、そして適度な魔物を倒し今回のまとめとする、これが俺が捻りだした答え。

というわけでどうですか世界樹さん!


「どうですかと言われても、困るんだけど、まぁイオリ君のお願いだからもうしょうがないな! そっちのお爺ちゃんは問題なし、レイリーちゃんだっけ?とそっちの緑の髪の子も大丈夫かな?奥はキツイかな?。ジュリアちゃんは・・・十分奥でも戦えるし将来が楽しみね。ラヴィーニャちゃんは少し早いかな?でイオリ君だけど聖魔法と空間魔法を使いこなしているならどこまでも行けるけど、剣術の練習なら入れてあげません!」


な、なんだって!?俺はまだ無理なのか?あんなにポコポコされたのに?あんなにイガイガしたのに?


「納得してない表情ね、ならみんな一緒ならここから少しだけ奥に入ってもいいよ。魔物もそうね適当なのを導いてあげるから、それで我慢してね。イオリ君が死んじゃうとエリクシアちゃんをからかえなくなるからね。にこ」

エリクシア様をからかうのを生きがいにしているだけの事はある!生きていると言っていいのかは謎だが。


では、行ってみようか大森林の奥へ・・・。


「では、行ってみようかではないのじゃが?い、今のは?」

あぁ神様ですね。エリクシア様の友達です、気にしなくてもいいですよ。


「い、いや気にするじゃろ?あんなプレッシャーを浴びては儂もどうにもならんのじゃが・・。」

まぁそれもそうですよね、なんせ神様ですからね。


あっ魔王も世界樹さんの少しだけ弱い感じなだけなので困ったもんですよ本当に・・・。


「な、なんと!勇者殿の勝てる未来が想像できんのじゃが?」


そうですか?俺には薄っすらですが見えてますよ。いや〜剣聖さんに会えてよかったですよ、そのおかげで道が少しだけ鮮明に見えるようになったので。あははは。


「・・・。」剣聖さんは黙り込んでしまった。


変わりにレイリーが、


「イオリ様はいつもこんな感じなのです。私達はイオリ様に付いて行くだけ、申し訳ないと思う時もあるけど、とっても楽チンなのです。それはさて置き、ここからが本題なのですが、イオリ様?キ、キィ、キィ、キスとはいったい?」


にこやかなレイリーを返せ!世界樹さんどうにかして! 遠くの方から「お腹が痛い〜〜〜あははは〜〜〜」と聞こえる・・・。


あんなのが神様でいいのか?!神様協会へ訴えてやる!



お説教はあとで、今神様の前だからということで、どうにか修羅場を乗り切った?ので大森林の奥へ向かう・・・のだが、大森林の奥と後ろに控える婚約者達どちらが恐いのだろう?


俺の頭の中はグルグル巡る答えのない問答が・・・。そして響く世界樹さんの笑い声が・・・。



「じゃいっくよ〜、これお爺ちゃん用ね。」


剣聖さんは修行してないのだが・・・?


天から声が響くと同時に魔物が現れる・・・


真っ赤なドラゴンが!?初めて見た!でっかいトカゲなんてとても言えない容姿で体長5m程か?大きいのか小さいのか分からないが首や尻尾の付け根は俺よりも太い?!


背中から羽を生やし鋭い目で俺達を睨みつけ「グギュアァァァァァ」と俺達に襲い掛かる!


「おっほ、これはこれは、神にいや勇者殿に感謝せねばなるまいの」


名 前  レッドドラゴン

L V  51 

スキル  火魔法Lv5・ブレスLv5 ・・・・

状態異常 なし


剣聖さんはドラゴンを見ながら嬉しそうにほほ笑む。

いきな○ステーキ!?いや、いきなりドラゴン!俺は帰りたくなる!ドラゴンの肉は美味しいのかのぉ?と言ってる子がいるが気にしない。


ドラゴンは俺達の中で一番肉付きのいいレイリーを獲物として選んだようだ。肉が無いのも良いよね!と改めて思う。


いや、そんなんことを言っている場合ではない。レイリーは剣を構え応戦しようとするが、それを剣聖さんが遮る。


「こらレイリー、それは儂の獲物じゃぞ、手出し無用だ!」


剣聖さんを無視するように巨大な口を開けレイリーに襲い掛かるドラゴン。レイリーは斬撃を飛ばす構えから・・・


「こらレイリー儂のじゃといっておるじゃろ!」


剣聖さんの斬撃がドラゴンの鼻を掠め斬る。顔の先端を斬られ緑色の血を流すドラゴンだが、ペロッとそれを舐めニィーっと笑う。


どうやら、標的を剣聖さんへ変えたようだ。


「ほう、さすがドワーフだのう、いい仕事しておるわい!」


嬉しそうに剣を見る剣聖さん・・・何なのその余裕?


ドラゴンは巨大な口を開け剣聖さんを噛み砕こうとするが、それをスルッと躱し斬撃を残す。3?、4回?斬ったかドラゴンの顔と首に切り傷が残るが傷は浅いようだ。


ドラゴンは噛む攻撃では分が悪いと思ったか、太く長い尻尾を振り回し剣聖さんを襲う・・・?!剣聖さんはその尻尾を迎え撃つようだが、人間にそんな事が可能なのだろうか?


「勇者殿しかと見ておくのじゃぞ! コンサントレイト・ディカピィテェイト」


一瞬だけ剣聖さんの体が大きくなったような・・・?そしてドラゴンの尻尾は胴体から離れ転がる・・・。ドラゴンは怒り狂い叫ぶ。尻尾はまだビチビチ動いているが一振りで切断したようだ・・・!?


「ふはははは、この剣じゃ無ければ無理じゃったかもしれんの、あの時は出来なんだが今は出来ちゃう儂、凄いのーーー!」なんで嬉しそうなんだよ!まだ戦闘は続いているというのに。


ドラゴンの顔に最早余裕の表情はない。口を大きく開き何か気を溜めている様だ・・・


「ふぉふぉふぉさせんぞ!勇者殿念のため結界をお願いいたす。」


俺は言われるがまま結界を張る。剣聖さんはドラゴンの口へ斬撃を飛ばす、レイリーのそれよりも見た目にも大きく鋭く早い。


ドラゴンは大きく開けた口の中に多分ブレスを溜めていたのだろうが、剣聖さんの斬撃によりそれは爆発する。


ドラゴンは完全に虫の息だ・・・


「あの時は世話になったの、これで止めじゃ」シュッと一閃でドラゴンの首を切り落とす。そのあまりにも自然で美しい動作に見とれてしまった。


「フォッフォッフォッこれからは儂も剣と一緒に寝るとするかの」


「のぉ旦那様ドラゴンの肉は美味しいのかのぉ?ジュル。」


閉まらないお言葉で俺の初めてのドラゴン戦は(観戦)は終わった・・・・ので帰ろう!



「イオリ君まだ早いよ!君の修羅場を私は見たいの、だからもう少し待ってね。それまでは逃がさないよう〜。次はレイリーちゃんとマエリスちゃん二人でどうぞ。」



この駄目な神略して駄神め!!!人の不幸を見て笑いたいだけじゃないか〜〜〜やっぱり訴えてやる〜〜〜!



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