86.剣聖さんと修行の旅をしてみよう。
やってまいりました、洞窟へ。
大会まで残り6日・・・頑張りたくないでゴザル。
大会の内容を聞いてみたが、余り俺には関係のない話だった・・・。
出場者は、ほぼほぼ剣聖さんの弟子で、その数は2000をゆうに超えるらしく剣聖さんも把握していないみたいだ。
弟子の弟子も弟子なんです理論でどんどん増えるみたいだ・・・ねずみ講とかマルチ商法みたいな感じか。
まず最初に本線へ出場できる人数の16人に絞るそうで、最初は100人以上でバトルロワイアル、最後に立ってた人の勝ちって方法でガンガン減らしていくそうだ。
・・・。ふふふ、良いこと思いついた、レイリーやラヴィーニャとかマエリスさんと同じグループになれば労せず負けることが出来る!
ふふふ、あの感じが良すぎる人に頼んでみよう・・・と邪まなことを考える。
そして現実逃避をする。
いま、ヨンモリッツ帝国首都コープラントは大会のおかげか人が溢れんばかりに居る・・・。
俺も市場や雑貨やを巡る旅に出る・・・。
「はいそこまでじゃ、大会の後でゆっくり回ればいいのじゃから、では行きますぞ勇者殿。」
・・・。
現実逃避で街を散策していたはずなのに・・・修行の旅へ出かけることになった・・・。
修行の場所は、俺の転移で行ける場所・・・そうあの洞窟型ダンジョンだ。
もっといいダンジョンもあるそうだが、ここから遠いとかで却下された。俺は新たなダンジョンとか行きたいってごねたけど大会終わってから行けばいいじゃんっていわれて・・・。
あの変態が潜んでいた隠し部屋へ転移し修行を始める。
メンバーは俺、レイリー、ラヴィーニャ、マエリスさん、剣聖さん、でおまけのジュリアとメイド数人だ。
ニーナさんも大会に出たいとか言ってるらしくどこぞで修行をしている様だ。
大会前に迎えに行くことで話が付いている・・・勝手に手紙が届いたが正解か?
「まず勇者殿は圧倒的に経験が足らん、なのでじゃ実戦で経験を積みその都度悪い所を儂が叩いていく方法でいこうと思うがどうですじゃ?」
・・・。どうせ嫌がっても拒否権無いんでしょ?
「ふははは、わかっておるなら話が早いの。」
レイリーは相も変わらず羨ましそうに見ている、いつでも変わりますが・・・?
「いえ、イオリ様の為ならば我慢も出来ます!」
やっぱり我慢してるんだ・・・。
そして皆はバラバラに洞窟内へ消えていった。この洞窟から魔物が居なくならないか心配になる。
「では儂らも行くとしますかの、対人戦なので人型の魔物ミノタウロスをメインに狩りつくすとしますかの。うっしっし。」
さ、寒い・・・お、俺のやる気メーターが一気にマイナスへ転じた、元々少ししかないやる気が一気に減ったのだ!
まさか味方にやる気を削がれダメージを受けるとは・・・。
「やる気メーターとは?」
ぽこっと頭を叩く剣聖さん・・・ううう、痛い。やる気満タンって事ですよ!と嘘を付いたのが運の尽き、剣聖さんのポコポコ攻撃は止まらないのだった。
「さっそく出おった、勇者殿構えてみてくだされ。」
俺は言われるがまま構える・・・ポコポコポコ・・・ここと、ここと、ここも、こっちも・・・
・・・。魔物が目の前に居るのに!戦う前にのたうち回る・・・ミノタウロスの斧が俺目掛け振りぬかれる・・・。
ギリギリ間一髪で避けることが出来たが・・・出来たが・・・
ふっ、このままじゃ死ねる、うん間違いない!
だから、構えは魔物が居ないときにお願いします!
「構えがなっとらんとその後もなっとらんと言うことでまずは構えからお願いするのじゃ。」
では、せめて魔物が居ないときにご指導のほど・・・
「魔物がおったほうが、緊張感がでて良いと思うのじゃが。」
ううう、この人頭がおかしい・・・誰か助けて・・・。
「ほれほれどんどん行くのじゃ。」
剣聖さんにポコポコ叩かれながら洞窟を徘徊する。それも魔物の気配を感じて数が多い方へ・・・。
そして奴が現れる・・・
う、うがぁぁぁーーーしまったここにはアイツが居るんだった・・・完全に忘れていた!
あの緑の布を胸に巻いたミノタウロスの雌?が居るんだったーーー!
