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35.剣の道は・・・してみよう。

やってまいりました、ゴブリンの元集落に。


昨夜?今朝?の事はみんな忘れたようだ。と言う事は、何もなかったということだ。初めてみんなの心が一つになったような気がした。


よかったよかった。


さて、気を取り直して進んでいこう。そうゴブリンの集落へ、今となっては元だが。

ラヴィーニャの戦闘に問題が無かったので、俺達は森の奥へ進むことにした。途中なぜか妙に開けた場所があったが、気にせず進んでいった。


ゴブリンの集落と言っても掘っ建て小屋に近いが一応屋根と壁がある建物が建っている。一部にはそれなりの建物もある。ゴブリンの死体は討伐隊がその日の内に焼却処分しているので、気になることと言えば青汁のも元(ゴブリンの血)である。


匂いがきついがジュリアが水魔法で綺麗サッパリ流したのである程度は落ち着いた。綺麗サッパリ流したおかげで小屋も少し流れたが気にしない。


何故掃除を始めたというと、ここを拠点に森の奥へ進んでいこうと思い掃除をしたのだ。

綺麗になった集落を見て、もう一層の事ここに村でも創って冒険者向けの商売でも始めようかそう考えてしまう。


俺の心の声が漏れていたのか、メイド達がヒソヒソ話始めどこかへ消えていった。メイド達だがこの集落へ着いたとたん普通に現れ、もう一緒の冒険者パーティーみたいに普段からそこら辺を歩いている。


今まで影からこっそり手助けしてくれていたの何だったんだろう?誰か説明して。


「私が説明しようか?」と突然背後から声がした、ニーナさんだ。ニーナさんはいやニーナ様は何故かナイフを舐めながらニヤニヤしている・・・


こ、この人、変態だ!俺の変態センサーに反応が出たので間違いない?!


「いえ結構です・・・!」


逃げる俺を見つめながら「つまらん奴だ」と呟き消えてしまった。なになに?意味がわからん・・・。考えてもわからなかったので考えるのをやめ、何も見ていないことにした。


最近、記憶から消す事柄が多いような気がするが、気のせいだろう。そして俺は消したくない記憶を思い出しながら悶々としようとしたがぐっと堪えた。


いつの間にか俺のパーティーメンバーが俺の目の前で目を細めジッと俺を見ていたからだ、女の人の勘は鋭いよね・・・


「わらははいつでも良いのじゃぞ」そんな言葉が聞こえたような気がしたが、すぐに「グエッ」という音に掻き消された。


昼過ぎにこの集落へ着き、掃除を始めてはや夕食の時間だ、今日は何故だかみんな体調が悪そうなので早めに休もう。


えっ?味噌汁が気に入ったの、まぁホッとするよね。うんうん、わかるよ、お母さんにはわかるよ。俺はお母さんになって皆を見守るのであった。


寝る前に突然ジュリアが俺の寝る小屋にやってきた。俺に添い寝してほしいのかと思いルンルン気分になったがどうやら違うらしい。


「お兄ちゃん、聖魔法には結界を張る魔法があるけど知ってる?」


「・・・・・あ、あぁ〜も、も、ちろん知っているとも・・・」


「そっか知ってるよね、と・う・ぜ・ん」


そういって立ち去るジュリア。もちろん知ってたよ知ってて試したんだよ、なに言っているのかな?

困るな〜大人をからかっては・・・「すみません、忘れてました。」


そして結界を張り、俺達とメイド達はゆっくり寝ることができた。まぁ一部は警戒にあたっているメイドも居たみたいだがいつもより少ないので良しとしよう。


だって魔物は入れないけど、人は出入り自由みたいだから警戒も必要だって・・・もっとどうにかならないもんかね魔法って?


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


翌朝、いよいよ本格的な大森林の探索だ。オークはいねーがぁー?オークはいねーがぁー?

なかなかオークには出会えない。探すと居ない、探さないと居る。きっとそんな有名な法則が発動しているのだろう・・・


変わりに狼の魔物やサルの魔物には遭遇する。まさかこいつらが食べているんじゃ・・・??その可能性もあるそうだ・・・


ぐぬぬ・・・狼どもめ許さん!マッピングに狼の魔物ジャガーウルフとサルの魔物大爪サルを表示し狩りまくる。


いつの間にかLvの上がったマッピングに便利機能が追加されたのだ。俺が覚えた気配を種別ごとに表示できるようになったのだ、超便利!


