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85.おばあちゃんの言いつけを思い出してみよう。

やってまいりました、剣聖さんの屋敷へ。


さて、食堂にて食事を終え、奴隷達をアレフシアの俺の屋敷へ転移させた。


何故だか奴隷達の視線が恐い・・・。何故だ、俺はみんなを治療したのに・・・。少しくらいチヤホヤされてもいいはずなのに・・・。


「旦那様どうしたのじゃ?ほれほれ、シッポ触るか?」


・・・。昨日の今日でこの態度・・・。女の子は分からん!全く分からん!そして益々奴隷たちの視線は恐くなる・・・もう殺意を感じるほどに・・・何故だ?


メイド達の顔がスットボケ〜みたいな顔になっているのが気に入らないが、恐いのでとっとと戻りマックさんの話を聞くとしよう!そうしよう!



剣聖さんとマックスさんはこの国の貴族の屋敷を借り住まいにしている様で、俺達はそこへ向かう。


先ほどアレフシアへ帰った時にマエリスさんも連れてきたので計五人で行動をしているのだが、マエリスさんが可愛すぎて辛い・・・いつもは黒装束に身を包み暗躍しているところしか見たことが無かったのだが、今日は真っ白なスカートを風にひらひらさせながら「きゃっ!」

とか「もうエッチな風ね!」とか、言いながらスカートを抑えている姿が余りにも普段とのギャップがあり過ぎてより一層可愛く見えてしまう!


でも、今日、風はないのにこの人だけはひらひらしている・・・。きっといつも向かい風が吹いているあの西の方にある川さんと同じ現象なんだろうと思うことにした。


どうやら到着したようだ・・・うん!俺の屋敷よりデカい!流石剣聖さんが借りてるだけの事はある、この国の貴族も世間体を気にして巨大な屋敷を用意したのだろう。


門の前で唖然としていたら、剣聖さんが現れた。

「おぉ勇者殿ようこそおいでくださった、ささっこちらへどうぞ。」


なんで剣聖さんがお出迎え?使用人たちはいないのかな?あ〜うちのメイド達みたいのばっかってことか・・・納得!


「ふはは、偶々勇者殿の気配を感じたのでお迎えに上がったというだけで、勇者殿のお仲間のメイド達とは違い、ここにいるメイド達はいたって普通でかえって詰まらんもんですじゃ。」

・・・。俺は普通のメイドの方がいいけどね・・・。


「普通のメイドと言えば、マックスの奴がうなされて・・・ぷっ!」


「剣聖様!俺の事はいいんです!さっさと屋敷の中へお招きしなくては・・・」

マックスさんも出てきたようだ。


「そうじゃの、そうじゃの。こんなところで立ち話もなんじゃ、勇者殿、狭い場所じゃがどうぞお入りください。」

・・・これが狭かったら俺の屋敷っていったい・・・?


応接室に通された俺達。あぁマックスさんとマエリスさんは初対面だね。


「マックスよこのお嬢さんの事どう思う?」

「えっ?この娘ですか?まぁ普通に可愛らしい娘で・・・まぁ胸は小さそうですが・・・」

この師弟は一体どういう教育を受けているのか・・・?


はぁ〜。

マエリスさんは「キッ」と睨らんだと思ったらもうそこにはいないよね・・・うんうん平常運転平常運転。


マックスさんの首元にキラリと光る素敵なアクセサリーが装着され、ウッってなるマックスさん。


マエリスさんや、言いたい奴には言わせておけばいいよ、こんなに素敵な物に気付かないなんて、なんて可愛そうな人って具合にさ。


「ポッ」となりながら俺の後ろへ移動するマエリスさんには相変わらず向かい風が吹いている。


「マックスよどうじゃ?その娘に勝てそうか?」

「え、いや、そうですね、戦い方によっては・・・」


「ほぉ、お主の敵は戦い方を選ばしてくれるのか?それもお主の有利な戦い方を?なんといい敵に出会ったもんじゃの。」

「いやっ・・・。」


「もう一つ付け加えるとだな、勇者殿の周りの娘は皆このくらいは出来るそうじゃぞ。世界は広いぞ途方もなくな・・・いやー面白いのー、ふははは。」

「ま、まさか、あのメイドの・・・?」


マックスさんはガクガク震えだす・・・可愛そうに・・・。何があったんでしょうね?


「だからいつも言っておるじゃろうが、お前たちは弱いと!少しばかり強くなったからと言って調子に乗りおってバカモンが!」

うぉコエー、いつものほんわかなイメージがぶっ壊れたよ・・・。


剣聖さんの圧で窓がビリビリいってる感じがする。


「この娘たちと言っても。一番小さなジュリア殿は出場せんが、他の娘は出場することになっておるから精々鼻をへし折られんように気をつけることじゃな。ふはははは。」


よし!俺は娘ではない!出場を回避できた、よし!

