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23.商人たちに囲まれてみよう。

誤字脱字修正

もどってまいりました、俺の屋敷へ。


チヒロさん宅から帰宅し屋敷で夕飯を食べることになったが、夕飯の時間を過ぎており、時間が遅いということもあり残り物ですますことになった。


何故かニーナさんも一緒に食事をすることになったけど、この人の機動力って凄すぎないか?


まぁ今更なので気にしない気にしない。



そこでチヒロさんがショートケーキを食べさせた時の話を聞いた。


ショートケーキを見たときにチヒロさんは涙を流したそうだ、その時は俺を殺す決意をしたそうだが一口食べたときに、ほんの少しだけほほ笑んだそうだ。


そして俺の命は救われそうだ。俺の命が軽い!


あの悪夢のような日以来初めての小さな小さなほほ笑みだったそうで・・・


「ありがとう・・・」


ニーナさんは最後に小さく呟いて行ってしまった。


全体的に見れば、進歩のあるいい話だ、しかし俺の命の軽さについては・・・


まぁ良いじゃないですかとレイリーとジュリアに慰められた・・・



そして今夜も寝袋に入り、翌朝金縛りにあい動けないと言って助けてもらおう・・・


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


やってまいりました、冒険者ギルドへ。



翌朝、俺たちは冒険者ギルドで掲示板を眺めていた。


Eランク依頼を物色するために。


Eランク依頼の大まかな内容は、街の清掃(商業ギルドから)、年寄りの話し相手件看病、買い物代行などだ。


ハッキリ言って詰まらない依頼ばかりだが、冒険者ランクを上げるため俺たちは頑張るのだった。


なおレイリーもジュリアも冒険者ランクに興味はない・・・


そして掲示板の隅々まで見たときに気づいた、ランクフリーの依頼に。


そこに有ったのは、「最近王宮で流行っているらしい、お菓子について情報求」、「最近ドワーフの間で流行っているウィスキーと呼ばれるお酒についての情報求」だった。


へーっと思いながらスルーした。


将来困った時に俺が売るんだから情報なんか教えるはずがない・・・


獣人の可愛い女の子に店番させて、モフモフして・・・あれ?俺はクズなのか?クズなんだな?


いかんこれはいかん、俺も働かなくては・・・


よし!俺も店番をしよう、モフモフしながら。


さ、最高じゃないか、よしやる気になる、今日も頑張ろう!




さて薬草を採りに行かずに、収納空間から取り出して薬草を納品し次の依頼を受けた。


一日二つまではポイント加算されるそうなので頑張ろう。


今日受けたのは、街の清掃である。


商業ギルドか管轄している区画を掃除するそうだ。


一日の報酬が銅貨三枚のお仕事だ、内容はきっと大したことないに違いない。


ってことで冒険者ギルドで依頼を受け、商業ギルドへ向かった。



今日の受付嬢もソフィアさんだ。


ソフィアさんにも「ありがとう」と言われた。


感謝されると人はやる気になるもんだ、頑張ろうと思たった。



商業ギルドは中央通りにあり、冒険者ギルドからほど近い所にあった。


商業ギルドに入り受付で掃除範囲の確認をおこなおうと列に並んで待っていたら、「よぉー神裸のあんちゃんじゃないか!」とデカい声で呼ばれた・・・


声デカいよ。


オーリーのおじさんだ。早く家具作れ!


何々商業ギルドで頼まれた仕事の納品に来たって?知らん、帰って俺の家具作れ!


そんなこと言わずによー酒持ってまた来てくれよって大きな声で言いうな!


周りの商人たちの目が光った、ここでこの会話はマズイ、おじさん気づいてくれぇー。


俺の願いも空しく、みんなが取りに来て酒が足らねぇーとか、もっと強い酒は無いのかとか・・・


そしてガハハと笑いながら帰って行った・・・空気読んでよ・・・



昔々あるところでお爺さんは言いました、空気は読むものではなく吸うものだと・・・


確かにその通りです、謎のお爺さん・・・俺はガクッと膝をついた・・・




商人たちも、列に並んでいる時にはさすがに話しかけてこなかった。


俺たちの順番になり清掃範囲を確認し、いざ出発だ。


っとその前に「俺達Eランク冒険者だから何もできないし、何も知らないけど、掃除頑張ろう」とわざとらしく大きな声で言った。


そんなわざとらしい発言は完全無視で商人たちが寄ってくる。


「先ほどのドワーフとの会話は何だ、噂の酒の事なのか?」と聞いてきたので俺は・・・「さぁ〜?」と言っておいた。



渾身のとぼけぶりだ!俺は役者になれるのでは?と自画自賛したが・・・


何故か納得する商人は一人も居なかった・・・解せぬ・・・



レイリーもジュリアも俯きながら首を横へ振り呟いた・・・


「「はぁー、この人やっぱりバカなのか?」」とね。



そんなこんなで、商業ギルドの受付前は大混雑してしまい、俺は早く出て行けと怒られた・・・


俺が悪いのか?


