81.危ない人たちを放置してみよう。
鍛冶工房で武器をかってみました。
「イオリ様!私これが良いです!絶対これがいいです!」
ん?短剣を探していたレイリーが喜びの雄たけびを上げている。
いい剣が見つかったみたいで何よりですが・・・魔剣ってなに?
「どれどれ、ふむ確かにこれは良い剣だが勇者殿が言われる通り魔剣じゃな。」
「負けん?ですか?そ、そんな特殊能力があったら無敵じゃないですか!!」
レイリーのボケはするーだ。魔剣だからね?どっちかというと呪いに近いのでしょうか?
「そうじゃの、どっちかと言えば呪いに近いかの。」
そんなやり取りをしているとアムラスさんが戻って来た。早いなもう終わりか?
「そいつは止めときなレイリーのお嬢ちゃん、そいつは確かに神裸のあんちゃんの言う通り魔剣だ。しかもかなりのじゃじゃ馬だ。主人の言うことを聞きゃしねぇから出戻りばっかりよ。」
へ〜出戻りってお嫁に行った子が・・・あまり言うまい・・・
「それでもこの剣が良いのです!いやもうこの子が良いのです!持った瞬間にビビッてきました!」
ビビッて来たのなら、呪われているかもしてないので一応呪解を・・・
「や、やめてください!この子が苦しんでいます!」
・・・。「・・・。」「・・・。」
呪われてるじゃん!その剣呪われてますよ!
「おぉ〜よしよし、恐かったね〜でも、もう大丈夫だからね〜すりすり」
ぽっぺを刀身にすりすりするのは御止めになった方がよろしいかと・・・とっても恐いので・・・
。
「もう!イオリ様、意地悪はダメですよ!この子が私の言うことを聞いてくれれば買ってもいいですよね?」
まぁそれなら・・・本当は恐いからやめてほしいけど・・・
「よ〜しではやってみますよ!・・・。ところで魔剣って何が出来るんですか?」
・・・。俺も知らん!
「そうじゃの、何でも出来るが正解かの?主人と剣の相性や剣の成長によってさまざまじゃの」
「そうだな爺さんの言う通りだが、剣が主人の言うこと聞かなくなった時が困ったもんでよ、主人を傷つけようとしたり暴走したりで・・・一応言っとくがこいつは暴走タイプだ。」
「何でも出来る・・・。・・・それなら火を纏ったり?」
おいおい、いきなりそれ?もっと穏やかなことからにした方が・・・
ボゥオッと音をたて短剣は火と言うには生ぬるい炎を纏いだす・・・み、店が燃えるから・・・
「あっ!ごめんなさい、もう少し小さくなるかな?」
短剣を纏う炎は小さくなりかわいらしく燃える。
「じゃそのままで長くなれる?」
短剣は普通の剣の長さ・・・を超えて店の壁に突き刺さる。
「あっ!ごめんなさい、少し長いから短くなって。」
普通の剣と変わらない長さに収まる・・・。
よしわかった!この剣アホの子なんだな、うむうむ。言葉には出さずにうむうむとやっていたはずなのに短剣が俺に向かって伸びてくる!
「こらっ!ダメでしょ!何々・・・そうなの?わかったは、でもダメだからね、あの人は私の旦那様・・・ぽっ・・・なんだから」
・・・。独り言にしては声が大きいですよレイリーさん。
「この子が言うには、イオリ様がアホって言ったと・・・本当ですか?」
えっと・・・ごめんなさい恐いのでもう何も言いません。
「ま、まぁいいだろう・・・本人同士が気に入ったっていうなら仕方がない。じゃ次はこっちだな。」
そう言ってラヴィーニャへグローブを渡すアムラスさん。
「神裸のあんちゃん、あのグローブの革って一体どんな魔物からとったんだ?魔鋼にすっごく馴染むんだが?」
ごめんなさい、それは変態としか・・・
「へ、変態か?・・・まぁ聞かないことにしておく。で、どうだいはめ心地は?」
「うむ、よいのじゃ。流石に良い仕事をするのぉ。早速火をつけてみるのじゃ。」
「がはははは、嬢ちゃんに褒められるとなんだかむずかゆいのぉ。」
ラヴィーニャは拳に火を纏い感触を確かめる・・・
「う〜む、何かを殴ってみたいのぉ?どうじゃ一発逝っとくか旦那様?」
・・・。殴られる理由はないと思れるが・・・?
「冗談なのじゃ、冗談・・・。」
目が笑ってないないじゃないか!冗談に聞こえないぞ!
まぁいい、危ない子は後で大森林に転移で送ってしまおう。
では、交渉の時間だ!
アムラスさんよズバリ全部でいくら?
「がははは、もうこっちは神裸のあんちゃんの扱いに慣れてるぜ?ズバリ宴会5回分でどうよ?」
むむむ、最初からお金じゃないとは、デキル!
