表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/193

28.再生してみよう。

やってまいりました、屋敷の廊下です。



スパルタ教育により徹夜となった俺は寝る場所もなく、廊下で寝袋に包まれていた。


しかし、もう朝なのだ。みなが動き出す朝なのだ。


どたばたと歩き回るメイド達、寝れない・・・


仕方ないので食堂で朝食をとることにした。


「おはようございます、イオリ様。昨夜はよく眠れましたか?」


レイリーさんが訪ねてくる。


まだ怒っているのか、何か嫌味を感じるが、俺のせいなので何も言えない。


「・・・・・おはようございます。ごめんなさい。もうしません。」


奴隷契約を一人で行ったことを謝った。


レイリーさんは食事をしましょうとニコっとほほ笑んだ。


俺もレイリーの正面に座り朝食を取った。



はぁ〜大きなため息をついた。


ラヴィーニャの治療の事も、エリクシア様への苦情も、家具のお礼も・・・ん?家具って俺が使うんだよね?そうだよね?そうだと言ってよ・・・


気付かなければ夜までは幸せだったのに気づいてしまったのならしょうがない。


今夜寝る場所を探そう・・・


否、早く気づいてラッキーと思うことにしよう、そうしないと何だが涙が・・・


寂しい気持ちになっていると、メイドさんがラヴィーニャの手を引き食堂に入ってきた。


ラヴィーニャは一人では食事も満足にできないので、メイドさんに食べさせてもらっている。


そういえば、一言もラヴィーニャの声を聞いてないな、喋れないのか?



眠気で体がフワフワした感じでなんだか頭が回らない。


でも、そんなときはレイリーさん!バシンと頬を叩いてくれます。


眠気スッキリです。


いまならこの叩いてもらえる権利をお譲りします、金貨1枚渡しますので・・・



目が覚めた俺は今日の予定を考える。


1.エリクシア様への苦情

2.ラヴィーニャの目の治療

3.家具のお礼

4.メイドさんは獣人どうよ?の確認

5.王妃様への報告


地味にやることが多い、ジュリアには冒険者ギルドいって薬草納品してもらわないといけないし。



眠たいですが、一つずつ行きますか。


まず、エリクシア様への苦情から行きます。


・・・俺が一人で使える部屋がなかった・・・終了・・・


別に一人じゃなくても構わないが、やっぱり一人でお祈りしたいから。




次!


ラヴィーニャの治療行きます。何処でやろう?俺の元部屋でやろうか・・・俺の元部屋で・・・


レイリー、ジュリア、ラヴィーニャのお世話してくれてるメイドさん、俺で部屋に入った。


うぉぉぉぉ、凄い家具だ!お姫様が使うにはもってこいだね。


あの、のん兵衛め俺が使うって言ってるのにこのセンスかよ!


薄いピンクで統一された家具たち・・・物はすっごく良さそうだが、俺が使うには・・・うおぉぉぉぉ


夕日はないけど夕日に叫んだ。



よし!切り替えていこう。


「今から目の治療をするよ、少し痛いかもしれないけど、我慢できそうもなければ早めに言ってね。」


ラヴィーニャに声をかけ治療を始める。


まず毒消しから、毒消薬を飲んでもらった。


『鑑定 状態異常 毒』・・・消えてない・・・


魔法か!「エクストラキュアー」!最上級ランクの毒消し魔法利くかな?


あれ、体から何かが抜けたような気がする・・・?


『鑑定 状態異常 なし』


おっ消えた、よっしゃー! 若干メイドさん達が引いてる・・・


眠いし、若干ハイテンションな俺に自重って言葉はない!



毒が消えたが治るのか?


「エクストラヒール」最上級回復魔法だ・・・


また、何かが体から抜けたような気がする・・・?


これがMPか?自分の能力を見てみるとごっそりとMPが減っている、二回の魔法で100ほど減ってる、おいおい中々減るのね・・・



う〜ん、治ってはいるけど、何だか遅いな。


よし、やったこと無いけど、自分に援護魔法かけて魔力上げてもう一度「エクストラヒール」!


おっ予想通り治りが速くなった、俺って凄いね!


目の周りのタダレているところはだいぶ治った。


少し休憩しよう・・・ラヴィーニャのね、急激に治っていくから体力の消耗が激しいだろうから。


フルーツ山盛りタルトを収納空間から出し、休憩だ。


メイドさんに小さく分けられたタルトを食べて、うっすらだがほほ笑むラヴィィーニャ。


俺も頑張ろう!そう思わせてくれる笑顔だった。


ジュリアの為に買ったMP回復薬を飲み次は再生魔法をかけてみることにした。


医者じゃないから何が効くのかわからない・・・医者でもわからないか・・・あはは・・・


自分に援護魔法かけて魔力上げて「リプロダクション」!再生魔法を唱える。


うへぇぇぇ、ラヴィーニャの目があるはずの場所が気持ち悪くなっていく・・・


治っているようだが、遅いし、ラヴィーニャが苦しそうだ。



もうよくわからん!MP回復薬を飲み回復魔法をかける。「エクストラヒール」!更に「リプロダクション」再生魔法を、そうこれが追いカツオ違う!追い魔法!


