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34.夢を見てみよう。

やってまいりました、野営場所に。


ゴブリン討伐隊でも使用した野営場所、この辺りでラヴィーニャに実戦の経験を積んでもらい、もっと奥へ行く予定だ。だが所詮は予定であった。


野営地への道中でも基本的にはラヴィーニャに戦ったもらったのだが、感想を言えば、何と言うか、俺より強いんじゃ・・・?


そう戦い慣れているのである、野生の勘なのか、もともと種族的に戦いに特化しているのかわからないが、速いし、強いしなのである。


このままではますます戦闘における俺の存在価値がなくなってしまうので、援護魔法かけまくるぞーと意気込んでおいた。


ラヴィーニャに戦闘の不安が無いことがわかったので明日はゴブリンの集落へ向かうことにした。


明日に備えて休もうとした時に問題が発生した。そう誰と誰が一緒に寝るのか問題である。夜営するなら交代で火・敵襲の警戒を行うものである。前回の討伐隊では人が沢山居たので問題なく行えたが、今回は四人である。


前回の教訓をもとにテントは二つ用意してある。俺は男だから致し方ない、男の娘になればセーフなのだろうが簡単になれるものではないだろう。


テントは二つ、警戒に当たるのは二人づつ・・・ラヴィーニャとレイリーが俺と一緒に警戒に当たると言ってきかないのである。


ラヴィーニャと一緒だと身の危険を感じるし、レイリーと一緒だと喉がイガイガする。しかし俺には選択権はない。


近づく魔物の気配も忘れギャーギャーワァーワァー騒いでいるのを見かねたメイド達が現れ、「私たちが代わりに警戒にあたるので皆様は寝てください」と、謎の親切発言をしたのだ!


俺に対しては絶対にしない態度・・・「親切」を二人にしたのだ!


よくわからない怒りが込み上げてきた俺は、こいつ等に俺の偉大さをわからすために、いろいろな鳥料理を提供した。


最近のマイブーム鶏肉である。焼鳥、唐揚げ、棒棒鶏、つくね、鳥そぼろ、手羽先・・・をテーブルに置いてさぁ喰えと言ったのだ!


メイド共は珍しい料理を食べ美味しい美味しいと言っている・・・罠にかかったな!

俺はほくそ笑んだ、そして極めつけのキンキンに冷えたエールビールとラガービールをテーブルに置き一杯だけなら大丈夫でしょ?と言って差し出したのだ。


エールはこの世界にもあるがラガーはない。珍しいビールにメイド共は驚いたようだ、のど越しスッキリラガービールに。

罠にかかったメイド共は鳥料理とビールという奇跡の組み合わせにビールも料理も止まらなくなった。


そうここまではよかったのだ、ここまでは・・・

その後止まらなくなったメイド達は酔っ払い、絡み酒、笑い上戸、泣き上戸・・・地獄が始まったのだ・・・


「おい!店員、ビールと料理の提供が遅いぞ!」「あはははは、怒られてんのあははははは」「うぅぅぅ、可愛そうにうぅぅぅ・・・」


「・・・・・・」やり過ぎた・・・


そんな地獄絵図が始まってしばらくしたときに、ゴブリンの襲撃があったのだ。とっさに俺達飲んでないチーム(女神の導き)はメイド達を守ろうとした。


そんな俺達をあざ笑うように俺たちの前にでたメイド達・・・・


そしてゴブリンに襲い掛かったのだ「私の酒が飲めんのかぁぁぁぁー!」


俺はゴブリンと目があった、確かにその瞬間目が合ったのだ。目が合った瞬間にゴブリンの言いたいことがわかった。「「コイツ大丈夫か?」」


確かに通じ合ったのだあのゴブリンと・・・まさか意思の疎通ができるとは思わなかった俺とゴブリン。


しかし俺たちの立場は違う、そう俺は店員、ゴブリンは絡まれる客、助けには行けないのであった。


ゴブリン相手に絡み、笑い、泣き、怒り、暴れる・・・それを宥めるゴブリン・・・謎の空間が出来上がっていたのだ。


「私の酒が飲めんのかぁぁぁぁー!」と同じことを繰り返すメイド、「あはははは」ずっと笑っているメイド、「顔がキモイです・・・可愛そうに・・・」と泣いているメイド・・・


