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26.ついに行ってみた。①

やってまいりました、冒険者ギルドへ。


俺達は昨日の説明会を終え、『最近王宮で流行っているらしい、お菓子について情報求』と『最近ドワーフの間で流行っているウィスキーと呼ばれるお酒についての情報求』完了報告をしに来ていた。


二つとも依頼達成だ。王妃様のお墨付きだし、依頼料は冒険者ギルドへ先払いらしくとりっぱぐれはない。


ふふふ、ついにDランク冒険者になったぞー!


討伐依頼を受けれるようなった。


ジュリアは後三つ依頼をこなさないとDランク冒険者になれないが、薬草納品依頼を三日こなせば晴れてDランク冒険者である。


今日は2ポイント獲得しているので明日から納品しよう。



掲示板を物色していると、『ゴブリンの住処調査』と言うものがあった。


レイリーに尋ねると、住処の調査ですねと言われた・・・書いてあるままじゃん・・・


「いや、あのー」としどろもどろになっているレイリーさん。


騎士は調査した住処を倒しに行く係ですからね、調査は知らないですよね。


受付にいるソフィアさんに尋ねた。


この依頼は冒険者には人気がない依頼で、危険、キツイ、金額少ないのお仕事らしい。


納得の嫌なお仕事だ、俺もやりたくない。


お金はいいとして、危険でキツイのはいただけない。


しかしここでお得情報が聞けた、調査系の依頼は冒険者ギルドで依頼を受けていなくても、偶然調査が出来た場合の事後受付でもいいらしい。


ふむふむ、森へ行って偶然見つけた、ラッキーってことですね。


よし!では常時依頼のゴブリンと角うさぎの討伐にしよう。


何事も調子に乗ってはいけないからね。


あっここで問題が、今日は2ポイント獲得してるからポイントにならないと思っていたら、ソフィアさんが教えてくれた。


EランクのポイントとDランクのポイントは別だから今日のポイントになるわよって。


ついでに教えてくれたのが、DランクからCランクへのあが方だ。


調査依頼・討伐依頼・採取依頼・納品依頼・護衛依頼の内どれでもいいから三種類の依頼を10回こなせばいいそうだ。


計30回か中々大変だ。


調査依頼は魔物の調査、盗賊の調査など

討伐依頼は魔物の討伐、盗賊の討伐など

採取依頼は少しランクの高い薬草の納品

納品依頼は魔物素材の納品

護衛依頼は商人や貴族等の護衛


って感じらしい。


あと、そろそろパーティー名を決めたほうがいいと教えてくれた。


Eランクの依頼はほとんど個人で受ける依頼で、Dランクの依頼からはパーティーで受ける依頼だそうだ。


ふ〜ん、急に言われても困るな〜「勇者と愉快な仲間たち」でいっか・・・えっ嫌だってそうっすか。


う〜ん、「料理が好きなの」はどう?・・・さっきのより酷い・・・そっすか。


え〜っと、「女神の導き」とかどうっすか?まぁいいかなって・・・


じゃ決定で「女神の導き」で登録します。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


本格的に森に探索へ行くので、この大陸の説明をレイリーさんお願いします。


「はい、喜んで!」(久しぶりだな)



我が国はこの大陸の一番東側にあり、さらに東には大森林、西にはヨンモリッツ王国がございます。


そして大陸の、南側は海に面しており大森林と海の間には平野が広がっています。


北側は、大森林、その先には未知の山脈が広がっています。


大森林もほぼ未知なんですけどね。ははは。


ですが隣国へ行く街道はそれなりに整備されています。


当然国境には関所件砦がありますけどね。


隣国ヨンモリッツとは50数年前までは、敵対していましたので。



大森林には薬草、未知の植物、魔物が存在しており冒険者たちの生活の糧になっております。


しかし大森林の秘密といいますか、魔物が生まれる原因は解明されておらず、なかなか魔物が減ることがないのです。


なので原因解明も勇者様のお仕事となります。



おいぃぃぃー!なにがなのでだよ、なのでじゃないでしょ。


初めて聞いたわ!!


ってことは、「森の奥にダンジョンがあってそれを攻略すれば魔物も減るってこと?」


「さぁ〜それを確かめるのが仕事です。」


「・・・・・・・」そうですか・・・




せっかくDランク冒険者になったので、いつも狩りをしている場所よりまた少しだけ森の奥へ進んだ。


いつもはぐれゴブリンや角うさぎを狩っている場所より30分ほど奥へ行ってみた。


奥へ行けば行くほど、日帰りが厳しくなる、そのために必要なものを改めて考えさせられた。


テント、寝袋は咄嗟に動けないから危険か?、食事は俺がどうにかできるからいいとして、あとは?


レイリーに聞いてみたがわからないみたいだ。もう収納空間に家ごと入れて持ってこようか・・・



ナイフや縄、食器、着替え、松明とかも必要か?あ〜いいこと思いついた、大森林の地図作ろう!


未知の場所は地図が必要だしね。この世界の紙は羊皮紙かな?


てか森の地図ってどう書くんだろう?目印「木」って迷子になるわ!


