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36.料理対決してみよう。

もどってまいりました、ゴブリンの元集落に。


 すっかり面倒臭い俺になった俺はいい加減にしろといわれ仕方なく復活した。

ただ優しさが欲しかっただけなのに寂しかっただけなのにと、うだうだ考えていたらチョップされたので考えるのをやめた。


 さて、今回は俺の本当の実力をスキルの野郎?男なのか?とメイド達及び、俺の仲間達に思い知らせるためにオーク肉料理勝負を試みた。オーク肉は言いにくいのでもう豚肉でいいや。


 今回はオークを沢山とは言わないがそれなりに狩ったから、豚肉で勝負だ。スキルの野郎にはオススメを作ってもらう、オークの肉でだ。


 俺はこっそりとハイオークの肉で作るのだ、ずるいとは思うがスキルの奴はなかなか強敵!これくらいのハンデはもらってもばれないだろう。

 

スキルの野郎のオススメはしょうが焼きだった。まぁ美味しいよね。しかし俺はスキルの野郎とは違う料理で勝負をする、

 

 そう俺が大好きトンカツである。あのさくっとジューシーを味わえばメイド達も驚き俺を敬うようになるだろう。

 

 ふふふ、今から笑いが止まらない。では、勝負を始めようではないか。


 スキルの野郎は、一瞬でできてしまうからもう完成している。俺も暖かいものを食べたいので、収納空間にしまっておいてやる。武士の情けだ。


 そして俺は料理を始める。まず、ハイオークの肉をトンカツサイズに切ってもらう、スキルさんにな。もう、この時点でスキルの野郎には肉質の違いがばれているが、奴はしゃべれないので気にしない。


 しかし最近は何か感じる、凄く感じるが無視しておこう。「肉の質を変えただけで私に勝てるかな?」何か聞こえたが無視だ!


 生の豚肉の段階でラヴィーニャさんからよだれが垂れているけど、生は危険なのでもう少し待て。


 下味用の調味料、パン粉、揚げるための油はスキルさんに出してもらった。


 まずは肉の処理からだ!揚げたときに縮まないように筋を切り叩いたりしておく、下味に塩コショウをフリフリ、あとは小麦粉、卵、パン粉の順でつけて揚げるだけだ、油の温度調整が難しい・・・。焚火だからな・・・


 これはなんとなくでいくしかない。箸の先から泡が出ればなんとかかんとかだった気がする。


何となく適温だったようで、きつね色に美味しそうにあがったトンカツ。


揚がったばかりのトンカツを切るとサクッと音がなる、ヤバイ此れは旨そうだ。メイド達もよだれが垂れている、いやいや、あなた達一応女の子なんだから、ヨダレは不味いでしょ?


 見た目的には美少女なんだし。「一応じゃなくてちゃんと女の子だ!見た目も中身も美しいわ!」と怒られた、俺の仲間心の声はだだもれなのか?俺の意識とは別に声に出しているのか?謎すぎる?

そしていざ勝負だ。


 スキルの野郎はしょうが焼き、俺はトンカツを皿にだし、今か今かと待っているメイド達に差し出す。猛烈な勢いで俺の作ったトンカツを食べる、食べるメイド達!

そりゃね、目の前で揚げられたらそうなりますよ。美味しい美味しいといいながら口の中をヤケドしているメイド達。仕方ない今日の俺は優しい、いやいつも優しい俺が治してやるか、ふふふ、この反応勝ったな。


 トンカツが一段落したら次はしょうが焼きだ、メイド達は無言で食べる食べる食べる。あれ、そんなに差があったかな、悪いねスキルさん。


 ニヤニヤが止まらなくなった俺に何か聞こえた、「人はね、本当に美味しい物を食べたときは無口になるんだよ」、とね。スキルの野郎の声だ!


ぐぬぬ、何を偉そうに、しかし見てみろ、トンカツを食べたときのあのはしゃぎようと今のこの静けさ。

「ふん」、と鼻で笑われたような気がした、そして突然メイド達が吠えた!「お、お、お、美味しすぎて喋れなかった、こんなことはじめて、何なのこれ、美味しすぎる。」


 一斉に、話始める、しょうが焼きにたいする称賛!ぐぬぬ、と俺は下唇をかむ。勝負の行方は聞くまでもなく、俺の勝ちだといいな・・・、スキルの野郎の勝ちだ!


