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47.ダンジョンの実態を体験してみよう。

入ってみました、ダンジョンへ。


ダンジョンは洞窟タイプ、岩肌に入り口があり地下へ潜って行くようだ。

中は少しジメットしていて、空気はカビっぽい。

この洞窟は真っ暗だが初心者用のダンジョンは光る苔が壁一面にあり明るく松明などはいらないらしい。

松明は準備してあるから使おうと思ったら、ジュリアが光魔法の方が明るいし手も塞がらないし良いよと言うのでジュリアにお任せした。


奥へ進むと見たことのない魔物が出る。

噛みつき蝙蝠、大ムカデ、毒スライムなどなど・・・

俺でも、ムカデやスライムはどにうにかなったが、蝙蝠はもう無理!!

アイツら飛んでるんですよ!ヒラヒラフワフワしやがって!剣で切ったと思ってもヒラリ・・・

余りにもイライラが溜まった俺は、蝙蝠に向かって結界を張っり結界の中に閉じ込めてやった。

結界を蝙蝠大に小さくし、結界の中でうまく飛べずに落ちてくる蝙蝠を狩る。

あぁぁぁーーースッキリ!!!


「お兄ちゃん・・・その結界魔法の使い方この世界初かも・・・?」


そうなんだ?昔見た漫画であったような?

魔法は妄想力!子供のころから漫画を読んで妄想を広げた俺には無限の可能性が!?



洞窟を進むにつれ、分かれ道も増えてくる。俺のマッピングスキルにより頭の中に地図ができる。初めてマッピングスキルが役に立った・・・

後ろの方で羊皮紙にマップを書いているメイド達がいる。

レイリーに仲良くなるための努力してますよアピールをしないといけないのであとで教えてあげよう。


奥へ行けば行くほど、いろいろな魔物が出る、しかし俺達の探索は楽なものだ、前から来る魔物だけ気をつけていれば後ろから来る魔物はメイド達が掃除してくれる。

あれ?このままでは、メイドも強くなってしまうのでは???考えるのは止めよう・・・俺の方が強くなっても立場は変わらないだろうから・・・


地下一階層はどうやら全て歩き終えたようだ、マッピングにも不自然な箇所は見当たらないので隠し部屋は無さうなそうだ。

一階層を制覇するのにかかった時間はおよそ四時間、始めての洞窟としてはこんなもんで丁度いいかな。一旦戻って早めの昼食を食べよう。


昼食後二階層を目指す。

なんて便利なんだマッピング!これなら迷わず二階に行ける。

今まで役立たずと言ってごめんなさい。


しかし、昼食時メイド達にマッピングのことを話したがマップを伝える方法がないと言われてしまった・・・確かに・・・

何処かに俺の電波をキャッチしてくれる人はいないものだろうか?



二階層を進む。

魔物の数が急に増えた、そして強い!昨夜出会った冒険者達では厳しいのではないだろうか?一階層しか行っていなのかもしれない?

尚冒険者達は俺の知らないうちに解放されたみたいだが何処へ行ったのやら?


ここは蟻の巣か?と思うほど人食い蟻がワラワラと・・・この蟻、デカいしハイオーガと変わらない強さだ!


狭い洞窟でワラワラと・・・格好の餌食だ!ジュリアの魔法が炸裂する。水魔法と風魔法のLvが上がったことで、いつの間にか氷の魔法が使えるようになったようだ。

「アイスボール!」「マニュピュレートアイス!」

片っ端から凍らせていく、凍った蟻は収納空間へ・・・これにはメイド達もビックリしているようだ。何でも氷魔法が使える人を見たことがないからだそうで・・・

俺も初めて見たよ!

さすが俺のジュリア! 

「・・・・」

急に氷魔法とは別の寒さが・・・!?

「ジュリア換わりなさい!」

レイリーさんが冷気を纏い・・・蟻を斬りまくる、斬った蟻は凍っている・・・?

そんなこと出来るんですか・・・?いつから出来るんですか・・・?

思わず片言になりそうなくらい俺は動揺した。

「えっと・・・?今ですかね・・・?」

魔法剣と言うスキルが増えているようだ。

魔法なら何でも纏えるのか?蟻が片付いたら実験してみよう。


ルンルン気分で人食い蟻を斬りまくるレイリーさん、心なしか剣の冷気が弱くなったような気がする。

ってことはレイリーの気持ちを剣が空気を読んで魔法を纏っていると言う事か・・・?


「レイリーちょっとこっち見て!」

俺はジュリアに抱きつきながらそう叫んだ。


剣に纏う冷気が爆発的に上昇した・・・!

そしてジュリアにひっぱたかれた・・・。


ジュリアとの距離が物理的に離れたが、実験成功!


蟻を退治したら説明しよう・・・このままではジュリアとの心の距離まで離れてしまう。


蟻はあっという間に全滅し、死体は収納空間へポイッ!

移動しながら説明をした、レイリーの気持ちを読んで剣が魔法を纏ってくれるみたいだから、気持ちのコントロールができるといいね。

ジュリアに抱きついたのは、レイリーの冷気を増幅するためだよ・・・

「「「・・・・・」」」

ジト目で俺をみる三人・・・し、信用がない・・・!

「「「ジィーーーーー」」」

本当だってば・・・本当にレイリーの為を思ってが半分で・・・あとの半分は抱きつきたかったんだよ・・・

「「「コラー!!!!」」」

俺はダンジョンの中で正座させられお説教をされた。




「わらはは、いつでもよいのじゃぞ。」

「わ、私は・・・もじもじ・・・」

俺はお説教が長引きそうだったので起死回生の言葉を放ったのだ!

「二人にも抱きつけばいいって事?」

そして上記に続く訳で、話をそらすことにせいこ・・・

「こらっ!お兄ちゃん!話を反らさないの!」

ゴンッと俺の頭に俺の頭ほどの石のが衝撃を与えた。

ジュリアが土魔法で飛ばしたようだ・・・その大きさはちょっとどうなのジュリアさん?

俺達の中で一番幼いジュリアが一番まともというこの状態、いいのか?

これがダンジョンのなせる技なのか?これが男の子が憧れるダンジョンの実態なのか?恐るべしダンジョン!

「お兄ちゃん!ダンジョン関係ないから!」

少女の叫び声がこだまする。



ダンジョンの中でのお説教は程々に・・・


作品へのご意見・感想・評価・ブクマをお待ちしております。

どうぞ宜しくお願い致します。

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