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42/193

42.またですか?してみよう。

やってまいりました、訓練所へ。


ドワーフ達と宴会をした後素直に屋敷へ戻りレイリーと話をした。

ニコニコ、キラキラと嬉しそうに話すレイリーを見ていると、剣を買ったかいが有ったなと改めて思う。


宴会ではしゃぎ疲れた俺達は、明日こそは準備にあてるぞと息巻いて就寝したのだった。


しかしまだ問題が、シュウは俺と一緒に寝るそうだ・・・添い寝だ・・・いいのだろうか?

少女形態と小物入れに入れて運ぶ場合とで選べるのに寝るときは添い寝が良いらしい・・・

他の人に見られたらと思うと、ゾッとする。

シュウの姿が他の人には見えないのがせめてもの救いだろう。



翌日、俺達はドワーフの所でお酒に変えた分と王妃様の所で消費した分を補充するために市場へ向かった。

市場で大量に食材を買う、買いまくる。今日はレイリーさんの機嫌がすこぶる良いので買いまくる。

何て良い日だ! この勢いで、奴隷を・・・

「「ダメです!」」「ダメなのじゃ!」

くっ!いつの日かリベンジしてやるからな!


買い物も終わり、冒険者ギルドへ行き明日から長期の探索にでる旨を伝える。

ついでに、討伐依頼を物色しお肉の美味しいオーク狩りを受領した。


受付嬢のソフィアさんが、「イオリ君の持ってくる料理はチヒロに受けがいいからまたよろしくね!」と言われたので、次の目標はチョコレートなんですと伝えてもらう。

きっと喜んでくれるはずだ。


今日のやることがすべて片付いた俺達は帰宅した・・・こんなにのんびりした日も珍しいねなんてレイリーに振ったら、「えっ?今から鍛錬ですよ」と返された。

思わぬところからの伏兵に俺は驚き、真剣での稽古は勘弁してくださいと泣きついた。

はいはいと、俺を引きずりながらニコニコしたレイリーさんは王宮を目指す。


訓練場に入った俺達は、周りを見渡す。あっ今ディランさんが俺達から目を反らした!レイリーはプーっと頬を膨らませて騎士団長を睨んでいるが・・・


ディランさんもいい年だし、レイリーの相手は疲れるんだよ、多分ね。

どう、どうと、レイリーを宥め俺達も鍛錬を始める。鞘に入れたままの剣で俺の相手をするレイリーさん・・・

鞘に入っていてもLv上がるんですね・・・、前より明らかに剣筋が鋭いし速いです。

もうやけくそだーと俺は剣を振りまくる。

「違いますよーイオリ様こうですよ。」

だから前にも言ったけど、できるかー!そんなことできるわけがない!

ニコニコしながら無茶を言ってくるレイリー・・・なんでそんなに嬉しそうなんだよ!こんちくしょー!と剣を振りまくる。

「良いですよイオリ様。上達してます。凄いです。」

うぉぉぉぉ、褒められて伸びる予定の俺は、褒められると妙にやる気になる。


やる気になってもボコボコにされることは変わらない、今日もレイリーさんの聖魔法の練習台になるのであった。


張り切りすぎるレイリーの相手がきつくなってきたので、ジュリアの所へ行き魔法を教えてもらうことにした。

けしてレイリーから逃げた訳ではない!レイリーはほっぺを膨らませているが、今日はゆっくりしたいのだ!


だからジュリア助けて。



ジュリアが言うには、魔法は想像力と呪文だそうで・・・俺、呪文唱えたことないからわかんない・・・想像力は任せろ!

うぉぉぉぉ、もふもふ、もふもふ、ふぅーいいね!後ろからゴンッと頭を叩かれた。凄く痛いのですが・・・レイリーさんはあっちで騎士団長と訓練をしていてください。

「イオリ様がふざけたりしないように監視します。」

くっ!俺とジュリアの二人の仲良しタイムが・・・どうにかしなければ。

「私も監視してもらった方がいいと思うよ、お兄ちゃん。それにお兄ちゃんのは、想像じゃなくて妄想だし・・・。」

な、なんだってー!想像と妄想に違いがあったとは!違いがわからん!


