30.仲間にしてみよう。三人目。
やってまいりました、食堂へ。
どうやら俺は三日ほど目を覚まさなかったらしい。
その間みんなのスキル経験値の成長はなかった。
全部しまい込んでいる俺のせいだ、万が一の時のために少量でも渡しておこう。
そして俺が神界を満喫している間に鑑定眼は神眼になっていた・・・今のところ性能の違いがわからん・・・
名前が立派になったので能力も成長したのだろう。きっと・・・
さて、俺が寝ている間の出来事を聞いてみよう。
まずは、俺の部屋の件。ギャビンと奴隷商で会った犬顔の強い人を買い取って来たためメイドの部屋がどうしても開けれなくなり仕方なしに俺とギャビンは地下の牢屋になったらしい。
本当に仕方がなかったのかは謎だ。
当然だがラヴィーニャが俺の部屋を使っている。それは納得している。だってラヴィーニャが牢屋で俺が部屋・・・、・・・、案外ありかも・・・「バシッ」頭を叩かれた・・・
犬顔の子の名はパロマ=セラディス、確かお値段金貨100枚だったかな。
直接ラヴィーニャとは関係ないみたいだが、どこかの回し者って可能性もあるが、今回はその可能性もない。
パロマは敵じゃないと見えるからだ・・・いや見えるというのもおかしいか?何かを感じるといった方が適切か、敵じゃないよ味方だよと言った感じでわかる。
これが神眼の能力か?なかなか行けるやん!
神眼を褒めていたら、そっと俺に紙を手渡した。無意識のうちに受け取った紙は金貨175枚の請求書だった・・・
ギャビンの金貨150枚の半額の金貨75枚とパロマの金貨100枚の計金貨175枚の請求書が俺に手渡された。
「えっ?買うって聞いたので気を利かせて買っておきました。」褒めて褒めてと頭をだすメイドC!
でたな我がライバル!誰も買うとは言っていない、相談して決めようといったのだ。
ん?メイドCの悪意ある心が見える!
「こいつにお金持たせておくと、奴隷買ったりろくな事しないからお金取ってやる。」・・・・悪意が見えるのか。
凄い、神眼凄い、凄いが奴隷を買う計画がバレているのか?こいつにバレていると言うことはメイド隊にはバレているという事か・・・
くっ無念でゴザル・・・手持ちのお金がもうないでゴザル・・・
取り合えずメイドCにチョップしておいた。何でって顔してるが本性バレバレなんだよ!
ギャビンが何か言い始めたぞ・・・
「お前に護衛が着いているのはわかっていたからな、その護衛に接触し、俺も買ってもらったということだ。あの奴隷商相当喜んでいたぞ。奴隷にならない俺と手のかかる姫が売れたのだからな。」
ぐぬぬ、今度行ったら安くしてもらわねば割が合わん。行きたいが、行けるかな?
次!
メイドは獣人どうなの?問題だ。サクッと解決。もともといるから問題ないそうだ・・・えっとどこに?
キョロキョロしていたら一人だけ帽子をかぶったメイドが寄ってきて、帽子を取った・・・ケモミミがあった・・・
こんなに近くにいたのかよモフ候補!後で交渉しに行こう。
もふもふはラヴィーニャとあのメイドで我慢しよう。交渉決裂したら暴れよう、そして、殲滅されよう。
次!
王妃様への報告は?とっくに済んでる。ハイ終了。お菓子持ってこい? ハイ了解。
獣人の国との外交問題にもなるから慎重に検討するそうです。
次!
最後だ家具のお礼だぁぁぁぁ。よし殴り込みに行こう!今すぐ行こう!あの飲んだくれめ!目にもの見せてくれる!
「どう、どう。落ち着いてください。もう一つ問題が。ゴブリンの集落に付いてですが、見つかったようです。明日討伐隊が集落へ向かいます、私とジュリアも騎士として参加します。イオリ様はどういたしますか?」
えっと急展開ですねレイリーさん。三日も寝てたからそうでもないって・・・そうっすね。
レイリーさんにゴブリンの集落の説明します言われたので聞いてみる。
「今回は比較的小さな集落ですので、ボスはホブゴブリンかと思われます。ゴブリンメイジも居るかもしれないので注意したください。
ゴブリンにはファイター、レッドキャップ、ジェネラル、ロード、ライダー等いろいろいまして強いものは私より強いです。
集落が大きければボスがジェネラル、ロードあたりになり知能もあるのでとても厄介です。」
定番といえば定番なのでへ~と聞いておいた。
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では、恒例の俺のお話タイムだ。ラヴィーニャ以外出ていけ~!
「お断りですイオリ様。」「お兄ちゃんダメ!」
くっ!この二人俺の考えが読めるのか?俺の猫耳サワサワ計画を察知するとはできる!仕方ないここは従っておこう・・・ シクシク
ラヴィーニャさん何赤くなってるの?夫婦の営みかと思ったって?まだ昼前ですよ・・・一応突っ込んでおこう、夫婦じゃないし!
「まさか旦那様、ワラはの一糸纏わぬ姿を見ておいて、結婚する気はないと申すか?なんたる鬼畜。」
しくしくと泣いているふりのラヴィーニャ、微妙な空気の中レイリーさんが起死回生の一言を放つ、「見てませんよねイオリ様?」
レイリーさんの顔には、「見ていると言えば記憶が無くなるまで殴ります」と書いてあった・・・俺は「見ていない』と言いました。
「さすがイオリ様は紳士的でございます」と、レイリーさんの大根演技が出ました。
「ぐぬぬ」ラヴィーニャさん、そういう話は成人してからにしてください・・・・。
それにしても何故裸を見たことを知っているんだ?