スキルでマッピングとかあるのかな?


ないなら作ればいいのか俺が・・・《望んだ料理を作る》で新たにね、とレイリーに聞いたらとっくにあるそうだ・・・


ふっ、こう言う時もあるさ。


主にシーフ、狩人が得意としているらしいけど、頭の中に地図が広がる感じで人に伝えるの中々難しいらしい。


なら俺がマッピングするしかないじゃん!


よし方針が決まった!大森林のマッピングをしよう、俺のスキルLvがちょうどいい感じの時に。


あっ!魔王倒すスキルあきらめれば全然行ける、う〜ん、う〜んどうしようかな・・・



優柔不断のイオリAが現れた、倒しますか?


う〜ん、う〜んどうしようかな・・・


優柔不断のイオリBが現れた、倒しますか?


永久に終わらないので倒すことにした。



よし、すっぱり諦めよう!きっとこの世界にも俺にも無限の可能性があるはずだ、多分・・・きっと・・・そうだといいな・・・



考え事しながらの狩りは危ないですとレイリーさんに怒られたので狩りに集中する。


薬草も気にしながらね。


そして、特に何事もなくはぐれゴブリンや角うさぎを倒し少し早めに帰宅した。


そして冒険者ギルドへ行き今日の討伐依頼を済ませた。




そしてそして本日のメインイベント、奴隷商へ向かうことにした。


いよいよやってまいりました、奴隷商へ!


比較的広いその建物、比べるものが俺の屋敷だから基準がいまいちだが・・・当然俺の屋敷の方がデカい・・・


三階建てのレンガ造りだ、何となくだが入りつらい雰囲気がする。


しかし俺は今回で三度目なので三度目の正直もしくは、三顧の礼で・・・・


1回目・・・遠くから見た

2回目・・・定休日

3回目・・・今日・・・



・・・本日初めてやってまいりました、奴隷商です。早速行ってみましょう。


玄関前でわーわーやっていたので、中から人が出てきた。


「何か御用ですか?」


おぉぉ、ナイスタイミング!


「奴隷の現状を見てみたいと思ってね、いや別に変な意味ではなくどんな奴隷がいるか見てみたくて。」


自分の素性はとりあえず伏せておこう。


「左様でございましたか、ではご案内いたしましょう。しかしそちらのお二人はお控えになった方がよろしいかと・・・」


えっと、そんなに酷いの?エグイの?


ニタ〜と笑う案内人・・・  キモい・・・


「私たちはロビーで待たしてもらいましょう、ねっジュリア?」


「は、はい、そうですね」


レイリーもジュリアもキモい笑いに引き気味である。

そして奴隷を見たくないのだと感じた・・・

レイリー達に聞いた話通りなら中々キツイ感じだろうから。


「その方がよろしいかと、ではご案内いたします。」


そう言われ、俺は案内のこの男についていった。


案内された場所は2階の階段上ってすぐの部屋だった。


一階からは見えないよう階段が建物内で曲がっている、2階3階に奴隷がいるのだろうか?


案内された部屋で、支配人を呼んでくるのでしばらく待つように言われソファーに座って待つことにした。


待つこと数分・・・支配人のベルンハルト = リューメリンと名乗る男が現れた。


俺の鑑定ではベルンハルトしかない、貴族を語っているのだろうか?


そして驚いたことに俺のことを知っていた、勇者であることも・・・


「近々やってこられると思っておりましたよ。」とニターと笑うベルンハルト・・・キモい


さて何故ばれているのか?何故近々来ると思っていたのか?


そう答えは簡単・・・


「昨日この部屋から先ほど案内したものと見ておりました。」


と言ってニターと笑う。俺が疑問に思っていることを的確に答えるとは・・・


この男デキル! そしてその笑い方により信用を失っている・・・


裏があるのかないのかさっぱりわからん!



今度は俺のことは気にしないようだ。


「さて本日はどのような御用でおいでなさりましたか?」


俺の目をジッと見る、何かを見透かすような目で。


ゾクッとし背中に汗が流れそうだが、ある意味いつものことなので気にならない・・・メイドさんのおかげっす。


「どんな奴隷がいるか、興味があって、本当に興味だけで見に来た。」


俺は内心を隠し見に来ただけというのを強調した。


「左様でございましたか、では私目が案内いたします。」


部屋に連れてくるのではなく、見に行くスタイルか?いや俺の好みを確かめようとしているのか?


読めぬ読めぬ〜〜〜


案内された先は地下だった・・・一階からは見えない位置にもう一つ階段がありそれを下って地下へ。


地下には牢屋に入れられた男の奴隷達がいた。牢屋の中を置くまで歩いていく感じの造りだ。


そして思っていたより元気だし傷もない、そして数が多い。


人間に近い感じの者から獣に近いものまでいろいろいる。


「私どもは奴隷を大事に扱っておりますゆえ・・・他の店はわかりかねますがねぇ」


ニターと笑う・・・それやめて・・・


ほとんどの奴隷の目は死んでいる・・・中にはギラギラしている者もいる。


「よー旦那俺を買ってくれよー」


何人もの奴隷に声を掛けられる。


ガンガンと鉄格子を蹴るものもいる。


俺はLvだけ見るように鑑定しながら奥まで無言で歩く・・・



気になったのはたった一人、オオカミの獣人?かな・・・


オオカミの獣人の牢屋に戻りしっかしと鑑定をした。



名 前 ギャビン=ハンフリー(職業 獣闘士)(30歳)

L V 52 (421780/536618)

スキル 拳術Lv7・籠手術Lv5・気配察知Lv5・危機察知Lv4・気配遮断Lv5・・・



顔がオオカミだから怖いが強い!


