164.剣神になってみよう。
やってまいりました、駄龍の住処へ。
レイリーさんの称号が剣神になったようだ。今回も毎度お馴染みの食事中だっわけだが、俺がぶふぅーと吐き出したブドウジュースをいとも簡単に避けられてしまったので今回は何もない。
いや、ジュースが止まって見えますので避けるのも簡単ですってさらっと言われてしまい吹き出したかいがないと少しばかりしょんぼりしたもんだ。
称号の説明書きには、こうある。
神をも切れる可能性のある者、全てを切ることができる者と……そしてあなたも……
えっ?! 俺も? って《望んだ料理を作る》めっ! ジョークにしては笑えんぞ!
それをレイリーに説明したら、剣聖さんの所へ連れていけと脅され… 泣く泣く駄龍の所へ来たところです。
今回は頼まれとかお願いされたという感じは一切なかったのです、完全に脅されたね目が逆らったらしばくって目をしてたんだもん……
さて駄龍と修行中の剣聖さんは強くなっているかな?
「急にどうしたのじゃ、レイリー?」
「私、剣神の称号を得ましたので、剣聖さまとお手合わせしたいなと思いまして急ぎやって来ました!」
「なんと!? 剣神とな!? 儂が届かない領域へ届いたということじゃな?」
「いえ、それは分かりません。ですので剣聖様に確認してもらいたく……」
「うむ、そういった理由ならば儂としても楽しみじゃ、ちょうど儂も古代竜様と修行に明け暮れどれ程腕が上がったのか確認してみたくてな。」
「「では!」」
レイリーと剣聖さんの打ち合いが始まった。二人とも最初から全力なのか、剣を打ち合う音と地面を蹴る音が聞こえるのみだ。 カンッ!とかキンッ!とか……
俺の隣で人の形の駄龍が二人とも素晴らしい動きだ、とぶつぶつと言っているが、何かっこつけてるんだ駄龍の癖に!
「お主のような悪魔には神聖な戦いは目に毒だからな、見えないに決まっておる、ぷぷッ」
ほほぉ、俺が悪魔とな? いい度胸だ、ちょうどドラゴン肉(最良)の持ち合わせも無いことだしお前から補充してもいいんだぞ?
ぐぬぬと二人で睨み合っていると、何故か俺だけ後ろから頭を叩かれたので振り替えるとそこには、にまにましたレイリーが立っていた。
剣聖さんとの鍛練はもういいのか…… あっちで剣聖さんがハァハァいいながら地面に横たわっているから終ったのか?
レイリーさんの顔がニマニマしていて気持ち悪い……女の子はそういった顔をやめなさい!
「ですが……嬉しくて……これでやっとイオリ様をお守りすることが出来そうな位置にたどり着けたのです!」
レイリーさん何言ってるんだ? こないだミニクさんとの戦いの時も俺はしっかりと守られたよね?
「そうですが、あの時は私が手を出さなくてもイオリ様ならご自分で対処できたと思います。イオリ様はご自分が思っているよりも遥かに強いのです、まったくもって自覚がないだけで、実質この世界で最強の存在と思いますよ。」
へっ? そうかな? ラヴィーニャのパンチ一発で息も絶え絶えなのに?
「ふふ、イオリ様は優しいですからね。」
……?
「私は今までイオリ様を守る事が出来ずに悔しい思いをしていましたが、剣術において私がこの世界で一番になれたのです。」
剣聖さんは、あっちで動けないから、レイリーが最強ってことね……
「この力でイオリ様をお守りできると思うと嬉しくて嬉しくて……どうしても顔がニヤけとしまうのです……」
それにしてもレイリーは何を思っていたんだろ? 思いっきり勘違いをしているぞ、俺はこの世界に来てからずっとレイリーに助けられてるし、ずっと守ってもらっているのに?
「ふふ、イオリ様は優しくて凄く鈍いですからわかないのです。私としてはこれでやっとイオリ様の隣を歩く資格を得たような気になれまして……」
ずっと隣を歩いていてくれたのに? 俺としては感謝しかないのだけど?
騎士ならではの考え方なのだろうか?
