159.おじさんの事を悪く言うなと言ってみよう。
やってまいりました、魔族に国ヘ。
ダニエラに魔族の話を聞きたかったのに、女の子には無理できなあ日があるのと言われ断られてしまった、ラヴィーニャに。
なら仕方ないなので直接魔族領に偵察に行こうとなったわけです。
俺の考案した乗り物デザイアに不可視の理を追加してゆったり旅行気分で、いざ魔族の国へ!
魔族の国そこは……
深い渓谷を越えると果てしなく広がる不毛な大地…… 草木もまばらに生える程度で赤茶色の大地がほとんどをしめている。
街や村を探して結構な時間さまよったが、たまに魔物の反応があった程度でこれと言って何も見つけれなかった。
魔族って人口が少ないのか?
ダニエラさんが元気ならば…… いやあの子会話にならないから聞くだけ無駄かもしれないと思いつつもラヴィーニャさんに再度確認してもらう。
ラヴィーニャさんが話した結果、ラヴィーニャさんとキスすると全て解決らしいのだが、皆の前でキスするのは恥ずかし…… それに、一人にすると皆にしないといけない空気になるので余計に恥ずかしい。
ハーレム最高という奴らは一体どんな神経をしているのか? 慣れか? 慣れれば何時でも何処でも誰とでもチューできるのか? 俺がチェリーなのが原因なのか? よくわからない。
さて、ダニエラさんの復活のためとあらば、恥ずかしくてもチューするしかない。 皆には向こう向いていてもらってラヴィーニャにチュッとする。 軽く一瞬だけのつもりのチューをラヴィーニャがガッシリと俺に抱きつき唇をなかなか離さない。 ふふっと不適な笑みを浮かべるラヴィーニャ……
「うむ、これで良いのじゃ」と一人で納得しているラヴィーニャさん。
なんのこっちゃ?
「ふむ、わからぬか? ダニエラは今旦那様の中におるのじゃ! わらはの中から旦那様の中へ移動したのじゃ!」
な、な、な、な、何だって!? 俺、呪われてますやん! ダニエラに呪われたーーー!
「ダーリン落ち着いて〜。 私はダーリンを呪う気はないの〜、でもあのままラヴィーニャちゃんの中にいては近いうちに私消えてなくなりそうで〜」
相変わらず間延びした話し方だ。
それで、俺の中なら消えないで済むと?
「多分ね〜。ダーリンは私の事を分かってくれた唯一の人だからきっと大丈夫かなと〜。」
そ、そ、そうなんだ? 俺とダニエラはわかり合った仲なんだ…… 知らんかったが、いまは内緒にしていたほうがいい空気だな。
「だから〜これからずっと一緒ね〜、ダーリン!」
呪うつもりなくてもこれって呪いじゃんと言いたくなるが、魔族の事を聞きたいし直接話せたほうが都合がいいわけで…… いつか、いつの日か成仏してもらうとしよう。
さて、魔族の事を何か知ってる?
「ふふふ、ダーリン私を誰だと思っているの〜? 魔族10将に名をつらねる者よ〜? そんな私が知らないことなんかあるわけないじゃない〜!」
うぉっと、いつになく自信に満ち溢れている、これは期待できるか?
俺が聞きたいのは、魔族の人口、魔族10将のこと、街や村があるのかないのか、魔族と魔物の関係についてだ。
「ふふふ、ダーリンのために全てお答えしましょう〜。魔族の人口だけどね〜、多いよ〜。数はわかんないけどね〜。」
……。
「次は魔族10将の事ね〜? 私が知っているのは〜 残っている中ではふたりかな〜? クサイオッサンと〜 ミニクイオッサン〜」
こ、こらぁ! おじさんを捕まえて臭いや醜いとは何事だ! おじさんはな臭くなりたくて臭いわけではないのだ! 醜くなりたくて醜いわけではないのだ! できれば、女の子のような甘い臭いを出してみたいのだ、それをなんだ!
甘い香りのおじさんを思い浮かべて見ろ!
「「……」」
ないな…… 「うん、ないね〜」
「いや〜、ダーリン落ち着いて〜、名前がクサイオッサンとミニクイオッサンなの〜!」
へっ? そうなん? ならしかたないか……
「そのクサイオッサンってのがね〜 臭いの〜凄く臭いの〜 ミニクイオッサンは凄く醜いの〜」
こ、こらぁ! やっぱり臭いや醜いって言ってるじゃないか!
「本当なの〜本当に臭くて醜いの〜 もうこの世のものとは思えないほどなの〜 だから私も覚えているの〜」
……。 そのおっさん達担当何?
