77.たまには真面目にやってみよう。
王妃様の部屋へ・・・えっ?違うんですか?
訓練場での用事を済ませたころ、王妃様からお呼びがかかった。
今日は謁見の間へ行くそうだ、俺が初めてこの世界に来た時に入った部屋へ。
謁見の間へ入りすぐに嫌な者が目に入った・・・そうレイリーの父親と兄にジュリアの父親だ。
レイリーの身内の方々はプルプルしている、きっと病気だから帰った方がいいですよ。
「よく来た勇者イオリよ。久しぶりだな。」
国王陛下と会うのも確かに久しぶりだ。
「今日は其方と色々と話がしたいと申すのじゃルイーズが・・・」
えっ?この真面目な空気の中で王妃様と話すの?無理無理無理〜!
下手なこと言ったら首から上がさようならなんてことも十分あり得る・・・だから無理!と内心で思っていたが逃げ場がない。
「では、ルイーズあとは頼む。」
国王陛下は引っ込み王妃様が出てくる。
「イオリ様久しぶりですね。」
にこっと笑っているが目の奥に策略を感じる。
「ご無沙汰しております。」
「今日はあなたの婚約者について話をしようと思いましてお呼びしたのです。」
やはりか・・・話したくない話したくないよー!横から怒気が漂う・・・
「すみません、報告が遅れました。」
「いえ、全ての話は聞いていますので問題ありません。私はね。」
グアー何か変な言い方だ、私はってのが気になる。
「問題がないのなら今回はどういったご用件でお呼びになられたのでしょうか?」
「私は気にしていないのですが、気に入らない者達もいるようなので今回このような場を設けたわけです。」
ううう、横からの怒気3つが原因なんだろう。まずはジュリアパパを片付けよう。
「すみません、大事な娘さんを預かる身で何の報告もしなかったことを深くお詫びします。」
「いや勇者殿、謝らないでくれ私は結婚には賛成なのだが、同時に三人と婚約ということでジュリアが幸せになれるのかが心配で・・・」
何言ってやがるクソ親父め!散々ジュリアをイジメたくせに!
「まだ未熟な部分もあると思いますのでお指導頂きジュリア達と幸せな家庭を築いて行きたいと思っております。」
「そ、そうか。ではジュリアが成人した暁には結婚ということでよろしくお願いいたす。それで、もしよかったら魔法の秘術みたいなものがあったら教えてもらいたいのだが・・・」
それか!魔法が得意な家系だったよな確か?秘術なんてある訳ない、ジュリアの頑張りだけなのに。
「私は魔法には疎いものですから、その辺りはジュリアに聞いてもらった方が確実かと思いますので、今回は・・・」
「そ、そうか、また時間があるときにでも頼むとしよう。」
よしこれでジュリアパパは終わりっと・・・次は強敵二人だが・・・
「エドワーズ子爵とご子息も何か不満があるという事でしょうか?レイリーがこんなに幸せそうな顔をしているのに何か不満でもおありですか?」
「グヌヌ、よくもぬけぬけと!レイリーだけならまだしも認めんが、寄りによって三人もとは納得できん!」
やはりレイリー愛が強すぎる・・・レイリーママは何処かにいないかな?いないか・・・。
「しかし成人した大人が自分で決め、そして今幸せそうにしているのを親だからという理由で壊すということでよろしいのですか?」
「良くないにきまっておる!レイリーの婿は儂が厳選に厳選を重ね選ぶのだ!どこの馬の骨とも分からぬお主にやるつもりはない!」
はぁ〜面倒臭くなってきた・・・後ろから冷気が駄々洩れてるし何かいい手はない物か?
「ではあなたは自分の娘には人を見る目がないとおっしゃるのですね?」
「グヌヌ言わせておけば!決闘だ決闘で決めるしかない!」
はぁ〜やっぱりこうなった。予定通りかな?後ろから来る冷気で俺も凍えそうだ・・・。
「そうですか、では当事者同志の決闘と言うことでよろしいですか?」
「うむ、異存はない!」
はぁ〜やはり頭に血が上っていて状況がつかめてないな。後ろから来る冷気が歓喜に変わった。
「ではレイリー僕たちの幸せのために頑張ってくれよ。」
「はい!イオリ様」
「ん?んん?待て待て、儂はお主と決闘をじゃな・・・?」
「いえ、当事者同士と言われましたので当事者はレイリーになりますが?」
「ん?何故だ?」
「何故って?レイリーの結婚を反対しているあなた達の方と、僕と結婚したいレイリー、結婚を反対する人VS結婚したい人なので当事者はあなた達とレイリーと言うことになりますし、家族で話し合ってみてはいかがでしょうか?」
「ん?んん?何?どうしてこうなた?」
「では話もまとまった様なので決闘と言うことで私が立会人になります。異存はないですね?」
多少無理があるが、話がまとまったようなので、ありがたい。俺には時間が無いのだよ!
「はい!」「はい?どうしてこうなった?」
ふふふ、時間ギリギリ乗り切った乗り切ったのだーーー!
3分しか持たない真面目モードで乗り切った!M何とか星雲へ帰らなくては、では!
「まだ早いですよ、イオリ様・・・」
王妃様の低い声で止められた、いやん!まだ逃がしてくれないのか・・・。
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