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188.平和のために交渉してみよう。

やってまいりました、獣人の国へ。




 いま俺は獣人の国に居る。


 自分の国の城がまだ出来ていないから……


 獣人の国にてミニクさんの処刑を行う。 そしてもう一人クサイオさんも処刑される。 この二つは確定事項で変更の余地はない。


 この二人は魔族10将として、魔族を率いて戦争を行った罪で処刑される。 こちらから攻めたくせに、よく言うよ……ほんとに……



 二人の死をもって他の魔族の罪を咎めることはないと二人と約束してある。ありがちな話だけど、こうする以外の方法が見つからなかった。俺にもう少し知恵があれば違う手も考えれたのかもしれない。


 二人には申し訳ないがこれで人が魔族に手を出すことはなくなるのだ甘んじて受けてもらうしかない。


 


  

 処刑が行われる広場には、処刑を今か今かと待ち望んでいる獣人達……


 ふぅ〜。悪趣味だな! 


 まぁ娯楽が少ないから処刑というグロい出来事でも盛り上がるのは仕方ないのだろうけど。


 そして二人は処刑される……歓喜の声を上げる人々…… ミニクさんとクサイオさんには恥をかかせる結果になってしまったことがどうにも悔やまれる。


 悔やまれるが、二人が了承してくれたので、今回人々の前での処刑となった。 これで魔族に対するうっぷんも少しは晴れたことだろう。 まぁ俺的には少々腹立たしいところもあるが、この世界の平和のため我慢するしかない。


 これでもう人が魔族を攻めることはなくなるのだ、我慢するしかない。




 

 時を遡る事2日…… 魔族との戦いが終わった次の日のこと。


 そこで俺は今しがた処刑された二人と、とある交渉をしていた。この二人を説得するのにかなりの時間がかかったが、どうにか納得してもらい二人は処刑台に登る。




「魔族を全滅させたくないのならば、貴方達の命で手を打ちます。」


 二人にはかなり厳しめの話をする。 俺としてもどんな態度で交渉に望めばいいのか分からない、分からないからこそ精神性気持ちを込め説得を行った。


 しかし二人の答えなど聞くまでもなく分かっている。 答えはイエス。それ以外はないだろう。


 処刑されることを受け入れるならば、俺の考え付いた策にも…… 簡単には納得してくれればいいが……


 

「ミニクさん、クサイオさんここからが本題です。」


 俺は考え付いた策を二人に伝える…… 


 

 俺はこの二人を人に変えようとしている。 ダニエラを人にしようとしたときのことを覚えているだろうか? あの時は嫁たちに反対されたが、今回はおっさん二人なのだ、誰も反対しない。


 この二人を人間に変え、俺の国で確固たる地位を与え、自らの手で自らの故郷を守る防波堤になってもらおうというのが今回の作戦なのだが。


 魔族領と接している人間側の土地のほとんどが俺の国なのだから、あながち悪い作戦でもないと思う。


「お主はまた訳の分からぬことを…… もし儂が裏切ったら、人間側世界が滅ぶことになるやもしれんのだぞ! そんな危険な話を人間側がのむとは思えぬ!」


「ははは、それは心配していません。あなたはそういったことが出来ない人ですからね。」

 

 嫁達は微妙な顔をしている…… この作戦を打ち明けたのがまさに今初めてなのだから微妙な顔になるのも分かる……


「お前の嫁達の顔を見てみろ! そして考え直せ!」


 むぅー さすがにすぐそうですかとは言わないか……


「イオリ様、ミニクさんの事が助けたいのは分かりますが、いきなり一国のトップに据えるのはいかがなものかと思いますが……」


 レイリーさん分かってないな、元々魔族領でやっていた仕事をこっち側でやるだけじゃん! 身元が怪しいってことも俺のママンの伝手って言えば文句言える奴はいないと思うよ?


「分かってないのはお主だけだ!」


 えっ?! そうなの? 