ここは天国か地獄か?可愛いメイドがゴブリンを相手に否、ゴブリンが可愛いメイドの相手をしている風景はこの世の物とは思えない。


メイド達が酔いつぶれるまで、ゴブリンによるメイドへの接待は続いた。


やっと静かになり俺とゴブリンはホッとした空気をかもしだしていた。


しかし一匹のゴブリンがさっきまでの宴会のノリをそのままにメイドのお尻を触ろうとしたのである。


「ブシュッツ!!!」ゴブリンの首が飛び緑の血が吹き上がった・・・目の座ったメイドが私のお尻を触ろうとは100年早い!もっとお洒落してから来い!といって寝た。


さっきまでの宴会の空気をすべて切り裂くのその一閃。


残された俺と、ゴブリンは目を合わせ、触らぬメイドに祟りなしと納得したのであった。


そして朝日が昇るころまで俺達は語り合った、心と心で言葉は通じないが心は通じたそんな気がした。


途中で呆れはてたレイリー達はテントで寝ている・・・


俺がゴブリン達と別れてからすぐにメイド部隊の隊長二人が現れた・・・そして一喝!「お前達なんだこの体たらくはぁぁぁ!」


飛び起きるメイド達、二日酔い全開の表情だが汗をダラダラ流している。やはり隊長は恐いのか。

俺も少しばかりやり過ぎたと思っているので二人の隊長をなだめ、二日酔いにいい味噌汁《望んだ料理を作る》で作ったを提供しその場を収めようとした。


「この味噌汁は俺の世界の飲み物で二日酔いにいいんですよ〜チヒロさんも喜ぶとおもうなぁ〜」と白々しく語った。


暗殺班隊長ニーナはこれで陥落、あとは諜報班隊長マエリスだが、なにも思いつかなかったので、鳥料理各種とビールを渡してこれ合うんですよといって誤魔化した。


二人の隊長は、ラガービールを一杯飲み、仕方なしという表情になりその場は収まった。のちにどうなったのかは知らないが、その日を境にメイドの態度が少しだけ良くなったような気がした。


二人の隊長に「「すまない・・・」」と言われ、メイド達の姿は見えなくなった。


よしこれは全て夢だったんだ、そう夢なのだ・・・綺麗さっぱり忘れよう・・・夢、幻の如くなり・・・


作品へのご意見・感想・評価・ブクマをお待ちしております。

どうぞ宜しくお願い致します。


夢から覚めた 朝食後

 

名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 16 (230/284)

スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv1・気配察知Lv3・危機察知Lv1

    魔力察知Lv1・奴隷契約・マッピングLv2・鑑定眼+3→神眼・神の加護(3/4)能力補正+100


    魔王倒すスキル 67/10000

    危機察知     2/20

    マッピング    0/30

    危機察知    18/20


状態異常 なし


HP   316(+180)

MP   277(+250)

力   77(+100)

体力  89(+100)

魔力  80(+100)

知力  11(+100)    

素早さ 81(+100)

運   15(+100)




名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)

L V 31 (2518/8078)

スキル 剣術Lv6・槍術Lv3・聖魔法Lv1・魔力耐性Lv3・気配察知Lv2・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1


能 力 


HP   551(+90)

MP   258(+125)

力   137(+50)

体力  140(+50)

魔力  97(+50)

知力  16(+50)    

素早さ 99(+50)

運   30(+50)


    魔王倒すスキル 35/10000

    剣術スキル   15/70

    気配察知    25/30 

    身体強化     5/10


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 見習魔法使い)(10歳)

L V 16 (45/284)

スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv5・風魔法Lv5・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv3・魔法操作Lv3・魔力察知Lv2


    魔力察知     7/30

    水魔法     2/25 

    風魔法      2/25


能 力 

HP   157

MP   135(+125)

力   52

体力  75

魔力  72(+50)

知力  22    

素早さ 54

運   16


状態異常 無し



名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(13歳)

L V 9 (51/60)

スキル 王の威厳・気配察知Lv3・気配遮断Lv3・危機察知Lv5・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)

    身体強化Lv1・体術スキルLv1・回避スキルLv1・獣闘術Lv1

状態異常 無し


    身体強化     12/20

    体術スキル    12/20 

    回避スイキル   12/20


能 力 

HP   61(+90)

MP   23

力   52(+50)

体力  44(+50)

魔力  19

知力   9    

素早さ 55 (+50)

運   13


状態異常 無し


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