他の魔物には目もくれず、ジャガーウルフと大爪サルを狩りまくる。狩りまくるのは他のメンバー。


俺はその辺の珍しい薬草を採りまくる!にひひ、良い薬草見つけたMP回復薬になる『コオニタビ』だ。


MP回復量は少ない薬しかできないがお金のない俺にはありがたい素材だ。


これで買わなくて済む。


本当にお金のない俺は、パーティーの財布を一つにしようと持ち掛けたが「断る!」と三人に言われているのだ。


三人の共通認識は、「俺にお金を持たすとろくでもないことになる。」だ。くっそー、最初に言いだしたのはメイドCだ!いつの日か報復してやるからな。



薬草採りに夢中になっていると、レイリーが叫んだ。「イオリ様、オークです!」

ついに来たかと鑑定したら<ハイオーク>・・・ガソリンみたいな名前のオークだった、こいつじゃないよ俺が求めているのは・・・?


「何言ってるんですか?こいつもオークですよ。こいつを狩って討伐部位の尻尾を持っていきましょう。」


どうやらオークとハイオークの違いはハイオークの方が強くそして肉が美味しいと言う事で、尻尾はどちらの尻尾でも構わないらしい。。


へーと感心している内にハイオークは狩られ、ハイオク満タン入りますといって収納空間に入れられたのであった。


いやいや一匹じゃ満タンにならないよ・・・?


俺も強い魔物との戦いになれるためハイオークと戦ってみたが・・・普通に勝てたが何かが違う・・・剣で切っても、あまり切れないのだ。この剣、国王陛下から貰ったのに切れん!こんな切れない剣じゃ勝て

ませんよ、ねぇレイリーさん?


試しにレイリーさんに切ってもらった・・・シュッ・・・いや〜この剣切れるっすね、さすが国王陛下直々にくれた剣っす。


俺の修行不足が明らかになって瞬間だった。まぁ当然なんだけどね、俺、薬草や木の実、木の葉などの食べれそうなものにしか興味ないし。


「そんなことではこの先が思いやられます!今日から鍛錬をします!」


ニコニコと嬉しそうなレイリーさん、そんなに俺に剣の修行させたいか?


「イオリ様はすごいのに自覚がなさすぎます。剣術もできるようになっていただき、胸を張ってもらいたいのです。」


そういって胸を張るレイリーさん・・・イガイガ・・・イガ・・・くらいか?見慣れてきたからイガが一つ減ったか?


そして俺だけの俺だけによるの俺だけのための狩りが始まった・・・


一応レイリーが補助でついていてくれるが、ほぼほぼ手出ししない。その間暇になったジュリアとラヴィーニャは薬草採りに専念・・・


おいぃぃぃーそれ毒草〜〜〜!薬草採ってよ・・・


「よそ見はいけません!」バシッと叩かれた。


「いやいやいや毒ですよ毒の草ですよいいんですか?」


「いいんです、あとでイオリ様の収納空間に入れれば勝手に分類されますので。」


「えっ?そうなの?」


「えっ?そうですけど?知らなかったんですか?」


「・・・・・・」もちろん知っていたがあえてあえて知らないふりを・・・「試したんだ皆を・・・」


「へ〜そ・う・な・ん・で・す・ね。」


ぐぬぬ、ムカつき顔しやがって!ムキーーーーーー!


そんな機能があるの知ってるならもっと早く言ってくれよ!そうすればイロイロ使い方あったでしょうに?あったかな?ないか・・・


「そんなことより魔物ですよ。さっさと狩ってください。」


「ぐぬぬ、俺の怒りの剣を喰らえーーーー!」


「ガキッーン」


むー俺の怒りの剣を防ぐとはなかなかやるな。もういっちょお見舞いしてやる!


「ガキッーン」


「イオリ様、その魔物ハイオークより強いですから慎重に真剣にお願いします。」


慎重に、真剣にやってるっちゅーの!



名 前 ハイオーガ(無属性)

L v 21

スキル 槌術Lv2、棒術Lv3


ヤバい俺よりLvが高いしスキルLvも高い・・・しかし神の加護がある俺と互角とはこいつ強すぎだろ?

