61.サルでも出来る空間魔法を使ってみよう。
戻ってきました、村へ。
戻ってきてすぐに聞き忘れがあることに気付いた。
魔王はどうして魔王になったのかだ。
俺は、しばらく悶々と考えていた、聞かなければならないことも聞き忘れ、チューだけして帰って来たのだ、悶々とするのもうなずけると・・・。
真剣な顔で考えていた俺を見て、みんなが何を気持ち悪い顔をしているんだ?と聞いてくる・・・いらんお世話だ!
さて、お遊びはこれくらいにしておこう。
先ほどポケットに手を入れた時に気付いたのだが、何やら手紙が入っていたのだ。
手紙は世界樹さんからでサルでも出来る空間魔法の使い方と書かれている。
俺はサル並なのか・・・微妙にへこむ。
では、読んでいこう。
「まず空間魔法のだけど、レベルが低いと何の役にもたちません!今回は沢山笑わしてもらったから特別にレベルMAXです。次も何て甘い考えはダメだよ。次も笑わしてくれたら考えるけど(笑)」
・・・、相手は神様何だよな・・・?
「レベルが1の時は1メールくらいしか転移出来ません、それもリンゴくらいが限界です。レベルが2なると、面倒臭くなったので省きます。
伊織君はマッピングスキルを持っているから、ラッキーだね。レベルMAXだから、何と洞窟の中でも行けちゃいます。転移だけじゃなくて他にも使えるからあとは自分で考えて。終わり。」
「追伸、またエリクシアちゃんをからかいに行こうね。チュッ。」
俺は咄嗟に「チュッ」を避けた。何故だか分からないが体が勝手に動いたのだ。ふと空を見上げると・・・稲妻が帰って行くのが見えた・・・ナイス俺!
えっと、ドリアードにしろ世界樹さんにしろ、説明不足にもほどがある!これで出来てサル並なのか?世の中厳しいな・・・
気を取り直して、マッピングスキルを開く。どうやら、行ったことある場所の座標が出るようだ。なるほど。取り敢えず屋敷でいいので転移してみよう。ポチっとマップの屋敷を押してみる・・・
俺の視界の空間がグニャリとなり、視界が真っ暗になる。
そっと目を開けると、屋敷の食堂だった・・・
やった!ついにやった!これで自由が手にはいった!喜んでいる俺にメイド達の会話が聞こえてきた・・・
「勇者の奴最近新作お菓子出さないよね?」
「もうネタ切れなのかしら?」
「どうなのかしら?頭かち割って見てみようか?」
「脳ミソ入ってないと思うよ。」
「「「あはははは。」」」
・・・。俺はそっと村に帰った・・・。
アイツらいつの日か目にもの見せてくれるわ!
これが第二次メイド大戦の切っ掛けとなったのは言うまでもないが、後にイオリ自身とメイド達にとっての大きな転換点になるとは誰も気付かなかった。
気付いた者がイオリの仲間にいなのら全力で止め、メイド達は応援しただろう。
俺は悔しい気持ちを押し殺し、みんなを集め空間魔法の練習を行った。俺1人ならMPの消費も少なく軽く行って帰ってこれた、人数が増えるとどうなるかだ?
次は二人で、その次は三人で何てやってられるかーーー!
取り敢えず、俺達勇者パーティーで転移してみた、場所は屋敷はムカつくから、ドワーフの所で。マップを開き・・・
そこで気付いた一緒に転移する人の指定はどうやるんだ?
手でも握っていればいいのかな?試しにやってみよう。
マップを開き皮細工のおっちゃんの工房の前をポチっとな。
先ほど同じように目の前がグニャリとなり暗くなる。目を開けると、ドワーフの工房の前だ。みんなは?どうやら、成功したようだ。みんなは驚き戸惑っている、流石空間魔法だ。これで少しは旅が楽になる。MPの減りも対したことないので使いたい放題だ。
ドワーフのおっちゃんに鎧出来たか聞いて、早く作れ!毎日見に来るぞと言って村へ戻った。おっちゃんは唖然としていたが知ったことではない。どうせお酒を渡せば全てを忘れてしまうのだから。
村へ戻った俺達は更に人数を増やすべくメイド達に声を掛け、再び転移すべく手を繋いだ・・・たまたま隣に居たメイドに手を繋ぐのを拒否られたのはさすがに堪えたが、レイリーとラヴィーニャがすぐに来てくれて手を繋いでくれたので立ち直おれた。
アイツらめ!少し見直したらすぐにこれだよ!ムキーーー!火種は少しづつ大きくなっていく。
俺達とメイド達で計10人で転移を行った。場所は訓練所はやめて、王妃様の部屋だと怒られそうだし、どこがいい?