 な、な、なぜなんだ?肉質も俺のが上、料理中も美味しそうな匂い、音を出していたのに。

「まだまだだね」と、聞こえ、「楽しかったよ」と言って消えていくスキルの声、ぐぬぬ、また勝てなかったか、次は次こそはお前を倒す!そう心に誓ったのである。

その後すぐに、メイド達につめよられ、スキルでトンカツを作れと言われ、イジケテしまった俺がいた。


「イオリ様の作ったトンカツはすっごく美味しかったですよ。スキルさんが無ければ王都でお店出せますよ、自信持ってください。」

「お兄ちゃん、大丈夫?凄く美味しかったから、また作ってね。」

「旦那様、やはりわらはが選んだ旦那様なのじゃ、凄く美味しかったのじゃ、ご褒美にミミ触ってもよいのじゃぞ?」


今回はすぐに慰めがはいったので俺の立ち直りは速かった。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 翌朝目が覚めて、朝食を食べている時にふと目に入った物がある。

大小さまざまな木が切り倒され、積まれているのだ。大量に・・・

あれ何?と尋ねると、「お前が運ぶものだ。収納空間に入れて王都へ運べ。」

えっとなぜ命令口調なんですか?


「あぁ癖だ許してね、ニコッ」


 メイドに完全になめられている、ぐぬぬ、どうにかしなければ、どうにもならないが。

俺の隣でレイリーは「やっぱり剣の修行が一番ですね」なんて言っているが剣の腕が上がったところで俺に対する態度に変化があるとは思えないけど・・・


「できれは、収納空間に入れて、出したら木から木材になっていると見直すんだが、できるか?」

「いやいや無理っすよ・・・多分・・・?」


 木材になれと念じながら収納空間に木を入れてみたが・・・・木のままだった・・・

「ペッ!使えないな相変わらず。」

「・・・・・・」いやいやいや、これ運べるだけでも凄いと思うけど?ねぇどうなの?

「まぁまぁ」と宥めてくれるレイリーさん。

「今はまだできないけどその内できるようになるよ。」小さな声が聞こえたような気がする。

 

 スキルの野郎とは違う声だ・・・収納空間も喋れるようになるのか?何でもありだなもう・・・


討伐依頼のオークも狩ったしいったん王都へ帰ろうか。

俺達は王都へ帰る準備を始めたのだった。


そかしこの木何につかうんだ?


作品へのご意見・感想・評価・ブクマをお待ちしております。

どうぞ宜しくお願い致します。


不貞腐れた 夕食前

 

名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 17 (245/355)

スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv1・気配察知Lv3・危機察知Lv1

    魔力察知Lv1・奴隷契約・マッピングLv2・鑑定眼+3→神眼・神の加護(3/4)能力補正+100


    魔王倒すスキル 68/10000

    危機察知     3/20

    マッピング    1/30

    危機察知    19/20


状態異常 なし


HP   361(+180)

MP   317(+250)

力   84(+100)

体力  96(+100)

魔力  87(+100)

知力  12(+100)    

素早さ 88(+100)

運   16(+100)




名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)

L V 31 (2817/8078)

スキル 剣術Lv6・槍術Lv3・聖魔法Lv1・魔力耐性Lv3・気配察知Lv2・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1


能 力 


HP   551(+90)

MP   258(+125)

力   137(+50)

体力  140(+50)

魔力  97(+50)

知力  16(+50)    

素早さ 99(+50)

運   30(+50)


    魔王倒すスキル 35/10000

    剣術スキル   16/70

    気配察知    26/30 

    身体強化     6/10


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 見習魔法使い)(10歳)

L V 17 (60/355)

スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv5・風魔法Lv5・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv3・魔法操作Lv3・魔力察知Lv2


    魔力察知     8/30

    水魔法     3/25 

    風魔法      3/25


能 力 

HP   176

MP   153(+125)

力   55

体力  80

魔力  77(+50)

知力  23    

素早さ 57

運   17


状態異常 無し



名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(13歳)

L V 13 (6/116)

スキル 王の威厳・気配察知Lv3・気配遮断Lv3・危機察知Lv5・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)

    身体強化Lv1・体術スキルLv1・回避スキルLv1・獣闘術Lv1

状態異常 無し


    身体強化     13/20

    体術スキル    13/20 

    回避スイキル   13/20


能 力 

HP   151(+90)

MP   25

力   72(+50)

体力  66(+50)

魔力  28

知力  10    

素早さ 73 (+50)

運   15


状態異常 無し



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