「私がお教えしておきました、にこっ」
メイドCめっ!またしてもお前か~~~~!・・・レイリーさんチョップお願いします・・・そして出ていけ~~!
皆を部屋から出すのは、俺の秘密を説明するからだよ?レイリーもジュリアもいるよ?四人でもいいのじゃって?
・・・レイリーさんチョップお願いします・・・
「そんなことは置いといて話を進めましょうねー。」さすがっすジュリアさん。
二人にも話した内容をラヴィーニャに伝える。神の加護を持っていること、スキルLvがあげれること、チッパイであること、いかん、これは見てないのだった・・・
ラヴィーニャは王女なので悩んだが、本人が一緒に旅をすると言うので、ギャビンに特訓してもらい格闘系のスキルの取得と獣人の戦い方を学んでもらおう。
格闘系の攻撃力に補正がかかる加護なのでその系統でスキルを選んでもらい成長さよう。なので明日のゴブリン討伐には不参加だ。狼さんが姫の安全がーと吠えるし。
そしていよいよ交渉の始まりである。ラビィーニャとケモミミメイドに並んでもらいどんなにこれが素晴らしいかということをレイリーとジュリアに説明した。
なるほど、これは確かに病みつきになりますと二人は納得してくれた。そして俺の堪能する時間がやって来た!俺がラビィーニャのケモミミにさわろうとしたとき「結婚する気になったのじゃな?」と聞かれた。
へっ?よくわからないのでケモミミメイドへ手を伸ばす、「あなたとは結婚する気はないのでさわらないでください」と言われた。へっ?何この世界、狂っている。
よくよく聞いてみると、獣人の間ではミミ、シッポをさわらせると言うことは恋人、夫婦的な関係であるということらしい・・・よし帰ろうここには用はない、もう帰るこの世界嫌い、かえってやるー。
今さらだがラビィーニャは白虎の獣人なんだって、触れないものに興味はないよ!
「いつでも触ってよいのじゃぞ」とラヴィーニャは言っているがレイリーさんの謎冷気が出ていて怖いのでやめておこう。
最後に三人の奴隷契約だがラヴィーニャは奴隷のままでいいと言ったが狼さんが暴れるので奴隷契約は解除してある、ギャビンもパロマも解除済であるため俺の手持ちの奴隷はいない。
そしてお金だけ無くなった・・・
まだ時間的には昼食時だ、今日は王妃様のところと吞兵衛のところへ行って早めに休もうと思う。
王妃様のところで、唐揚げの食べ比べをしたが、やはり・・・いや結果は秘密だ!
俺はお菓子だけの男ではないと言うことをアピールし帰ったが、護衛メイドの数が増えたような気がする。唐揚げを狙っているのだろう・・・
そして吞兵衛のところだ、俺が使うと言っているのにピンクの、家具とはこれいかに?事と次第によっては、やつ以外のドワーフのまとめやくに酒を配る嫌がらせをしよう。
吞兵衛ことオーリーさんのところへ行き話を聞いた結果俺は、ガクッと膝をつき頭を垂れた。他のみんなも驚いたようだ。ドワーフの好きな家具の色、第一位は薄ピンクらしく「どうだ凄いだろたいわれたからだ。あれ以上の物はなかなかないぜ」といわれ、しかたなしにお酒を渡した。
ドワーフおっさんがあの家具で寝ていると思ったら、吐き気がする・・・種族の違いを感じた俺達だった。
ゴブリンの集落は遠く日帰りは出来ないようだ。レイリーたちは野宿に必要なものを一通りそろえてくれている。後は行くだけだ。
俺は牢屋に戻り一人コッソリと考え事をした、奴隷のミミなら触ってもいいよね?とゲスいことを考えながら眠りについた。
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討伐隊出発 前夜
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 12 (9/116)
スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv1・気配察知Lv2・危機察知Lv1
魔力察知Lv1・奴隷契約・マッピングLv1・鑑定眼+3→神眼・神の加護(3/4)能力補正+100
魔王倒すスキル 63/10000
気配察知 16/30
マッピング 4/20
危機察知 2/20
状態異常 なし
HP 169(+180)
MP 148(+250)
力 51(+100)
体力 63(+100)
魔力 54(+100)
知力 10(+100)
素早さ 55(+100)
運 10(+100)
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)
L V 31 (1626/8078)
スキル 剣術Lv5・槍術Lv3・聖魔法Lv1・魔力耐性Lv2・気配察知Lv2・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)
魔力察知Lv1
能 力
HP 551(+90)
MP 258(+125)
力 137(+50)
体力 140(+50)
魔力 97(+50)
知力 16(+50)
素早さ 99(+50)
運 30(+50)
魔王倒すスキル 35/10000
剣術スキル 49/50
気配察知 9/30
魔法耐性 19/30
状態異常 なし
ジュリア=オリムカル(職業 見習魔法使い)(10歳)
L V 9 (52/60)
スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv4・風魔法Lv4・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)
魔法耐性Lv3・魔法操作Lv3・魔力察知Lv1
魔力察知 11/20
水魔法 6/20
風魔法 6/20
能 力
HP 44
MP 51(+125)
力 31
体力 50
魔力 39(+50)
知力 15
素早さ 33
運 10
状態異常 無し
名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(13歳)
L V 7 (13/38)
スキル 王の威厳・気配察知Lv3・気配遮断Lv3・危機察知Lv5・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)
状態異常 無し
身体強化 2/10
体術スキル 2/10
回避スイキル 2/10
能 力
HP 51(+90)
MP 22
力 50(+50)
体力 42(+50)
魔力 18
知力 9
素早さ 52 (+50)
運 12
状態異常 無し