普通弱い敵から順番にでしょ?オーガ→ハイオーガってのが筋ってもんでしょ?


「オーガ?イオリ様が薬草と戯れている間に3、4匹狩ってますけど?」


「教えてよ・・・」


ムムム、と鍔迫り合いをしている俺とハイオーガ!


「イオリ様どいてください。手本を見せますね。」


レイリーは事もなげに構え一閃。


「シュッ・・・・」


「ブシュッ・・・」ハイオーガの右腕が取れている・・・


「こうやるんですよ、見てましたか?」


「で、で、できるか〜!できるならとっくにやってるわ!やればできる子でも、やれることとやれないことがあるわ!」


レイリーは、はぁ〜しかたないですねと言って一閃、ハイオーガは息絶えた・・・俺は不貞腐れた・・・


この世界に来てからまだ一か月とかだぞ知ってる?いきなり来てそんなことできるか〜!


ブツブツ、心は「段」持ちだけどな、実際はやったこと無いんだよ・・・ブツブツ・・・


「段って何ですか?」


ブツブツ・・・、スキルのLvだよ!ムキー!レイリーは剣術Lv6で俺はLv1だぞ知ってるのか?知らないよね・・・言ってなかった・・・


騎士団長と変わらないんだぞ、そんな人と同じことができるかー!


「えっ、そうなんですか?」


なんでそんなに嬉しそうなんだよ!頬を赤くしてもじもじすんなっ!


「ムキー!今日はもうヤメ!もうやらない!今からイジケルからほかって置いて!」



夕食まで放置された・・・自分でほかって置けと言っておいて放置されると悲しくなる、そんな厄介な性格でごめんなさい。


だから、誰か慰めに来て・・・お願い。


「はいはい、イオリ様今日は頑張りましたね〜、明日からも頑張りましょうね〜。」


「お兄ちゃん、いつも頑張ってるね、カッコいいよ。」


「旦那様、尻尾触るか?さわさわするか?」


急に優しくされて、また不貞腐れる面倒臭い俺だったのだ・・・


作品へのご意見・感想・評価・ブクマをお待ちしております。

どうぞ宜しくお願い致します。


不貞腐れた 夕食前

 

名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 17 (245/355)

スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv1・気配察知Lv3・危機察知Lv1

    魔力察知Lv1・奴隷契約・マッピングLv2・鑑定眼+3→神眼・神の加護(3/4)能力補正+100


    魔王倒すスキル 68/10000

    危機察知     3/20

    マッピング    1/30

    危機察知    19/20


状態異常 なし


HP   361(+180)

MP   317(+250)

力   84(+100)

体力  96(+100)

魔力  87(+100)

知力  12(+100)    

素早さ 88(+100)

運   16(+100)




名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)

L V 31 (2817/8078)

スキル 剣術Lv6・槍術Lv3・聖魔法Lv1・魔力耐性Lv3・気配察知Lv2・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1


能 力 


HP   551(+90)

MP   258(+125)

力   137(+50)

体力  140(+50)

魔力  97(+50)

知力  16(+50)    

素早さ 99(+50)

運   30(+50)


    魔王倒すスキル 35/10000

    剣術スキル   16/70

    気配察知    26/30 

    身体強化     6/10


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 見習魔法使い)(10歳)

L V 17 (60/355)

スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv5・風魔法Lv5・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv3・魔法操作Lv3・魔力察知Lv2


    魔力察知     8/30

    水魔法     3/25 

    風魔法      3/25


能 力 

HP   176

MP   153(+125)

力   55

体力  80

魔力  77(+50)

知力  23    

素早さ 57

運   17


状態異常 無し



名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(13歳)

L V 13 (6/116)

スキル 王の威厳・気配察知Lv3・気配遮断Lv3・危機察知Lv5・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)

    身体強化Lv1・体術スキルLv1・回避スキルLv1・獣闘術Lv1

状態異常 無し


    身体強化     13/20

    体術スキル    13/20 

    回避スイキル   13/20


能 力 

HP   151(+90)

MP   25

力   72(+50)

体力  66(+50)

魔力  28

知力  10    

素早さ 73 (+50)

運   15


状態異常 無し




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[気になる点] 名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(13歳) L V 13 (6/116) スキル 王の威厳・気配察知Lv3・気配遮断Lv3・危機察知Lv5・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、…
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