表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/193

29.ニマニマしてみよう。

やってまいりました、エリクシア様のもとへ。


目が覚めると見慣れた白い世界が広がっている。


頭は温かい感触に幸せを感じ、目の前には驚くほどの美貌の持ち主、エリクシア様の顔があった。


ま、まさかの膝枕攻撃!これは反撃することができない。


ふふふ、と笑っているエリクシア様、心が読めるからね。


「頑張り過ぎはよくないですよ、伊織。」


頭を撫でながら優しく微笑んでいる。


ここは天国ですか?これはヤバいここで堕落しそうだ・・・


「これはご褒美です、少しの間だけでも全て忘れて休みなさい。」


「・・・」


エリクシア様の顔をまじまじと見れるこの体勢素敵すぎます。


しかし俺にはやるべきことが、元の世界に戻っていろいろとやらないと・・・


「コラッ!余計なことは考えない。・・・今回のこと、ラヴィーニャのことですが、ごめんなさい。

 身内との権力争いであそこまでするとは思わなくて、監視不足でした。」


本気の謝罪だった・・・悲しげな表情に俺は・・・


こんな顔されては何も言えない・・・苦情があったが遠い彼方へ飛んで行った。



エリクシア様の温もりを十分に堪能した俺は起き上がりお礼をして、現状の話を聞いた。


どうやら俺は、寝不足と魔法の使い過ぎによる疲労で倒れ夢の中から神界へ来たみたい。


魔法の使い過ぎは危険と怒られた、それも最上級魔法を連発するなんて無謀すぎると。


もう少し成長してからにしなさいと怒られた。


向こうの世界には神託をしてありますので安心して休息をとること。


従者とはひきつけ合うので自然と出会えること。


勇者のチヒロさんのこと。


何故か感謝された。


時間の流れが分からないこの世界で話を続けた。


こ、これが伝説のお家デート!俺は一歩前進したのだと小さくガッツポーズした。



そして前回一方的に約束したお菓子を食べる会のこと。


お菓子を一緒に食べたときの笑顔が素敵すぎて、このままここで暮らそうかと思ったほどだ。


魔王を倒したらきっとここで暮らしてやると小さな決意をした。


心読まれているからバレバレだが、どうせバレてるから気にしない。


エリクシア様は頬を薄っすら赤らめている。可愛いな。



俺はスイーツは作ったことほとんどないけど、普通の料理はそれなりにできるので、唐揚げを作ってみた。


台所は何となく頭に浮かべたら、出てきた?召喚された?


何でもありだなと思っていたら、スキル《望んだ料理を作る》が勝手に発動し唐揚げを作ったので収納空間へ片付けてやった。


今回はお礼を兼ねて、俺が手作りするの!



鶏肉は市場で大量に買ってあるし、下味用の調味料も同じ、あとは油か・・・油が台所に出てきた・・・


酒・醤油(大豆があったのでスキルで作成)・ニンニク・ショウガ・塩、混ぜてモミモミ。


あとは片栗粉つけて揚げるだけ、愛情たっぷり唐揚げの完成だ。あの世界にはない料理だ。


エリクシア様と二人で食べる、うん!美味しい。ジューシー。


「《望んだ料理を作る》で作った唐揚げとどっちが美味しいか比べてみよう〜」


軽いノリでエリクシア様がいうので、俺は自信がありますぜ親分といって、収納空間から取り出した。


取り出さ無ければよかった・・・


「「・・・・」」


「愛情一杯な分手作りの方が美味しいね」


と《望んだ料理を作る》で作った唐揚げしか食べなくなったエリクシア様が言ってくれる。


こんなにも差があるとは・・・俺の自信が崩れ落ちた。


そしてエリクシア様が頭を撫でてくれた。


「ごめんね余計なこと言って・・・」


「・・・・・」


「そろそろ、体と心が回復しそうね、唐揚げ?美味しかったから気を落とさないの。」


とギュッと抱きしめてくれた。


よし!俺はもう死んでいる。違う!もう死んでもいい!