あの飲んだくれドワーフが悪いのでは?とブツブツ言いながら掃除場所へ移動した。



さて掃除場所に着き掃除を始めた・・・範囲はそれほど広くなく普通に清掃すれば半日くらいで終わりそうだった。


しかしやる気十分の俺の周りには、商人がワラワラ付きまとい掃除どころではなかったのだ。


「ドワーフが言っていた酒の事を知っているのか?」、「知りません」。


「酒の作り方を知っているのか?」、「知りません」。


「神裸とは君の名前か?」、「恥ずかしくて答えれません」。


「一緒にいる女の子のスリーサイズは知っているか?」、「知りません」。


「この子可愛いから連れて帰っていいか?」、「ダメです」。



もうお酒関係ないじゃないか・・・


紳士は何処の世界にも居るってことが分かったので今回はヨシとしよう・・・


いや良しとしちゃ不味いだろ、お巡りさんこいつです。



あまりにも五月蠅いし変態がいるし、もとい紳士が居るしで面倒臭くなった俺は、今度の休日に王宮で説明すると言って商人どもを解散させた。



そう休日は、王妃様にお届け物をする日なのである。


そこで王妃様に威圧してもらい・・・ふふふ・・・


これは勝ったな・・・



集まった商人たちの中にはジュリアにちょっかいをだして、黒装束の人たちに強制退場させられた人が結構な頻度でいて驚いた。


レイリーにちょっかいをだして、レイリーに吹き飛ばされている人も結構な頻度でいた。


謎の騎士で見慣れたので驚きは無かった。



昼を少し過ぎたところで清掃範囲の掃除が終わり、近くの食堂で昼食をすまして商業ギルドへ向かった。


はぁ〜凄く疲れた。


商業ギルドで依頼完了の印を押してもらい冒険者ギルドへ向かおうと思ったが、そうは簡単に開放してもらえなかった。


五階建ての建物の最上階へ連れていかれ、部屋に入るように言われた。


どうやらこのおっさんが商業ギルドのマスターらしい。


名前は憶えない多分意味がない・・・


いやいや意味はあるよ、俺モフモフ商売するんだった丁寧な対応を心がけよう。


名前はオリバーさんね、メモメモ。王都にある大きな商会の主らしいので記憶の片隅に残るといいなと思っている。


そして根掘り葉掘り・・・


掃除途中で聞かれたことそのままだったけど、今回は真面目に答えた。



「ドワーフが言っていた酒の事を知っているのか?」、「知っています俺が作りました」。



「酒の作り方を知っているのか?」、「知っています、作り方は王宮で説明します」。



「神裸とは君の名前か?」、「俺のあだ名です・・・恥ずかしいので呼ばないでください」。



「一緒にいる女の子のスリーサイズは知っているか?」、「知りません」。



「この子可愛いから連れて帰っていいか?」、「ダメです」。


このおっさんも紳士だったか・・・


レイリーの冷気攻撃で震えろ!


そして王宮でのやり取りの打ち合わせや、ドワーフとの打ち合わせ、あと商業ギルドでの内容の通達の件など・・・


すっごく面倒臭くなったのでミミーさんとメアリーさんを呼んで後はよろしくと言って立ち去った。


王妃様には、新作お菓子出すのでよろしくと・・・


めちゃくちゃ睨まれたが、今晩お菓子を多めに渡すことで機嫌を取ろうと思う。



いろいろ面倒なことになったがいつかバレることなので仕方ないと思い、冒険者ギルドへ向かった。


冒険者ギルドで依頼達成の報告をした。今日はこれで二つの依頼達成だ。


明日は、「最近王宮で流行っているらしい、お菓子について情報求」と「最近ドワーフの間で流行っているウィスキーと呼ばれるお酒についての情報求」依頼を受けて一気に面倒事をかたずけようと思う。



俺は暇じゃないんだよ、モフモフ屋敷を探すっていう立派な使命があるんだよ!


今日は疲れすぎたので帰るけど、近いうちに奴隷商へ現状視察しに行くしかない!


そうこの国の現状調査だ、調査は無料で行うし、この国のためを思ってのことだ、偉いことなんだ!



はぁはぁ今夜興奮して寝れないかも・・・



そして何故だかレイリーに頭を叩かれ、引きずれれて屋敷へ帰ったのであった・・・



作品へのご意見・感想・評価・ブクマをお待ちしております。

どうぞ宜しくお願い致します!


商人に囲まれたの日 夕食後

名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 11 (20/93)

スキル 望んだ料理を作る

    聖魔法 LVMAX 

    収納空間                      

    鑑定眼+2

    剣術Lv1 

    気配察知Lv2

    危機察知Lv1

    魔力察知Lv1

    神の加護(2/4)能力補正+50


    魔王倒すスキル 55/10000

    気配察知     5/10

    鑑定眼能力UP 14/30


状態異常 なし


HP   145(+90)

MP   124(+125)

力   42(+50)

体力  56(+50)

魔力  48(+50)

知力  10(+50)    

素早さ 47(+50)

運   10(+50)


名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)

L V 31 (1544/8078)

スキル 剣術Lv5・槍術Lv3・聖魔法Lv1・魔力耐性Lv2・気配察知Lv2・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1


能 力 


HP   551(+90)

MP   258(+125)

力   137(+50)

体力  140(+50)

魔力  97(+50)

知力  16(+50)    

素早さ 99(+50)

運   30(+50)


    魔王倒すスキル 35/10000

    剣術スキル   37/50

    気配察知     7/10 

    魔法耐性    17/20


状態異常 なし 


ジュリア=オリムカル(職業 見習魔法使い)(10歳)

L V 8 (18/48)

スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv3・風魔法Lv3・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv3・魔法操作Lv3


    魔力察知     9/10

    水魔法     9/15 

    風魔法      9/15


能 力 

HP   36

MP   41(+125)

力   28

体力  40

魔力  34(+50)

知力  15    

素早さ 30

運    9


状態異常 無し

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