「例えば水魔法を使うときは、水を出すイメージをするといいよ、風魔法は風をイメージね。」

フムフム、水をイメージか・・・


うーん、水のイメージ・・・イメージ・・・

あっ!?小学校の時に自由研究でやった、つかめる水のイメージか?ぷにゅぷにゅぷに・・・も、もふ、もふもふ・・・

「バシッ!今違うこと考えましたね、イオリ様?」

うっ!す、鋭い!いつの間にかもふもふのイメージに切り替わっていたぞ?

これは魔法か!俺のイメージを変化させる魔法を誰かがつかっているな?誰だ?キョロキョロ。

「バシッ!また違うこと考えましたね。」

いや違うんだ、誰かが俺に魔法をだな・・・

「そんな魔法ありません!」

いやいやいや、あるよきっと闇魔法あたりに・・・

「お兄ちゃん、その魔法あるけど、下級魔法はあまり思考を変更できるような魔法じゃないし、上級魔法の方は強力だけど、騎士団には使える人いないかな。」


そうなのかならば俺の妄想の力が素晴らしいということか?ならば仕方あるまい。

つかめる水のイメージでプカプカ〜・・・も、もふ、もふもふ・・・

「バシッ!今違うこと考えましたね、イオリ様?」

いやいやいや、絶対おかしいよ俺真剣にやってるよ。

納得できない俺は辺りをキョロキョロ・・・キョロキョロ・・・目が合った!

今まで王宮内で見たことのない顔のオッサンだ!

ジュリアとレイリーに確認をしてみる。

「「見たことない人ですね。」」

念のためディランさんにも確認してみた。

「いや、知らない顔だな。それがどうした?」

「何となくですが、あのオッサンが俺の思考を変える魔法を使っているような気がするんです。」


訓練場だけあって魔法を使っている人が沢山居るので、魔力察知にもかからないのか?しかしあのオッサンの顔見たことがあるような無いような。

どこだったかな・・・?あーーーあいつだ!ゴブリンのボスの魔族10将の11人目 名前は・・・忘れた・・・


「名前が思い出せないが、ゴブリンの時の魔族に似てない?」

「あっ!確かに雰囲気が似てる気がします。」

「あっ!確かに似てるね。」

レイリーもジュリアも同意してくれた。

ならば話は早い。

「おい!そこの魔族!こんな所に入り込んで只で帰れると思うなよ!」

俺達はかまをかけた。

「な、な、何故わかった?流石勇者だな!」

えっ本当に魔族だった・・・

「私の名は、ガスパール=エチョベリア。智を担当する魔族10将の11人目だ!」

がーん、またこのパターンか!もうお腹いっぱいっす、二度目はくどいっす!


また俺は地面に字を書いて確認した。「智じゃなくて痴じゃない?」

「よくわかったな、流石勇者だ!恥の将トルベンを倒したそうだが、私はそう簡単には倒されんぞ!」

倒されるの前提なの?それでいいの?

「私の闇魔法を喰らえ!思考を変化させて恥ずかしい思いをさせてやる!」

この闇魔法はどうやら、心に強く思っていることに思考を変化させる魔法のようだ。

俺は【モフモフしたい】だし、レイリーなら【強くなりたい】だし、ジュリアも【強くなりたい】だし・・・俺以外まともな思いだったため俺にしか魔法が利かなかったのか!

周りの騎士たちは呆れているようだが、俺にとっては強敵だ!

よし!俺が成敗してやる!

「ふっ、勇者直々の相手か!相手に不足はない!いざ勝負!」

ガスパールは思考を変える魔法を使ってくる、これしかないのか?


