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157.双子の義理妹に油断してみよう。

やってまいりました、アンタルシア王国へ。



 さて、王妃様に言われた通り街道の整備を行います。 しかし一体どうすればよいのやら?


 街道の位置はマップに表示されているのでわかるんだが、道の整備とはこれいかに? 未知の整備に挑戦するわけだが……?


「お兄ちゃん、くだらない事言ってないで、難しく考えなくても単純に街道周りの土を道に変えてしまえばいいんじゃないの?」


 ふむふむ。 なるほどね、お前は土じゃなくて道だよって変えてしまえばいいわけね。 じゃぁついでだから全部大理石を引き詰めた道路に変えちゃおうか? 表面が鏡のようにキラキラに磨き上げた大理石にしよう。


 では関所の街オーベまで、マップで指定して、幅は馬車2台が悠々通れる幅で…… 


 でやっ! っとな。 


 ふむふむ。なかなかいい出来だな。 さすが俺だ! 綺麗いな大理石が同じ幅で地平線のかなたまで引き詰められている。 うむうむ、見事としか言いようがない……!?


 自画自賛していたらふと、レイリーの足元に目が行く…… ふむふむ、見事としか言いようがない! ジュリアさんの足元は……ふむふむ、見事だ! ラヴィーニャさんも……見事だ! みんな見事だ! 大好きだ!

 

 ふむメイドはどうせ…… …… 家に帰れ! そしてそれを片付けて出直して来い!

 


 俺は紳士だから敢えて言うが、スカートの中に暗器が見えてるぞ! テカテカキラキラに磨かれた大理石に反射して丸見えだぞ、コノヤロー!!! 大体だな前にも言ったと思うが、メイドのスカートの中には「夢」以外は入れて歩くんじゃない! 世間の男性諸君に謝れコノヤロー!!!


 グヘッ…… いやグーで殴らなくても…… 


「イオリ様流石に言い方が……」


 言いにくいけど、レイリーも見えてるからね。 丸見えだからね。 俺の世界で流行ったという伝説のノーパン○○○○○○みたいに床が鏡だから、おパンツ丸見えだからね。   


 グヘッ…… いやグーで殴らなくても…… 


「何を言っているのかはわかりませんが、紳士ならもっと違う対応があると思います!」


 例えば……?


「例えません!!」


 しかし何を言われようが絶景だな!!


「イオリ様いい加減にしてください!! さもないと目を……」


 いやいや、おパンツ見るのがそんなにダメ? いやダメってことはわかってるけど目を潰すほど? 


「はい!」 


……。




「「お兄様! 大理石では問題があります。 大理石は磨けば綺麗なのですがすぐに色あせてしまいますし濡れると滑りやすくなりますので、室内向きなのです。」」



 ……? おパンツ談義に割り込んできた義理妹達がまともな事を言っているだと? 明日は雨か……?



「「お兄様! ふざけている場合ではありません! ここはお母様のお膝下……おふざけは一発で…… ガクガクブルブル……」」



そこまで、ガクガクブルブルするほど?


「「お兄様はお母様の本気で怒った時の怖さをわかっていないのです! 最近ではお兄様に悪戯したあの日……ガクガクブルブル……」」


 いや、それ自業自得だよね? 怒られて当然だよね? いや、メイドに騙されたのか?


「コラァ勇者! 人聞きが悪いことを言うのをやめなさい、そしてスカートの中を見るのをやめなさい! この変態ドクズが!!」


 待て、お前らのスカートの中なんか頼まれても見ないぞ! それこそ人聞きが悪いわ! 俺は紳士だから敢えて不評をかってまでお前らに教えてやったんだよ。


 俺はお嫁さんや恋人達のスカートの中だけで十分なのだ! お前らには用はない!


「イオリ様……言ってることが変態ドクズなんですが……?」


「お兄ちゃん…… 少しは変態を隠そうよ……?」


「旦那様……なんと言うか少しは控えたほうがよいと思うのじゃが……?」


イオリ君…… 以下略

イオリ君…… 以下略

イオリ様…… 以下略

 

 いや、待って違う…… 売り言葉に買い言葉と言うか…… ごめんなさい。


 ぐぬぬ、腐れメイドめ! 皆に変態扱いされてしまったではないか! 俺は自覚ある変態なのだ! 自覚ある変態は安心安全な変態なのだ! 