ヤバいアイツだけはヤバい、俺が動けなくなるから戦えない・・・
「では巨乳好きに変わればよいのじゃ」
・・・。それが出来たら苦労しませんよ・・・。いや苦労します・・・?いやどっちも地獄か・・・?
うがぁぁぁぁーーーき、きたーーーー。
イガイガが止まらない!ロマンティックが止まらない!(古い!)愛が止まらない!(古い!)とにかく、うがぁぁぁぁーーーなのだ。
「これは思った以上に酷いの・・・克服は諦めるとするかの・・・」
雌のミノタウロスは剣聖さんが倒してくれたが、緑の布を被せられ、またうがぁぁぁぁーーーとなった。
こんな物の匂い嗅いで何が嬉しいんだよあの変態めーーーと謎の怒りが込み上げてくる。
せ、せめてミノタウロスがちっぱいなら俺も頑張れるのに・・・。
緑の布の匂いも嗅げるのにーーー!!!あっこれじゃ俺も変態だ・・・
さてさて、大会まであと5日、勇者は巨乳を克服できるのか?巨乳もちっぱいも楽しめる体になれるのか?
ううう、いつの間にか目的が変わってる・・・。
−−−−−−−−−−−−−−−
時はさかのぼる、俺達が魔王と会ったその時まで・・・調度そのころ獣人の国では・・・。
ここは獣人の国コツェルン、ラヴィーニャの故郷。
そこで一人の獣人が高台から街を眺める、彼の名はギャビン狼の獣人だ。街の名はサイナル。獣人の国の首都にあたる街。
「俺の顔は目立つ、さてどうしたものか・・・?」
真剣に考えこむ狼さん。
「!。アイツならアイツなら適任だ!アイツは確かまだこの街に居たはず・・・。」
何かを思いついたようだが・・・?
「あとは、どうやって連絡を取るかだな・・・」
狼さんは街の方へ歩き出しす・・・。
次回、赤ずきんちゃんは無事狼さんから逃げることが出来るのか?!乞うご期待!
「・・・。さっきから誰か知らないがブツブツと!赤ずきんっていったい誰だよ!」
では小ヤギで・・・?
「・・・。俺の探しているのが何故ヤギの獣人って知っているんだ?お前何モンだ!」
っとここまでまさかの一人芝居。
一人旅に耐えきれなくなったギャビンは一人芝居で寂しさを誤魔化すことが出来るようになっていたのだ!
「姫・・・元気でやっているかな・・・。」
つづく。
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修行を行った日の夕食後①
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 25 (1356/2118)
スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv3・水魔法Lv1・気配察知Lv6・危機察知Lv5
魔力察知Lv4・魔力耐性Lv3・奴隷契約・マッピングLv4・鑑定眼+3→神眼・神の加護(3/4)能力補正+100
魔王倒すスキル 76/10000
剣術 13/30
魔力察知 35/40
魔力耐性 1/30
状態異常 なし
HP 837(+180)
MP 757(+250)
力 136(+100)
体力 148(+100)
魔力 139(+100)
知力 17(+100)
素早さ 140(+100)
運 25(+100)
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)
L V 32 (2386/10097)
スキル 剣術Lv7(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・魔力耐性Lv4・気配察知Lv6・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)
魔力察知Lv1・身体強化Lv5・魔法剣 [称号:剣豪 各種能力+25]
能 力
HP 608(+115)
MP 267(+125)
力 143(+105)
体力 146(+75)
魔力 103(+50)
知力 16(+50)
素早さ 105(+75)
運 31(+50)
魔王倒すスキル 36/10000
剣術スキル 70/80
気配察知 19/70
身体強化 12/50
状態異常 なし
ジュリア=オリムカル(職業 魔法使い)(10歳)
L V 25 (659/2118)
スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv8・風魔法Lv8・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)
魔法耐性Lv4・魔法操作Lv3・魔力察知Lv5
魔力耐性 2/40
水魔法 20/55
風魔法 20/55
能 力
HP 363
MP 334(+125)
力 79
体力 113
魔力 110(+50)
知力 38(+10)
素早さ 81
運 25
状態異常 無し
名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)
L V 24 (1546/1694)
スキル 王の威厳・気配察知Lv3・気配遮断Lv3・危機察知Lv5・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)
身体強化Lv5・体術スキルLv5・回避スキルLv5・獣闘術Lv5・火魔法Lv1
状態異常 無し
身体強化 36/50
体術スキル 36/50
回避スイキル 36/50
能 力
HP 389(+90)
MP 53
力 129(+50)
体力 109(+50)
魔力 53
知力 15
素早さ 131 (+50)
運 27
状態異常 無し