う〜む、此れからも世話になりそうな雰囲気は感じるし、思ったよりできるおっさんだったし・・・でも甘やかせると・・・
まっいいか。今回は特別だ、宴会5回で手を打とうじゃないか!今回だけだぞ値引きなしなんて!
「うほぉ、流石神裸のあんちゃんのだぜ、話がわかる!じゃぁ早速今から収集をかけるぜ!」
ちょっと待て!あそこの三人の挙動がおかしいからどっか連れて行ってからのがいいだろ?
「確かに危ない雰囲気を醸し出してるな・・・」
じゃちょっと言ってくるから招集かけて待ってて。
「よ〜〜〜し、今日も張り切るぞ!!」
ちょっとそこの危ない人たち、試し切り兼試し殴りにマックスさんでよろしいでしょうか?
「うむ、儂は構わんが。」
「「私は(わらは)魔物が・・・」」
・・・。暴れたいのね。了解!ではあの変態のアジトへ送るからそれでいい?
「「あそこなら、ぐへへへ。」」
「ほう、二人とも楽しそうだな。では儂もそちらへお願いするとしよう。」
俺は何も見ていない!聞いていない!俺の婚約者は危ない人ではない!間違いない・・・といいな。
では倒した魔物は部屋に固めておいてね、夕食前には迎えに行くから。
危ない人を送り届け、俺とジュリアは宴会に参加するのだった。
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一方危ない人たち一行は、ヒャッハァァァァーーーーーと魔物を狩りまくる危ない人達と化していたが誰にも見られることなく唯々狩りまくるのであった。
正確には誰にも見られなくてよかったねが正解だろう。
ラヴィーニャは「ふむふむ、いいのじゃいいのじゃ〜〜〜〜もっともっと殴らせるのじゃ〜〜〜〜〜ぐへへへ〜」
剣聖さんは「うっほ!いつもより斬れる斬れる〜〜〜〜若いころを思い出すの〜あぁ〜若返る〜〜〜ぐへへへ〜」
レイリーさんは「えっ?なに?そうなの?そっか〜」
ふむふむ考えている様だ。
「じゃ〜こうしましょう!」
両手に剣を構え、片方の剣に氷を纏い、もう片方の剣に炎を纏う。
「これならいいかな?うん、うん、よかった!」
にっこと笑みを浮かべているが、一体誰と話しているのだろう・・・知らない人が見ればきっと、背中がゾクッとすることだろう・・・。
この日を境にレイリーは両手に剣を持ち戦うようになり、騎士団の中では双剣の狂い姫と陰で呼ばれるようになったとか。
ついでに言っておくとこの日を境に二本の剣を抱きしめて寝むるようになったそうだ。
「感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます!!」
危ない人たちを放置した日の夕食後
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 24 (481/1694)
スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv3・水魔法Lv1・気配察知Lv6・危機察知Lv5
魔力察知Lv4・魔力耐性Lv2・奴隷契約・マッピングLv4・鑑定眼+3→神眼・神の加護(3/4)能力補正+100
魔王倒すスキル 75/10000
剣術 7/30
魔力察知 29/40
魔力耐性 15/20
状態異常 なし
HP 766(+180)
MP 691(+250)
力 129(+100)
体力 141(+100)
魔力 132(+100)
知力 17(+100)
素早さ 133(+100)
運 23(+100)
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)
L V 31 (7895/8078)
スキル 剣術Lv7(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・魔力耐性Lv4・気配察知Lv6・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)
魔力察知Lv1・身体強化Lv5・魔法剣 [称号:剣豪 各種能力+25]
能 力
HP 551(+115)
MP 258(+125)
力 137(+105)
体力 140(+75)
魔力 97(+50)
知力 16(+50)
素早さ 99(+75)
運 30(+50)
魔王倒すスキル 35/10000
剣術スキル 63/80
気配察知 13/70
身体強化 6/50
状態異常 なし
ジュリア=オリムカル(職業 魔法使い)(10歳)
L V 23 (1139/1355)
スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv8・風魔法Lv8・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)
魔法耐性Lv3・魔法操作Lv3・魔力察知Lv5
魔力耐性 26/30
水魔法 14/55
風魔法 14/55
能 力
HP 310
MP 282(+125)
力 73
体力 105
魔力 102(+50)
知力 35(+10)
素早さ 75
運 23
状態異常 無し
名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)
L V 23 (312/1355)
スキル 王の威厳・気配察知Lv3・気配遮断Lv3・危機察知Lv5・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)
身体強化Lv5・体術スキルLv5・回避スキルLv5・獣闘術Lv5・火魔法Lv1
状態異常 無し
身体強化 30/50
体術スキル 30/50
回避スイキル 30/50
能 力
HP 361(+90)
MP 51
力 124(+50)
体力 105(+50)
魔力 51
知力 14
素早さ 126 (+50)
運 26
状態異常 無し
 