最後は《望んだ料理を作る》のおかげでギュッとしてもらえたから許す!


だが俺はあきらめない!スキルなんかに負けてたまるか〜!


「まぁ、がんばれ」と《望んだ料理を作る》に言われた気がした・・・


そして俺は向こうの世界で目を覚ましたのだった。



−−−−−−−−−−−−


目を覚ました俺は、知らない天上にビックリした。


えっと何と言いましょうか、石?岩?作り。ゴツゴツしてます。


もしやダンジョンか?と思い回りを見渡すと、知ってる顔の獣人と鉄格子が見えた。


「ギャビン=ハンフリーさん、なんでこんなところに居るんですか?」


「なぜ俺の名を・・・?」


「俺ついに奴隷商に売られたのか?」


神界であんなことしてもらった俺は売られてもしかたがないな〜ニマニマ〜。


「何を言っているのか分からないが、取り合えず礼を言っておく。姫の目を治していただき感謝の言葉しかない。」


「・・・ラヴィーニャのこと?やっぱり姫なの?」


「あぁーそうだ、我が獣人の国の第二王女だ。」


「へ〜。やっぱり権力争いでみたいな?」


「・・・何故知っている?そうだ権力争いにより、証拠はないが第一王女に薬と偽られ、毒を少しずつ飲まされ続け・・・」


「エリクシア様に聞いたから知ってるよ。」


「・・・女神と話せるのか・・・? まぁいい、俺はもともと姫の護衛でな、あのままでは姫が殺されると思い国から逃げて出たのだが、護衛の中に裏切者がいてな、まんまと奴隷落ちというわけだ。

 しかし俺は精神力により奴隷契約を打ち破ることができる、しかし姫はできない。目を損傷している姫を連れて旅をするのは難しく、仕方なしに奴隷になりお供していた訳だ。

 あんな見た目の姫を買うやつならもしかして治療できるのではと淡い期待をしながらな。

 あと、俺の値段を聞いただろ?金貨150枚、あれは相場の倍の値段だ、俺が決めた。俺だけ買われると面倒になるからな。」


「へ〜もっと他のやり方があっただろうに・・・」


「そうかもしれないが、あの時は思いつかなくてな、そのままズルズルとな。」


「ところでここどこ?」


「お前の屋敷の地下だが。お前知らないのか?」


「えっ?そうなんだ。こんな牢屋があるんだ・・・へ〜」


俺もギャビンも檻の中だ。通路挟んで向かい合う檻に一人ずつ入っている・・・


やっぱり姫のチッパイを見たのが犯罪行為だったか・・・仕方あるまい眼福だったのだから・・・


「しかし姫の部屋の家具には驚いたぞ、あんな素晴らしい物は獣人の国にはない。だがお前を殺さなくてはならない理由があるのだが話を聞くか?」


「えっと話が見えないので、聞いときます。」


「姫はお前の事がたいそう気に入っている、婿に迎えると言って聞かない。ああなった姫の説得は不可能、よってお前には死んでもらうことになる。」


「・・・・」


これが良いことがあると悪いことも同じだけあるという謎の法則か!


グヌヌ、もう少し太腿の感触を味わっておけばよかった。


「一つだけチャンスをやろう、俺も恩人には優しいからな、あははは。俺と試合し勝てば婿入り決定、負ければ死だ。」


「・・・・」


こ、このクソ狼め。頭おかしいい、絶対おかしい。婿入り決定って何だよ?死って何だよ・・・


もう喋りたくない・・・誰か来ないかな〜


「・・・・」


「おい、返答は?やらずに死ぬか、試合して幸せを掴むか、死を掴むか。返事をしろ。」


「・・・・」


誰か来ないかな〜


「おい!返事をしろ!」


鉄格子で出来た扉を開け檻からでてくる、ギャビン。鍵かかってないのかよ!


檻の意味あるのか?小一時間ほど檻に入れた奴に問いたい。


俺も扉を開けようと扉を押す、開かない。引く、開かない。わかってるよ、横へスライドだろ?左右へ動かす、動かない。


ふっ俺は檻に守られている、助かった〜。



しかしなんで俺の檻は鍵がかかっていてギャビンの檻は開いてるんだよ!責任者出てこい!