「人と魔族では、考え方も生き方も違うのだぞ? 国を守るという重要なことがスグに出来るわけなかろう?」


 ふふふ、その辺の事は安心してください! うちには悪のメイド部隊がいるのです! この悪魔どもに指導してもらえばすぐに何事も出来るようになると思います。


「この儂がメイドに教育を受けるのか……? ところでお主のその態度は一体何なのだ?!」


 

 今回の交渉、俺は最初から綺麗な土下座姿で行っている。 これぞ土下座! と言わんばかりの綺麗な土下座で交渉にあたっている。


 今回の件、全て俺達に非があるだ、行き成り攻め込み、そして国を治めろと無理難題を言うのだ、これくらいの事はして当たり前と俺は考えている。 


 そもそもどこかのメイドに言わせれば何も詰まっていないこんなに軽い頭を下げるだけでこの世界が平和になるのならばいくらでも何度でも下げる。


「はははははは、お主の頭が空っぽと言うのならば、儂らは頭がついておらんと言った具合だな……」


「ははは、この者本当に面白い! ミニク殿が気に入るのも分かるといったものだな」

  

 シュウ頼んでおいたものはできてるかい?


 俺はシュウたちに頼んでミニクさんとクサイオさんの入る予定の体を作ってもらっていた。

 

「はい!ご主人! 見た目は私たちの趣味でつくったよ!」


 ……。 イ、イケメン過ぎるだろ! やり直しだ!


「あっ! ご主人が怒ったー でもやり直さないよー べー」


 ぐぬぬ、これが反抗期!? 反抗期なのか? 


 もしやこれから一緒にお風呂に入ってくれないのではないか?


 …… 


 あれ? 一回も一緒に入ったことなかった……



「ははは、準備のいいことだな。 仕方あるまいな、最初からお主の話を断れるわけもないと分かっていたからな、最後にお主を試させてもらっただけだ。」


 では?


「自分の故郷は自分で守れか…… 確かにそれが一番安心できることだからな。」


「ミニク殿が納得しているのならば儂も言うことはない。」



 ……。 



 これで俺が楽できる! 国を治める仕事全部丸投げできる…… ぐへへへへへ! 平和も大事だが俺は働きたくないのだ! ぐへへへへへ!


「あぁ〜イオリ様の顔が…… これはゲスイ事考えてる顔になってる!」


 レイリー今それを言ってしまっては、ミニクさん達が心変わりしてしまうじゃないか!


「ははは、お主たちは仲が良いな。 レイリー殿これからよろしく頼むぞ!」


 どうにか説得に成功したので次は捕らえてある魔族たちの説得に向かう……


 これはもう俺の仕事ではないのでただ同行するだけだ。 




「儂等の処刑が決まった。」


「なっ!」


「しかし、この勇者を恨んではならぬ! そして戦いをいどんではならぬ! そして最後にこの勇者に感謝することを忘れてはならぬ!」


「なっ!? ミニク様一体何をおっしゃるのです!」


「処刑といっても儂等は死なぬ、ただ人として生きるだけだ!」


「なっ!?」


「次に、この者には絶対に勝てぬ! こやつは規格外すぎる! 儂との一騎討ちや普段の言動から侮ってはならぬ! 騙されてはならぬ! こやつは策を弄しておると考えよ!」


「なっ!?」


「こやつの能力を使えば人として生きることが可能だそうだ。よって今後儂等は人として魔族領へ戦いを挑む愚か者を排除し魔族領を人の手から守ることにした。お主たちは平和に暮らせ!」


「なっ!?」


 あぁ〜言い忘れてた、魔王の言うことを聞くという理も壊しておいたからね。 これで今後魔王が復活しても言うことを聞かなくても良いからね。


「ははは、どこまでも規格外なことだ!」




 そして二人は人々の前で処刑された…… 



 後日……


「おい、勇者! あのイケメンおじ様は何処のどなた……かしら?」


 …… メイド達が気持ち悪い……


 ミニクさんとクサイオさんかなりのイケメンおじ様に変身してしまっているのだ…… メイド達が次から次へとうっとうしいことこの上ない!