心の中で盛大にガッツポーズをする。が・・・


「勇者殿は大会までの間、儂がみっちり鍛えるので安心して出場してくだされ。」


な、なんだってーちょっと待ってよ、それって大会前に死ぬんじゃ・・・?イヤダーイヤダー・・・

レイリー羨ましそうに見るんじゃない!ラヴィーニャもジュリアも、うん、うん頷いてないで・・・


マエリスさんはっと・・・まだ顔赤いままかよ!ほんとにギャップが物凄いなオイ!


「ちょ、ちょっと待ってください剣聖様、勇者殿はともかく、剣の腕でこの娘たちに俺が負けると言いうんですか?」

「はぁ〜お前は何も分かってない様だな・・・ほんとに・・・師匠の顔が見てみたいよ・・・嘆かわしい。」


「い、いや、師匠は貴方なんですが・・・」

「そうじゃったか・・・まぁよい、そういう事じゃから、大会の参加者に追加しておいてくれ。では勇者殿行かれますか?」

い・や・で・す!


「ふははは、そう言わずにほれ行きますぞ。」

だ・か・ら羨ましそうに見るんじゃないレイリー!


そんなこんなで俺が暴れていると「コンコン」とノックが聞こえた。

そして入ってきたのは爽やかイケメン・・・


名 前  チバウロ=イノベルト (職業 剣豪)(31歳)

L V  40 

スキル  剣術Lv8・気配察知Lv3 ・・・・

状態異常 なし


・・・。


なんだよ、金髪さらさらヘアーで俺カッコいいでしょ?みたいな顔しやがって!

ムキー 俺だって俺だって角度によってはもしかするとカッコよく見える場所もあるかもしれないんだぞ!


「あぁチバウロ君か、丁度よかった入って入って。」

マックスさんがイケメン野郎を部屋の中へいれる。


「改めて紹介するよ、この人が今大会の計画・実行等を一手に引き受けてくれているチバウロ君だ。」

「チバウロ=イノベルトです。皆様よろしくお願いします。」


・・・。俺の方をチラっと見たよな?気のせいか・・・?


「チバウロ君が一手に引き受けたくれたおかげで。今回の大会はそれはもうスムーズに進んでいるんだ。いや〜それにしてもやり手だね〜。更に剣の腕も素晴らしいしと来ている。」

凄い凄いとマックスさんは褒めているが、マックスさん始め弟子の人たち脳筋だからできないだけでは・・・?


脳筋に大会の実行なんて出来るはずもない、だって脳みそ筋肉なんだから。うちのレイリーを見てみろ!嘘も演技も下手で剣の訓練は手加減なし!一度暴れだしたら、にこにこしながら止まらないそんな感じなんだろ?

ちらっとレイリーと目が合った・・・


「わ、私?脳筋じゃないですよ!違いますよ!」小声でブツブツ言いだすが・・・


みんなの意見を確認するためにラヴィーニャに目をあわ・・・調度品を見に行っている・・・明らかに今動いた!


ジュリアは・・・吹けない口笛をフーフーとやりながら遠くを見ている・・・。可愛い。


みんなの意見を合わせると・・・レイリーは脳筋ではなかった、ごめんなさい。

「ほらね」って嬉しそうに言ってるが、拒否が2人だからな!


俺達が遊んでいる間に剣聖さんとの話も済んだようで、チバウロさんは退出していった。


俺達の参加の要請や大会の状況などを話していたみたいで・・・


チバウロさんは凄腕の剣士で、頭もよく機転も聞いて人柄もよく見た目もいい。話し方も丁寧で・・・なんでもいい人みたいだ。


剣聖さんの教えを乞うのが最終目的らしいのだが、大会の運営を行うための報酬は一切もらっていないそうで・・・。


ふ〜んそんなできた人が居るんだ・・・へ〜と思ったよ、俺がおばあちゃん子じゃなかったらな!


そんなに何でも出来て人にも愛される人なんてそうそう居ないよっておばあちゃんが言ってた。


仮に居たとしたら、その人はよっぽどのお人好しのバカか、本物の悪党だってね。

さてチバウロさんはどちらでしょうかね?


「ははは、勇者殿考えすぎですよ。でも、もちろんお人好しのバカな方だと俺は思いますけどね。」

マックスさんは笑いながらそんなこと言ってるが、この人の人を見る目の無さは異常なので警戒だけはしておこう。



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