「「お兄様! おふざけはほどほどに……」」

 


 そ、そうだね。 この話は俺の国へ着いたらまた始めから話そう。 皆のおパンツ見たいしね。


 グヘッ! 殴らなくても…… 冗談だよ…… 二割だけね。残りの八割は本気だからね!


 グヘッ! もう言いませんからな、殴らないで……


 ……



 では大理石はやめて、元の堅そうな石に戻すよ。凸凹もなくして、ついでだから魔物避けの結界も付与してね。


「「さすがですは、お兄様! この勢いで作業を行い一国も早くアンタルシアから脱出しましょう。そしてお兄様にいたずらを……ふふふ……」」


 お、王妃様、この子達やらかすつもりですよ! 何か企んでますよ!


「「ハイハイお兄様、作業を終えたのならば次の国へ参りますわよ?」」


 こいつら……  こっそり王妃様に手紙書いておくとしよう。




 獣人の国の首都ラカルノへやってきました。


 ここ、ラカルノからインターロッケンへ真っ直ぐ結ぶ道を新設し、その中間ぐらいに俺の国の首都でもと思っております。


……。


 ですので、アンタルシアで行ったように道を作って行きます。


……。


 ここラカルノからインターロッケンまでは距離が相当ありますので、新設の道路となるとなかなか大変な創造力が必要となります。


……。



 アンタルシアで、おパンツ談話をしてしまったばっかりにお嫁さん達が冷たいのです。


 別に減るもんじゃないし! と言ってみたところかえって怒られる始末……


 やはり、スカートの中にはプライバシーってもんがあるようで秘密の園ってほうがいいようです。




 見えそうで見えないで良いじゃない! イオリ。




 さて、お嫁さん達のご機嫌は後でどうにかするとして、土木作業を片付けていきましょう。


 新設の道路は先ほど想像力を爆発させ創造したので…… でも、お嫁さん達の反応が今一だったので…… もっとキャーカッコいいとかすごいーとかあると頑張れるんですがね。



 さて、俺の住む場所の選定を行いましょう。


 近くに川がある場所がいいですよね? 守るにしても、生活のためにしても、治水はしっかりしますので心配ないです。

 

 川は遠くにしかないから自分で作れ? はい、仰せのままに。


 では、街を取り囲むように川というか堀を作って街の中を水路が流れる様にしましょう。その水路を船でゆらゆらできるようにして…… うん夢が膨らむね。


 そして肝心のお城の基礎は……? 


 「シンデレラ城がいい!」


 ふむ、夏希さんが言うこともわかるけど、この世界のお城ほぼほぼシンデレラ城だよ? ここは思い切って和風でってのはどう?


 「……。 私、歴女でも、城ガールでもないから和風のお城は……。」


 日本のお城カッコいいと思うのに…… ではインターロケンの皆様にビビってもらえるように魔王城っぽくしてみましょうか?


 イメージは黒のシンデレラ城って感じで?


「明るい黒ならいいかも。」


 明るい黒? 初めて聞いた言葉だよ? 愉快なシゲルって事か? 明るいマツザキってことか? 何か難しい……


「イオリ君、一旦シゲルから離れようか…… 黒っぽくない黒。黒なのに雰囲気明るい感じで……どうイメージわいたかな?」


 全く分からないので日本語でもう一度説明して貰ってもいいですか? 


「えっと……光沢のある黒? 薄っすら黒?」


 日本語でも訳が分からない…… 何となく黒い感じでツルっとテカっとさせておけばいいのか?


「「お兄様、お城はアンタルシアを真似て、色だけ夏希さんの言われる謎の黒でよろしいのではないでしょか?」」


 そ、そうだね…… アンタルシアのお城ならイメージしやすいし、色変えるだけだらね。 で、この双子の義理妹はいまだにまともな事を言うんだろう? まだ監視の目がどこかにあるのか?