どうだ?ラヴィーニャが苦しそうなのは変わらないが、凄い勢いで目ができていく・・・


体から全てが抜け出たようなそんな気がする・・・?



目ってこうやってできるの?初めて見た・・・ふざけるのも辛い・・・キモすぎる! (体が怠い。)


ゴメン俺にはもう無理っす・・・気持ち悪すぎて見てるのがつらい・・・ (なんだかフラフラする。)


ヤバい目ができた、部屋暗くしないと失明する!と思いメイドにカーテンを閉めてもらった。


そしてラヴィーニャの目にタオルをあて話しかける。


「もう少ししたら治ると思うから、もう少し頑張ってね。目ができてから急に明るい所を見ると失明する可能性があるから、ゆっくり目を開けてね。」


コクリと頷くラヴィーニャ。


「目が治ったと思ったら、自分のタイミングでタオルを取って、目を開いてね。」


コクリと頷くラヴィーニャ。


しかし自分で言っておいてなんだが、目が治った感じってどんな感じなんだろう?


しばらくすると、決意したのかラヴィーニャはタオルを取りそっと目を開いた。


少しずつ少しずつ目を開く・・・「あ・・・あっ・・・ひ・・・、光を感じるのじゃ・・・ぼんやりとだけど見えるのじゃ・・・」


・・・・のじゃ?・・・・


初めて話したのじゃ〜


「まだ慣れないから少ししたらまた眼を閉じようなのじゃ」


使い方下手か!いやいや、そんなことどうでもいい。


ラヴィーニャは目に涙をいっぱいに溜め


「まさか、また涙を流すことができる日が来るとはおもってもみなかったのじゃ・・・」


うんうん、良かった良かった。皆涙を流し喜んでいる。


俺は、ラヴィーニャの頭から顔、体、お尻を見て考える。


昨日はある場所に視線は釘付けだったよね・・・あれ何も見てないのか?


ラヴィーニャの頭を見て今気づく、猫耳があるじゃないか!白いフサフサの毛、何故か黒メッシュがあるが・・・


顔だちもこんなに可愛かったっけ?髪の毛は白でやはり所々黒のメッシュが入っている。


胸は確認済みだ、本当に何も見ていなかったようだ、ある場所以外。


お尻には可愛い猫の尻尾が生えている、スカートを少しめくり上げ可愛く見えている。尻尾も白い毛で黒のメッシュが入っている。


この子、奴隷商で俺が選んだ他の子の良い所を集めた感じだ。


ガッツポーズして喜んだ俺、なぜかレイリーに頭を叩かれた・・・解せぬ。


しばらく、一人になりたいとラヴィーニャがいうので一人にした。


部屋を皆で出て少しすると、中からは声を抑えて泣く音が漏れた。


王女様ってことなんだろう。人前で泣くのは良くないと、教わっているのだろう。


今はそっとしておこう、俺達の共通の意見だった。


そして俺はその場で倒れ意識を失った・・・。



作品へのご意見・感想・評価・ブクマをお待ちしております。

どうぞ宜しくお願い致します。



ラヴィーニャの目を治療した日 朝食後

名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 12 (9/116)

スキル 望んだ料理を作る・聖魔法 LVMAX・収納空間・鑑定眼+2・剣術Lv1・気配察知Lv2・危機察知Lv1

    魔力察知Lv1・奴隷契約・神の加護(2/4)能力補正+50


    魔王倒すスキル 63/10000

    気配察知     5/30

    鑑定眼能力UP 24/30

    マッピング    3/10


状態異常 なし


HP   169(+90)

MP   148(+125)

力   51(+50)

体力  63(+50)

魔力  54(+50)

知力  10(+50)    

素早さ 55(+50)

運   10(+50)




名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)

L V 31 (1626/8078)

スキル 剣術Lv5・槍術Lv3・聖魔法Lv1・魔力耐性Lv2・気配察知Lv2・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1


能 力 


HP   551(+90)

MP   258(+125)

力   137(+50)

体力  140(+50)

魔力  97(+50)

知力  16(+50)    

素早さ 99(+50)

運   30(+50)


    魔王倒すスキル 35/10000

    剣術スキル   47/50

    気配察知     7/30 

    魔法耐性    17/30


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 見習魔法使い)(10歳)

L V 9 (52/60)

スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv4・風魔法Lv4・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv3・魔法操作Lv3・魔力察知Lv1


    魔力察知     9/20

    水魔法     4/20 

    風魔法      4/20


能 力 

HP   44

MP   51(+125)

力   31

体力  50

魔力  39(+50)

知力  15    

素早さ 33

運   10


状態異常 無し



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