その強さがあればこんなところで捕まってないで冒険者しろよと思うほどだ。


獣闘士・・・獣人専用の職業だろうか?


「なぜそれを・・・?」俺の呟きが聞こえたようだ・・・耳が良いな。


鋭い目で俺を見るがすぐに目を反らした。


お目にはかからなかったようだ・・・



支配人にオオカミの獣人の値段を聞く・・・


「金貨150枚です。どうです?安いですよ。」


高いが、確かに金貨150枚ならすぐに稼げそうだ。A級やS級の冒険者がいくらくらい稼げるか知らないが・・・


取り合えず保留だ、レイリーやジュリア、メイド達に聞かないと。さすがに俺一人では判断がつかない。



そして階段を上り3階へ上がった行く。


「素晴らしいですねぇ、素晴らしい、大変素晴らしい・・・」


支配人は俺を誉めまくる・・・でもニターと笑っているので信用できない・・・



三階へ着き部屋を見渡す・・・造りは地下と変わらないが、目のやり場に困る・・・


胸元が大きく空いたワンピースなんだが、背が小さく胸も小さい子に対しては作りが大きいのか胸元がガバガバで中が丸見え下は長め。


体が大きく胸も大きい子に対しては胸元はしっかりしているが、長さがあっていないので下の方が際どすぎる。


この服の大きさを考えた奴出てこい!天才だろお前!まさに黄金比・・・!


ちょっとお姉さんおっぱいの先っちょ見えてますよ・・・



三階には女の奴隷しかいない・・・人間に近い感じの者から獣に近いものまで・・・イガイガするものから天使まで・・・


だから見えてるって言ってるでしょ!


少し前かがみになりながら奥まで歩く・・・


「使い方は人それぞれですねぇ、初めての者から達者なものまでいろいろとお愉しみいただけます。」


ニターと笑う・・・キモいんだよ!今それどころじゃないんだよ!


猫耳、犬耳、キツネ耳、うさ耳・・・


いいね〜パ、パ、パラダイス〜〜〜


いかんいかん、思考を戻そう。


Lvだけで言えば、この犬顔の女の子だねメイド隊に売るか。メイド達は獣人は嫌いなんだろうか?


チラッ????


可愛さで言えば、この猫耳の女の子。・・・チラッ!!!


体つきで言えば、このうさ耳の女の子。・・・チラッ!!


もふもふで言えばこのキツネの女の子。・・・チラッ!


一人一人値段を聞いた。いや聞かずとも察してくる・・・・デキルこのおやじ!


犬顔の子は金貨100枚、猫耳の子は金貨70枚、うさ耳の子は金貨30枚、もふもふの子は金貨50枚・・・


う〜ん中々高いなぁ〜



はぁ〜世の中どうなっているんだ?ねぇエリクシア様?


話が違うでしょうが!!!!!!!




作品へのご意見・感想・評価・ブクマをお待ちしております。

どうぞ宜しくお願い致します。


Dランクになった日 昼食後

名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 12 (9/116)

スキル 望んだ料理を作る・聖魔法 LVMAX・収納空間・鑑定眼+2・剣術Lv1・気配察知Lv2・危機察知Lv1

    魔力察知Lv1・神の加護(2/4)能力補正+50


    魔王倒すスキル 63/10000

    気配察知     3/30

    鑑定眼能力UP 22/30

    マッピング    1/10


状態異常 なし


HP   169(+90)

MP   148(+125)

力   51(+50)

体力  63(+50)

魔力  54(+50)

知力  10(+50)    

素早さ 55(+50)

運   10(+50)




名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)

L V 31 (1626/8078)

スキル 剣術Lv5・槍術Lv3・聖魔法Lv1・魔力耐性Lv2・気配察知Lv2・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1


能 力 


HP   551(+90)

MP   258(+125)

力   137(+50)

体力  140(+50)

魔力  97(+50)

知力  16(+50)    

素早さ 99(+50)

運   30(+50)


    魔王倒すスキル 35/10000

    剣術スキル   45/50

    気配察知     5/30 

    魔法耐性    15/30


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 見習魔法使い)(10歳)

L V 9 (52/60)

スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv4・風魔法Lv4・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv3・魔法操作Lv3・魔力察知Lv1


    魔力察知     7/20

    水魔法     2/20 

    風魔法      2/20


能 力 

HP   44

MP   51(+125)

力   31

体力  50

魔力  39(+50)

知力  15    

素早さ 33

運   10


状態異常 無し

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