「・・・・」


「・・・・」


鉄格子に手をかけ力ずくでグニュッと広げるギャビンさん・・・鍵いらないじゃん・・・


俺とギャビンさんの二人部屋になった・・・こんな同棲は嫌だ。


「わかったわかりました、試合します。俺が勝っても婿にはいかないけどね。それでいい?」


「ダメだ!お前が勝ったら婿決定だ。」


「・・・・」


なぜそこまでこだわる・・・?




「ところで、なんで俺達牢屋なの?」


「それは、今から来るもの達に聞いてくれ。」


すぐに俺の気配察知にも反応がでた。さすがにレベルが違う、反応が早い。

レイリー、ジュリア、ラヴィーニャそしてメイド達が下りてきた。


イ、イオリさまーと涙を流しながらもうダッシュで駆け寄ってくるレイリーさん。


ギャビンの広げた場所から、そのままの勢いで俺に抱きつく、椅子に腰かけている俺の顔はレイリーさんのイガイガの元の中。し、死ねる。


心配しましたーと言っているのだろう、鼻水ジュルジュルで何言っているかわからない。


ジュリアも涙を流しもう無茶はしちゃだめと怒っている。


ゴメンゴメンもうしないよ、エリクシア様にも同じことで怒られたから。


そして、そして!そして?


「やっと起きたか旦那様」と言っている猫耳がいた。


えっと?試合する前から旦那様でいいのでしょうか?


チラッと狼さんを見るが、目を反らされた。


おぃぃぃーさっきの勢いはどこ行った?えっなにか?お前主人の前ではへなちょこか?


小声で狼さんがぶつぶつ。「試合しろーお前が勝ったら姫との結婚を許す・・・」


そこでラヴィーニャがはいってきた。「負けたらワラはの言うことを聞いてもらうのじゃ」。にっこりと満面の笑みだ。


俺としては死なないなら何でもいいよと軽く答えた。


そして、負けた。まぁ皆さま方知っていると思いますが弱いのです俺は。今はだよ、今は・・・


そして、わらはの婿になれといわれ、結局殴られただけで、結果は変わらないと言う不毛な時を過ごしましたとさ。


あぁー牢屋にいたのは部屋がここしかないからだってさ。


俺の家なのに・・・俺の家なのに・・・



作品へのご意見・感想・評価・ブクマをお待ちしております。

どうぞ宜しくお願い致します。


目覚めたとき 

名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 12 (9/116)

スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv1・気配察知Lv2・危機察知Lv1

    魔力察知Lv1・奴隷契約・マッピングLv1・鑑定眼+3→神眼・神の加護(2/4)能力補正+50


    魔王倒すスキル 63/10000

    気配察知    14/30

    鑑定眼能力UP -----(カンスト)

    マッピング    2/20


状態異常 なし


HP   169(+90)

MP   148(+125)

力   51(+50)

体力  63(+50)

魔力  54(+50)

知力  10(+50)    

素早さ 55(+50)

運   10(+50)




名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)

L V 31 (1626/8078)

スキル 剣術Lv5・槍術Lv3・聖魔法Lv1・魔力耐性Lv2・気配察知Lv2・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1


能 力 


HP   551(+90)

MP   258(+125)

力   137(+50)

体力  140(+50)

魔力  97(+50)

知力  16(+50)    

素早さ 99(+50)

運   30(+50)


    魔王倒すスキル 35/10000

    剣術スキル   47/50

    気配察知     7/30 

    魔法耐性    17/30


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 見習魔法使い)(10歳)

L V 9 (52/60)

スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv4・風魔法Lv4・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv3・魔法操作Lv3・魔力察知Lv1


    魔力察知     9/20

    水魔法     4/20 

    風魔法      4/20


能 力 

HP   44

MP   51(+125)

力   31

体力  50

魔力  39(+50)

知力  15    

素早さ 33

運   10


状態異常 無し


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