しかしこの魔法は俺には脅威だ、俺はラヴィーニャの方へモフモフいいながら歩き出してしまった。

モフモフ言いながら移動する俺にガスパールが殴りかかってくる。

「バシッ」

ガスパールに殴られるよりも早くレイリーに突っ込まれた。レイリーの突っ込みと冷気攻撃により思考が元に戻った。

やはり強敵!

そんなどうでもいいようなやり取りを繰り返す俺達に呆れたジュリアが、

「もういいよね?お兄ちゃん。」と言って、風魔法でガスパールを切り刻んだ。

あぁぁぁぁぁ、我が強敵(友)、ガスパール〜〜〜〜〜〜!


ガスパールは、む、む、無念といって跡形もなく消えてしまった。


どんな勝ち方でも勝利は勝利だ。勝利を胸に噛みしめて感動している俺の横で、ディランさんは大変ご立腹のようだ、「なぜ魔族が王宮内にいるのだ!!!!!」

確かに王宮に入り込める能力があるならもっとやりようが・・・うん、なかったのだろう、そうガスパールは痴担当!おろかなのだ・・・。


綺麗サッパリ今の出来事を忘れ、俺は魔法の練習を始める。


水と言えば美味しい水がいいな、よし美味しい水でろ!

おっ!少しでた。

「お、お兄ちゃん?詠唱は?」

あーやったことないからわかんない。

「まぁお兄ちゃんだからいいかな・・・?後は想像力豊かに想像して魔法を使っていき慣れればいいかな。」

さずがだ、ジュリアは教えるのがうまい!ドコカノ誰かにも見習ってもらいたいものだ、チラッ。

「えっ?私ですか?」

自覚なしかよ・・・

結果、今日は有意義な日になった、俺は水魔法を習得し剣術Lvも上がったしね。


しかしこう何度も、此方が恥ずかしくなるような敵が出てくるとは、これはウカウカしていられないなと思いながらチョコレート食べたいなと思っていた。



作品へのご意見・感想・評価・ブクマをお待ちしております。

どうぞ宜しくお願い致します。


魔族を倒した日 夕食後 

 

名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 18 (193/444)

スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv2・水魔法Lv1・気配察知Lv3・危機察知Lv2

    魔力察知Lv1・奴隷契約・マッピングLv2・鑑定眼+3→神眼・神の加護(3/4)能力補正+100


    魔王倒すスキル 69/10000

    危機察知    19/20

    マッピング   17/30

    危機察知    14/30


状態異常 なし


HP   409(+180)

MP   360(+250)

力   92(+100)

体力  104(+100)

魔力  95(+100)

知力  13(+100)    

素早さ 96(+100)

運   17(+100)




名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)

L V 31 (3010/8078)

スキル 剣術Lv6(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・魔力耐性Lv3・気配察知Lv3・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1・身体強化Lv1


能 力 


HP   551(+90)

MP   258(+125)

力   137(+50)

体力  140(+50)

魔力  97(+50)

知力  16(+50)    

素早さ 99(+50)

運   30(+50)


    魔王倒すスキル 35/10000

    剣術スキル   32/70

    気配察知    12/40 

    身体強化    12/20


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 見習魔法使い)(10歳)

L V 17 (253/355)

スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv5・風魔法Lv5・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv3・魔法操作Lv3・魔力察知Lv2


    魔力察知     24/30

    水魔法     19/25 

    風魔法      19/25


能 力 

HP   176

MP   153(+125)

力   55

体力  80

魔力  77(+50)

知力  23    

素早さ 57

運   17


状態異常 無し



名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(13歳)

L V 14 (83/146)

スキル 王の威厳・気配察知Lv3・気配遮断Lv3・危機察知Lv5・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)

    身体強化Lv2・体術スキルLv2・回避スキルLv2・獣闘術Lv3

状態異常 無し


    身体強化     9/30

    体術スキル    9/30 

    回避スイキル   9/30

    


能 力 

HP   174(+90)

MP   29

力   75(+50)

体力  68(+50)

魔力  29

知力  10    

素早さ 77 (+50)

運   16


状態異常 無し

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