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63.プイっとやってみよう。

ついに隣国へ、入ってみました。


橋を渡りヨンモリッツの関所街カロリーナへ入国する。

こちらの街もオーベと同じく、活気があり人も多い。どのような物が売っているのか気になるがまずはやることをやろう。

他国へ行った場合まず、登録ギルドへ行って申請をしなくてはならないらしく、俺は冒険者ギルドをめざす。

冒険者ギルドは街の真ん中の大通り沿いにあったので簡単に見つかった。みなには気付かれたくないのでチラ見だが、通りを挟んだ反対側が商業ギルドだった。

初めて訪れる冒険者ギルドなので、警戒は怠らない。

ギィーと扉を開け中に入る。一斉にこちらを振り向く冒険者達。あぁーこれだよこれ!この雰囲気が堪らない。

ギルド内はどこも同じ造りなのか?酒場と受付カウンターが併設されている在り来たりな空間となったていた。

取り敢えず受付に向かう、ジロジロ見ていくる冒険者達、その中の一団が立ち上がり近づいてくる。又か、いやこれが、欲しかったのだ!ワクワクしながら冒険者が寄ってくるのを待つ。

「よぉーまた会ったな残念勇者さま。」

・・・。人違いです。

「そんな訳あるかーーーー!お前の後ろのメイドに見覚えがあるんだよ!こっちには忘れたくても忘れない思い出があるんだよ!」

周りの冒険者達はニヤニヤしながら聞き耳を立てている。多分エロい事を想像しているのだろう、それ間違ってますよ。

・・・。文句は直接あちらにお願いします。

「文句なんかあるわけないだろ!あんな思いをしたのだからな・・・。」

言い方言い方、ますます周りの冒険者はニヤニヤしだした。痛いのがお好きなお方は良いと思うけど、そこにエロ要素はないから大きな間違いだよ?

「俺達はこの街出身だからある程度は顔が聞くから、何か有ったら言ってこいよ、あの御方達には快適に過ごして頂きたいからな。」

よほどひどい目に合わされたようだ・・・可哀想に・・・

周りの冒険者達は急に話の内容が変わったことについてこれない。だよね、あの見た目だけは良い、メイド達の中身悪魔だからね・・・それを知らない人たちは話についてこれないよね。

まぁ名も知らない哀れな冒険者達が説明しておいてくれることだろう、もう二度と同じ目には合いたくないだろうから。

ワクワクドキドキの絡みはなかったが、これはこれで助かる。受付嬢に国境を渡った旨を伝え、掲示板を見て回る。依頼はあまり変わったものはない。暫くキョロキョロ見て回るがこれといったものはない。

納品依頼を手持ちの素材で済ませCランクを目指す。

そんなことをしていると、先ほどのやり取りに納得いかない冒険者が寄ってくる。

「おい!お前!綺麗なねぇちゃんをそんなに沢山引き連れてよぉー、一人くらい俺に寄越せ!」

どうぞどうぞ、あちらのメイド達の中からご自由にお選びください。でも、命の保証は出来ませんよ・・・ねっ?と名もなき冒険者へ視線を向ける。

名もなき冒険者達は首が取れそうな勢いで肯定してくれる。が、やはり納得出来ないようだ。

そんな時レイリーが袖を引っ張り、いまメイドさんを助けると信頼が得られるかもみたいなことを言ってくる。

成るほど一理ある!が俺より強い人守る必要あるのか?と思うが適当にやってみよう。

諦めが悪い奴だな、戦士のザフラさん。そんなにメイドと楽しみたいなら自分で雇えばいいじゃないか?

突然名前と職業を言われた冒険者ザフラは慌てる。

「何故、名乗ってもないのにそれを・・・?」

さぁーでもこれくらいは出来ないとあのメイド達の気を引くことは出来ないよ。

と言い、一人づつ名前と職業を言って回る。青い顔になって冒険者達は引き下がって行く、これは便利な方法を発見したぞ。

ふふふ、と思っていたら、メイドが寄ってきて、「こんなこと出来ても気は引けませんけどね」と言ってプイッとやるので、気を引く気なんか最所からないよ!プイッとやりかえす。

ハァーとため息を漏らすレイリーさん。今日も平和だね。

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