「確か腐と醜だったような〜?」
ふ、「腐」と「醜」か…… 納得しました アンデット系のおっさんと不細工なおっさんなんだね、なら臭くても仕方ないな。でもなおっさんも本当は…… わかってあげてくれ!
「ダーリン、何興奮してるの〜? でも本当に臭いし醜いのだからわかってあげて〜!」
……。
「あとの二人は名前も分からないから〜 あは〜。」
余り役にたたない情報だったな……
「次は街や村の件ね〜。 それは当然あるわ〜。 でもどこにあるかは知らない〜。 私が知っているのは〜 魔王さまのお城と〜 私の産まれた村くらいだから〜」
ふっまぁ予定通りの結果だな。
「最後ね、魔族と魔物の関係だけど…… よくわかんない〜! 私達の言うことを聞いてくれる子もいるけど、聞いてくれない子もいるし〜、仲がいいわけでもないし〜 魔族だって魔物に襲われる者もいるしよくわかんない〜」
ふふふ、俺もよくわかんない! このやろーやっぱり役に立たない! 速攻で成仏させてやろうか?
「ダーリンが怒った〜 他の子の中に逃げようかしら〜?」
逃がす訳がない、どこかに女の子の体落ちてないかな? 落ちてれば、その体にダニエラの呪いを入れてメイドのお説教拷問の刑だな!
「イオリ様、落ちてるわけないですよ?」
ですよね〜
魔族領潜入1回目の夕食後
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 30 (4447/6462)
スキル 望んだ料理を作る・理を壊す者・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv5・水魔法Lv1・火魔法Lv1・土魔法Lv2・気配察知Lv6・危機察知Lv5・気配遮断Lv3
魔力察知Lv6・魔力耐性Lv7・魔力操作Lv6・奴隷契約・マッピングLv4・メンタリストLv6・神眼・神の加護(4/4)能力補正+200
魔王倒すスキル 79/10000
メンタリスト 12/60
気配遮断 1/30
風魔法 2/10
HP 1244(+280)
MP 1142(+350)
力 171(+200)
体力 183(+200)
魔力 174(+200)
知力 22(+200)
素早さ 175(+200)
運 30(+200)
状態異常 なし
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 剣聖)(17歳)
L V 33 (12760/12622)
スキル 剣術Lv9(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・火魔法Lv1・魔力耐性Lv4・気配察知Lv7・危機察知Lv6・神の加護(能力補正+50)
魔力察知Lv1・気配遮断Lv2・身体強化Lv8・魔法剣 [称号:剣帝 各種能力+100]
HP 637(+205)
MP 272(+175)
力 148(+230)
体力 151(+200)
魔力 106(+100)
知力 16(+100)
素早さ 109(+200)
運 33(+100)
魔王倒すスキル 37/10000
剣術スキル 114/130
気配遮断 13/20
身体強化 42/110
状態異常 なし
ジュリア=オリムカル(職業 ウイッチ)(10歳)(職業補正+20)
L V 30 (3750/6462)
スキル 火魔法Lv8・水魔法MAX・風魔法MAX・土魔法Lv5・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)
魔法耐性Lv7・魔法操作Lv5・魔力察知Lv5・薬学Lv1・心理学Lv4
魔力操作 16/50
火魔法 9/55
心理学 39/40
HP 517
MP 484(+145)
力 94
体力 135
魔力 132(+70)
知力 50(+30)
素早さ 96
運 30
状態異常 無し
名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)
L V 30 (2938/6462)
スキル 王の威厳・気配察知Lv4・気配遮断Lv4・危機察知Lv6・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)
身体強化Lv8・体術スキルLv8・回避スキルLv8・獣闘術Lv8・火魔法Lv1・獣化
身体強化 60/110
体術スキル 60/110
回避スイキル 60/110
HP 583(+120)
MP 66
力 160(+75)
体力 135(+75)
魔力 66
知力 20
素早さ 162 (+75)
運 38
状態異常 無し
名 前 マリーア=パール(職業 吟遊詩人)(215歳)
L V 44 (105960/124800)
スキル 弓術Lv6・風魔法Lv5・歌Lv6・応援Lv5・回避Lv5・隠密Lv5・気配察知Lv4・罠解除Lv5・神の加護(森ガール・・・森では能力補正+100、その他の地形では能力補正+25)
歌 0/60
応援 40/50
回避スイキル 40/50
HP 997(+50)
MP 953 (+50)
力 161(+25)
体力 176(+25)
魔力 173(+25)
知力 69 (+25)
素早さ 163 (+25)
運 45
状態異常 無し