「そうですね、私達は屋敷に戻って頂けると助かりますが。」1人のメイドが言うので、今回は食堂は止めてホールに転移してみた。
グニャリとなり暗くなる。そして屋敷のホールに着く。たまたまホールに居合わせたメイド達は驚きの表情で警戒したが、転移したメイド達を見て警戒をとき何事かと話始めた。
少し疲れた俺は久しぶりの自室で休憩をとることにし、メイド達には用が済んだら呼びに来てと頼んでおいた。
俺は1人で考える!メイド達をギャフンと言わす方法をな!
う〜〜〜ん、何か、何かないのか?あいつ等が悔しがることが・・・
ん?そう言えばアイツら彼氏とか旦那とか居るのか?見たことも聞いたこともないよな。
ぐふふふ、こ、これだ!今回はこれでアイツらの精神をゴリゴリ削ってやる!ぐふふふふ。見てろよメイドどもめ!
と思ったが自分にも相手がいない・・・エリクシア様は恋人以上夫婦未満だから(自称)良いのだが証明が出来ない。
ん?相手の同意を得てないけど、恋人でいいのだろうか?これがストーカー思考か?
しかし、名案を思い付いたというのに実行できないとは!
俺は悔しさを噛み殺し、作戦を実行できる日を待ちわびながら、恋人の作り方が分からないので一人考える・・・。
空間魔法練習した日の夕食後
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 23 (4/1355)
スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv2・水魔法Lv1・気配察知Lv5・危機察知Lv4
魔力察知Lv3・奴隷契約・マッピングLv4・鑑定眼+3→神眼・神の加護(3/4)能力補正+100
魔王倒すスキル 73/10000
気配察知 35/50
魔力察知 16/30
危機察知 33/40
状態異常 なし
HP 699(+180)
MP 628(+250)
力 123(+100)
体力 135(+100)
魔力 126(+100)
知力 17(+100)
素早さ 127(+100)
運 22(+100)
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)
L V 31 (6463/8078)
スキル 剣術Lv7(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・魔力耐性Lv4・気配察知Lv5・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)
魔力察知Lv1・身体強化Lv4・魔法剣 [称号:剣豪 各種能力+25]
能 力
HP 551(+115)
MP 258(+125)
力 137(+105)
体力 140(+75)
魔力 97(+50)
知力 16(+50)
素早さ 99(+75)
運 30(+50)
魔王倒すスキル 35/10000
剣術スキル 21/80
気配察知 21/50
身体強化 4/40
状態異常 なし
ジュリア=オリムカル(職業 魔法使い)(10歳)
L V 22 (791/1084)
スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv7・風魔法Lv7・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)
魔法耐性Lv3・魔法操作Lv3・魔力察知Lv4
魔力察知 24/40
水魔法 17/45
風魔法 17/45
能 力
HP 285
MP 258(+125)
力 70
体力 99
魔力 96(+50)
知力 33
素早さ 72
運 22
状態異常 無し
名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(13歳)
L V 21 (831/867)
スキル 王の威厳・気配察知Lv3・気配遮断Lv3・危機察知Lv5・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)
身体強化Lv4・体術スキルLv4・回避スキルLv4・獣闘術Lv4
状態異常 無し
身体強化 28/40
体術スキル 28/40
回避スイキル 28/40
能 力
HP 308(+90)
MP 46
力 113(+50)
体力 94(+50)
魔力 46
知力 13
素早さ 115 (+50)
運 24
状態異常 無し
 




