162.信者の洗脳を解いてみよう。3回目!
やってまいりました、獣人の国の首都サイナルヘ。
一旦サイナルへ帰還した俺達は、ミニクさんに話を聞くわけだが……
当然重要な情報を話してくれるわけもなく、拷問はしたくないし、しても意味がないと感じる事ができるほど、このミニクさんは義に熱くしっかりとした人だった。
こういった大人もカッコいいなと思うわけで…… まさか、こんな醜いおっさんから学ぶものがあったとは……
世の中見た目じゃないよね……
そんな中でも、魔族についての情報は得られた。 魔族は家族という感覚がなく、仲間意識も低いらしいのだ。
その理由は、魔族のほとんどは分裂で増えるため、家族という感覚は無く、ある一定の魔素を体内に集めると分裂して弱くなってしまうらしいのだ。 魔族10将と言われる存在は、体内に蓄えれる魔素の量が多く中々分裂しない者たちの集まりだったようだ。
中にはダニエラの様に恋愛感情を持つ魔族もいる様だが、ごく一部なので出産による個体数の増加は本当にすくないらしい。
そして魔族は、個性がぶっ飛んでいる者が多く、お互いがお互いを敬遠し合っているのだとか。
しかしそれでも生物なので強い物には従うという習性があるにはあるみたいな…… 何か微妙な生態だな……?
そして、この戦いで俺にとって重要な事が許されたのだ!
おパンツ事件でお嫁さん達から冷たい視線を感じていたが、この世界特有の愛の告白により無事許されたのだーーー!
皆さん拍手してもいいんですよ?
「イオリ様…… そういったところがですね……」
「レイリー言うでない。旦那様はわらは達の事を心より思ってくれておるのじゃ、それでよいではないか?」
「確かにそうだけど……騎士としてはなんとも……」
「では、夫としてはどうなのじゃ?」
「皆の前で言うのは恥ずかしいから……」
「ならば、これでよいのじゃ。普段のだらしのない旦那様も、心の中ではわらは達の事を考えておると思えば、わらはは満足なのじゃ。」
えっと…… そういった話は本人の目の前で話すのではなく……
「ところで旦那様、ダニエラは元気にしておるかのぉ?」
ん? ダニエラ? あぁ忘れてた。 何か静かなんだもん……
「はぁはぁ、ダーリン私こんなに愛されてしまっては幸せ過ぎて消えてしまうの〜 もう耐えきれない……」
ごめんラヴィーニャ、ダニエラ今にも消えそうだ……
「なんと! いやしかしダニエラは幸せになればなるほど消えてしまう、哀しい定め…… 口惜しいが仕方あるまい……」
こうしてダニエラは俺の中で安らかに消えていったとさ、めでたしめでたし。
「私、消えないから〜」
ダニエラの今にも消えそうな叫び声が俺の中だけに静かに聞こえた。
ダニエラの件も無事解決したので、今日はお休みだ。 お休みだから、今日中に行わなければならないことがある! それは信者の洗脳を解くことだ!
ラヴィーニャとジュリアの両人と結婚した訳なのだが、信者の方々でから俺は祝福されていない、ラヴィーニャとジュリアは少しばかりは祝福の言葉をもらったらしいが、信者達はどうにも俺の事が気に入らないらしい。 これもそれも全て洗脳のせいなのだ! よって本日俺の全力をもって洗脳を解く!
というわけで、やって来ました俺の城。 前回おかしな方向へ洗脳が解けてしまった猫獣人マリンから実験台…… 治そうと思いやって来たのだ。
今回は万が一失敗しても良いように教祖のジュリアとラヴィーニャを連れて来ている。
マリンはラヴィーニャを見てはぶつぶつと、ジュリアを見ては目をハートにと忙しそうにしている。
このままでは、また俺の目の保養になって終わってしまう! それでも良いがやはり健全な関係人なりたいものだ。 よって洗脳を解く! ラヴィーニャに押さえつけてもらい、マリンの目をじっと見てスキルを発動させる。
……。
終った、全て終った。スキルのレベルもかなり高い、もう催眠協会の会長並みのスキルレベルなのだ、会った事ないけど 今度こそもらったーーー!!!
マリンは頭を振りながらぶつぶつと言っている?
ん? どうやら正気に戻るまで多少は時間がかかるようだ。 今までひどい夢を見せられていたのだ、立ち直るのにも時間がかかるだろう。
俺たちはマリンが話すのをじっと待つ……
じっと待つ……
「これはラヴィーニャ様、ジュリア様。お久しぶりですございます。あの時は助けていただき大変感謝しております。」
おっ! 洗脳前に戻った感じか? 洗脳中の記憶はない感じ? いたって普通に感じる! これならばおさわりも……
ラヴィーニャとジュリア、マリンはなにやら話しているようなので、今がチャンス!