「そうですね、騎士は面倒臭いのです、主より強く有りたいのですが主の方が強くいて欲しかったり、主の前で良いところを見せたいのですが、主に危険が及ぶのは困ったりと……」
そもそも騎士の考え方はもう合わないんじゃ? 主従関係はやめて、夫婦になったんだしね。
「そうですね、私の大切で素敵な旦那様ですもんね。ふふ。」
ドキッとした。
レイリーのにこやかな顔がとても眩しく輝いている。なんて嬉しそうに笑うんだろう。
でもね、レイリーには申し訳ないけど、こんな可愛らしい女の子に命を掛けて守られるようなドジを踏むつもりはないし、最後の戦いにも……
「ふふふ、イオリ様ー! 剣聖さまを元気に出来ないですかー? もう一勝負したいです! あと古代竜様と勝負してみたいです!」
はいはい、剣聖さんごめんなさい、俺のお嫁さんがはしゃいじゃって……
「勇者殿、儂も負けておれんので是非お頼み申します。」
駄竜! お前はレイリーを傷付けたら殺すからね。
「こらっ!イオリ様! 古代竜様と本気の試合がしたいのです! へんな気遣いは無用です。」
ぐぬぬ。
「ぐははは、悪魔が怒られる姿は何度見ても楽しいものだ。だが安心しろあの娘は儂よりも強い、かすり傷くらいはつくだろうが、大きな怪我を負うことはあるまい……」
はは、世界最強のドラゴンに自分より強いと言わせるか…… 困ったお嫁さんばかりだ…… ジュリアにしろラヴィーニャしろまだまだ延び代があるからな、お馬鹿は控えめにしないとな、ジュリアにいたってはお説教で世界が滅ぶかもしれない力あるからな…… 気を付けよう。
レイリーの気が済むまで鍛練は終わらない…… 脳筋レイリーさんは駄龍よりも体力あるんかい!? でも、今日はさすがに疲れたようなので俺が腕によりを掛けてドラゴン肉でハンバーグでも作りましょうかね。当然俺とレイリーだけは最良品質の肉を使うからね。
ぐふふ。 さぁー駄龍、肉出せーーー!!!
剣神になった日の夕食後
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 31 (678/6462)
スキル 望んだ料理を作る・理を壊す者・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv5・水魔法Lv1・火魔法Lv1・土魔法Lv2・風魔法Lv2・気配察知Lv6・危機察知Lv5・気配遮断Lv3
魔力察知Lv6・魔力耐性Lv7・魔力操作Lv6・奴隷契約・マッピングLv4・メンタリストLv6・神眼・神の加護(4/4)能力補正+200
魔王倒すスキル 80/10000
メンタリスト 30/60
気配遮断 19/30
火魔法 0/10
HP 1336(+280)
MP 1229(+350)
力 179(+200)
体力 191(+200)
魔力 182(+200)
知力 24(+200)
素早さ 183(+200)
運 31(+200)
状態異常 なし
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 剣聖)(17歳)
L V 34 (2831/12622)
スキル 剣術MAX(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・火魔法Lv1・魔力耐性Lv4・気配察知Lv7・危機察知Lv6・神の加護(能力補正+50)
魔力察知Lv1・気配遮断Lv3・身体強化Lv8・魔法剣 [称号:剣神 各種能力+200]
HP 667(+405)
MP 276(+275)
力 152(+330)
体力 155(+300)
魔力 109(+200)
知力 17(+200)
素早さ 112(+300)
運 35(+200)
魔王倒すスキル 38/10000
縮地 2/10
気配遮断 11/30
身体強化 60/110
状態異常 なし
ジュリア=オリムカル(職業 ウイッチ)(10歳)(職業補正+20)
L V 30 (6443/6462)
スキル 火魔法Lv8・水魔法MAX・風魔法MAX・土魔法Lv5・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)
魔法耐性Lv7・魔法操作Lv5・魔力察知Lv5・薬学Lv1・心理学Lv5
魔力操作 34/50
火魔法 27/55
心理学 2/50
土魔法 15/25
HP 517
MP 484(+145)
力 94
体力 135
魔力 132(+70)
知力 50(+30)
素早さ 96
運 30
状態異常 無し
名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)
L V 30 (5631/6462)
スキル 王の威厳・気配察知Lv4・気配遮断Lv4・危機察知Lv6・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)
身体強化Lv8・体術スキルLv8・回避スキルLv8・獣闘術Lv8・火魔法Lv1・獣化
身体強化 78/110
体術スキル 78/110
回避スイキル 78/110
HP 583(+120)
MP 66
力 160(+75)
体力 135(+75)
魔力 66
知力 20
素早さ 162 (+75)
運 38
状態異常 無し
名 前 マリーア=パール(職業 吟遊詩人)(215歳)
L V 44 (108923/124800)
スキル 弓術Lv6・風魔法Lv5・歌Lv6・応援Lv6・回避Lv6・隠密Lv5・気配察知Lv4・罠解除Lv5・神の加護(森ガール・・・森では能力補正+100、その他の地形では能力補正+25)
歌 18/60
応援 8/60
回避スイキル 8/60
HP 997(+50)
MP 953 (+50)
力 161(+25)
体力 176(+25)
魔力 173(+25)
知力 69 (+25)
素早さ 163 (+25)
運 45
状態異常 無し