 しかしミニクさん達にとっては良かったのかもしれない、悪のメイド達がデレデレしながら指導を行っているのだ、俺には絶対にしてくれない態度で接しているのだ! 俺にも優しくしてほしいものだ……


「はぁん! 勇者お前もイケメンなら私達の態度も変わるかもな!」


 ……。


 マエリスさん出番ですよ〜〜〜!


「ひ、卑怯者〜〜〜〜〜!!!!」


 今日も平和だな〜



平和な日の夕食後


名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 32 (800/10097)

スキル 望んだ料理を作る・理を壊す者・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv5・水魔法Lv2・火魔法Lv2・土魔法Lv2・風魔法Lv2・光魔法Lv2・闇魔法Lv2・気配察知Lv6・危機察知Lv5・気配遮断Lv5

    魔力察知Lv6・魔力耐性Lv7・魔力操作Lv6・奴隷契約・マッピングLv4・メンタリストLv7・薬学Lv2・魔道具作成Lv1・神眼・神の加護(4/4)能力補正+200 


    魔王倒すスキル 81/10000

    魔道具作成    8/10

    気配遮断    27/50

薬学      18/20


HP  1431(+280)

MP  1320(+350)

力   188(+200)

体力  200(+200)

魔力  191(+200)

知力  25(+200)    

素早さ 193(+200)

運   32(+200)


状態異常 なし



名 前 レイリー=エドワーズ(職業 剣聖)(17歳)

L V 34 (11031/12622)

スキル 剣術MAX(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・火魔法Lv1・魔力耐性Lv4・気配察知Lv7・危機察知Lv6・縮地Lv4・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1・気配遮断Lv5・身体強化Lv9・魔法剣 [称号:剣神 各種能力+200]


HP   667(+405)

MP   276(+275)

力   152(+330)

体力  155(+300)

魔力  109(+200)

知力  17(+200)    

素早さ 112(+300)

運   35(+200)


   魔王倒すスキル 38/10000

    縮地       10/40

    気配遮断     20/50 

    身体強化     28/130


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 ウイッチ)(10歳)(職業補正+20)

L V 32 (303/10097)

スキル 火魔法Lv9・水魔法MAX・風魔法MAX・土魔法Lv7・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv7・魔法操作Lv6・魔力察知Lv5・薬学Lv1・心理学Lv5


    魔力操作     56/60

    火魔法     50/65 

    心理学      8/50

土魔法      38/40

 

HP   585

MP   550(+145)

力   106

体力  140

魔力  137(+70)

知力  53(+30)    

素早さ 108

運   32


状態異常 無し



名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)

L V 31 (7369/8078)

スキル 王の威厳・気配察知Lv4・気配遮断Lv4・危機察知Lv6・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)

    身体強化Lv9・体術スキルLv9・回避スキルLv9・獣闘術Lv9・火魔法Lv1・獣化


    身体強化     46/130

    体術スキル   46/130

    回避スイキル  46/130

 

HP   618(+120)

MP   67

力   166(+75)

体力  137(+75)

魔力  67

知力  21    

素早さ 168 (+75)

運   40


状態異常 無し



名 前 マリーア=パール(職業 吟遊詩人)(215歳)

L V 44 (18023/124800)


スキル 弓術Lv6・風魔法Lv5・歌Lv7・応援Lv7・回避Lv7・隠密Lv5・気配察知Lv4・罠解除Lv5・神の加護(森ガール・・・森では能力補正+100、その他の地形では能力補正+25)


  歌        36/80

    応援      26/80 

    回避スイキル  26/80

  

HP   997(+50)

MP   953 (+50)

力   161(+25)

体力  176(+25)

魔力  173(+25)

知力  69 (+25)    

素早さ 163 (+25)

運   45 


状態異常 無し 



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