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59.そのお金何処から来たのか聞いてみよう。

どうにか到着しました、三つ目の村へ。


魔王にやられ、ボロボロの俺・・・だけ?

みんなが無事で何よりです、メイド達のプルプル行進はビデオで撮っておきたいほどの出来でした。

ギロっと睨まれた。もう二度と言いません。


馬車の中は俺たちとメイドの代表の計五人だが、俺達はまあまあ明るく話、メイドは沈んでいる。

だから、何度も言うけどへこんでてもしょうがないから。

「あなたに心配されたくないのですが?」

いやいや、心配とかじゃなくて・・・

「何故皆さま方は、勇気の言うことを信じれるのですか?何故信じるのですか?魔王の襲撃が予定通りでこの被害が予想通りなんて、何度聞いても意味がわかりません・・・」

意味なんかないよ、まぁ勇気の力ってことで納得して。みんなもそれでも納得してるしね。

「今回の件は、前々から聞いてましたし、イオリ様がへこんでないなら大丈夫ってことですし。」

魔王の襲撃のことは、前もって伝えてある。テンプレと言っても伝わらないが・・・

可能性としては四人目の仲間を得た付近で襲撃され、被害状況は、全滅・・・ほぼないがたまにあるかも、みんなズタぼろ・・・これ一番人気、俺だけボロボロ・・・これだと俺は気持ち的に助かるが・・・ってな具合で。

予想より早かったのは気になるが、きっとビセンテのせいなんだろう。

「そうだよ、お兄ちゃんは変なときもあるけどこういった時は信頼できるし。」

「わらはも同意見なのじゃ。」

「何故それほどまでに信用なさっていや、信頼なさっていらっしゃるのか・・・。」

「それは、イオリ様を見てないからじゃないかな?」

「このアホ面ならずっと見てますけど、いえずっとではないですね。」

「いや、アホ面なのはそうだけど、そこじゃなくてもっと中の方をね。」

イオリは改心の一撃を二度受けた・・・そして崩れ落ちた。

「アホ面ではなくて内面ですか?」

お前ら!アホ面って言いたいたけだろ!

「皮を剥いで見るのでしょうか?」

な、何言っているんだ!

「いやいや、そうじゃなくて、なんと言いますか・・・ラヴィーニャ交代してもらってもいいかな?」

「仕方がないのぉー、見ておれば分かると思うのじゃが?まぁわらはとしては、分からんなら分からんままの方が助かるといった所なんじゃが。将来旦那様は、沢山のおなごを娶ることになるだろうから、相手は少ない方がよいのじゃ、わらはの相手をしてもらう時間が減るのは寂しいからのぉ。」

へっ?へー?そ、そうなんですか?し、知らなかった。

此処にも俺の知らない新事実が・・・

この世界は一夫多妻なのか?でも、この国の国王陛下は奥さん1人だよ?

「今の王は、養子なです。なので、実質の王は王妃様なのです。」

そ、そうなんですか?王様も大変なんだな・・・

話がそれまくっている。

まぁ俺のことはいいじゃんか、旅は長いんだしいつまでもクヨクヨしててもしょうがないから、元気出していこー。

とメイドの肩を軽く叩いた。

「バシッ!!!」倍返し否十倍は帰って来たな、凄く痛い。

はぁーとため息をつくレイリーとラヴィーニャ、なんとなくだがメイドに元気が戻ったようなので今回の話はここまでとしておこう。


そして、どうにかこうにか村へたどり着いた。

馬車を降りた時にも、まだ背中の傷が痛むので「エクストラヒール」を掛けなおした。

傷の治りが遅い、年なのか?不安を感じる16歳。

実際の所は魔法耐性が低すぎるのか?もう少し考えなくては・・・。


メイドに案内され宿屋へ向かう・・・ここにもメイド居るんだ・・・。

「イオリ様の鎧壊れちゃいましたね・・・。」

ん〜困った。どうしようか?

「ドワーフの皆様に頼むのが一番だと思いますが。」

あいつらか・・・お金ないしお酒にしか興味が無いから・・・やってくれるかな?

「お金はありますし、大丈夫だと思いますけど?」

お金あるんだ?イヤそうじゃなくて、王都へ戻った時に面倒臭い感じがして・・・

「あぁ〜それならメイドさんに頼めばいいのでは?」

それなら、流石の奴らも黙るかな?

「取り合えず注文しておきますね。シュウちゃんお願いします。」

シュウちゃんって見えてないでしょ?まぁいいけど。シュウお願い、ノウに届けておいて。

「了解!ご主人!」

うんうん、いい子だの〜いい子だの〜


でだ、前々から思っていたけど、何でそんなにお金もってるの?

「えっ!?そ、それは・・・きゅ族だからです!」

な、何その動揺?きゅ族っ何だよ?噛みすぎだろ!

「ひ、秘密です!乙女の秘密です!」

あ、あやしすぎるだろ!ジーっとレイリーの目を見る。

完全に目が泳いでいる。レイリーには隠し事は出来ない事がよくわかる。

さらにジーっと見る。汗がだらだらと溢れ始めた・・・

そんなとき急に後ろからバシッと頭を叩かれた。

「仕事をしなさい!」

メイドに怒られた・・・俺に何の仕事があるんだよ?あっ!ついに頼りがいのある人的なやつですか?

「何をバカな事を言っているのです?遊んでないで、王妃様へ手紙を書き、そして休みなさい。」

なぁーにーーー!

メイドが俺の事を気遣っただとーー!余りの驚きに俺の顎は、外れて地面に着きそうだ。

レイリーはクスッと笑っている。顔には助かったーと書いてありますよ。

「それと、勇者の力とやらで感じた事を私たちにも教えなさい!そして、私たちに教えなかったことを奈落の底より深く反省し、死んで詫びなさい!」

と、グーで殴られた・・・その顔は恥ずかしそうな照れたような顔だった。

俺の頭の上には疑問符&疑問符、?&?だ。

レイリーは「イオリ様もメイドさん達も良かったですね」とにっこりしているが、訳が分からない俺がキョロキョロしていると、

「まだまだ女の子の気持ちが分からないようですね」と言われ更に疑問符が増えていった。


関所の街まであと1日だそうだ、今日はもう休みたいがまだやることがあるのだ。

エリクシア様に会いに行こう。



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