俺はこっそりとマリンの尻尾を……
「にゃーーー!!! 知らない男に触らせるほど私の尻尾は安くないにゃー!!!」
……。 思いっきり引っ掛かれた……
どうやら洗脳は解けていなかったようだ、またの機会に頑張ろう……
「旦那様…… 前にも言ったと思うのじゃが、獣人の尻尾は夫婦か恋人または家族くらいにし触らせん物なのじゃ……」
「お兄ちゃん、学習機能は……」
これなの? 洗脳解けてもこれなの? いやいや、待ってよ? 俺の努力は? これじゃ洗脳されていても何も変わらないじゃんか!!!
「何を今さら言っておるのじゃ?」
「お兄ちゃん、何を期待していたの?」
俺の口からは言えないことを期待していたの…… 例えば溢れんばかりの獣人の女の子にモフモフとかさ……
「旦那様はこりんのぉー」
しくしく…… 今夜はラヴィーニャの尻尾をハムハム甘噛みしながら寝て寂しさを紛らわそう。
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信者の洗脳を解いた日の夕食後
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 31 (678/6462)
スキル 望んだ料理を作る・理を壊す者・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv5・水魔法Lv1・火魔法Lv1・土魔法Lv2・風魔法Lv1・気配察知Lv6・危機察知Lv5・気配遮断Lv3
魔力察知Lv6・魔力耐性Lv7・魔力操作Lv6・奴隷契約・マッピングLv4・メンタリストLv6・神眼・神の加護(4/4)能力補正+200
魔王倒すスキル 80/10000
メンタリスト 21/60
気配遮断 10/30
風魔法 1/10
HP 1336(+280)
MP 1229(+350)
力 179(+200)
体力 191(+200)
魔力 182(+200)
知力 24(+200)
素早さ 183(+200)
運 31(+200)
状態異常 なし
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 剣聖)(17歳)
L V 34 (2831/12622)
スキル 剣術Lv9(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・火魔法Lv1・魔力耐性Lv4・気配察知Lv7・危機察知Lv6・神の加護(能力補正+50)
魔力察知Lv1・気配遮断Lv3・身体強化Lv8・魔法剣 [称号:剣帝 各種能力+100]
HP 667(+205)
MP 276(+175)
力 152(+230)
体力 155(+200)
魔力 109(+100)
知力 17(+100)
素早さ 112(+200)
運 35(+100)
魔王倒すスキル 38/10000
剣術スキル 123/130
気配遮断 2/30
身体強化 51/110
状態異常 なし
ジュリア=オリムカル(職業 ウイッチ)(10歳)(職業補正+20)
L V 30 (6443/6462)
スキル 火魔法Lv8・水魔法MAX・風魔法MAX・土魔法Lv5・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)
魔法耐性Lv7・魔法操作Lv5・魔力察知Lv5・薬学Lv1・心理学Lv5
魔力操作 25/50
火魔法 18/55
心理学 2/50
土魔法 6/25
HP 517
MP 484(+145)
力 94
体力 135
魔力 132(+70)
知力 50(+30)
素早さ 96
運 30
状態異常 無し
名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)
L V 30 (5631/6462)
スキル 王の威厳・気配察知Lv4・気配遮断Lv4・危機察知Lv6・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)
身体強化Lv8・体術スキルLv8・回避スキルLv8・獣闘術Lv8・火魔法Lv1・獣化
身体強化 69/110
体術スキル 69/110
回避スイキル 69/110
HP 583(+120)
MP 66
力 160(+75)
体力 135(+75)
魔力 66
知力 20
素早さ 162 (+75)
運 38
状態異常 無し
名 前 マリーア=パール(職業 吟遊詩人)(215歳)
L V 44 (108923/124800)
スキル 弓術Lv6・風魔法Lv5・歌Lv6・応援Lv5・回避Lv5・隠密Lv5・気配察知Lv4・罠解除Lv5・神の加護(森ガール・・・森では能力補正+100、その他の地形では能力補正+25)
歌 9/60
応援 49/50
回避スイキル 49/50
HP 997(+50)
MP 953 (+50)
力 161(+25)
体力 176(+25)
魔力 173(+25)
知力 69 (+25)
素早さ 163 (+25)
運 45
状態異常 無し