「「お兄様、壁にミミーあり障子にメアリーですよ。 やるべきことをやってからの方がお楽しみは嬉しい物ですから。」」


 そ、そうだね……  さすがあの王妃様の実子だけのことはある。抑えるべきはちゃんと抑えるとは…… 少しばかり侮っていたか。


 では、この子達の為にも頑張って想像妄想しなくてはなるまい!


 う〜〜〜〜〜ん う〜〜〜〜〜ん アンタルシアのお城を思い浮かべて、土の理を変えて……




「「きゃっ!!」」


 ん? 双子の悲鳴が…… 聞こえ……た…… グハッ!!!


「「もう! 誰ですか押したのは? 思わずお兄様を挟んでしまったではありませんか。」」


 薄れゆく意識の中でお嫁さん達を確認するがみんな頭の上に「?」が浮かんでいる……  こ、この双子め! 我慢できずに自作自演しやがったな! お・ぼ・え・て・ろ・よ……


 


 もうホントウのホントウに王妃様譲りの双丘で俺を挟むのをいい加減やめてもらっていいですかね……? イガイガが止まらないし蕁麻疹がでるしで…… もうダメ……だ……



――――――――――――――――――

 

王妃様に睨まれた日の夕食後


名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 30 (3747/6462)

スキル 望んだ料理を作る・理を壊す者・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv5・水魔法Lv1・火魔法Lv1・土魔法Lv1・気配察知Lv6・危機察知Lv5・気配遮断Lv2

    魔力察知Lv6・魔力耐性Lv7・魔力操作Lv6・奴隷契約・マッピングLv4・メンタリストLv6・神眼・神の加護(4/4)能力補正+200 


    魔王倒すスキル 79/10000

    メンタリスト   0/60

    気配遮断     9/20

土魔法      0/10


HP  1244(+280)

MP  1142(+350)

力   171(+200)

体力  183(+200)

魔力  174(+200)

知力  22(+200)    

素早さ 175(+200)

運   30(+200)


状態異常 なし



名 前 レイリー=エドワーズ(職業 剣聖)(17歳)

L V 33 (12060/12622)

スキル 剣術Lv9(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・火魔法Lv1・魔力耐性Lv4・気配察知Lv7・危機察知Lv6・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1・気配遮断Lv2・身体強化Lv8・魔法剣 [称号:剣帝 各種能力+100]


HP   637(+205)

MP   272(+175)

力   148(+230)

体力  151(+200)

魔力  106(+100)

知力  16(+100)    

素早さ 109(+200)

運   33(+100)


   魔王倒すスキル 37/10000

    剣術スキル   102/130

    気配遮断     1/20 

    身体強化    30/110


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 ウイッチ)(10歳)(職業補正+20)

L V 30 (3050/6462)

スキル 火魔法Lv7・水魔法MAX・風魔法MAX・土魔法Lv5・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv7・魔法操作Lv5・魔力察知Lv5・薬学Lv1・心理学Lv4


    魔力操作     4/50

    火魔法     32/35 

    心理学      27/40

 

HP   517

MP   484(+145)

力   94

体力  135

魔力  132(+70)

知力  50(+30)    

素早さ 96

運   30


状態異常 無し



名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)

L V 30 (2238/6462)

スキル 王の威厳・気配察知Lv4・気配遮断Lv4・危機察知Lv6・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)

    身体強化Lv8・体術スキルLv8・回避スキルLv8・獣闘術Lv8・火魔法Lv1・獣化


    身体強化     48/110

    体術スキル   48/110

    回避スイキル  48/110

 

HP   583(+120)

MP   66

力   160(+75)

体力  135(+75)

魔力  66

知力  20    

素早さ 162 (+75)

運   38


状態異常 無し



名 前 マリーア=パール(職業 吟遊詩人)(215歳)

L V 44 (105260/124800)


スキル 弓術Lv6・風魔法Lv5・歌Lv5・応援Lv5・回避Lv5・隠密Lv5・気配察知Lv4・罠解除Lv5・神の加護(森ガール・・・森では能力補正+100、その他の地形では能力補正+25)


  歌        38/50

    応援      28/50 

    回避スイキル  28/50

  

HP   997(+50)

MP   953 (+50)

力   161(+25)

体力  176(+25)

魔力  173(+25)

知力  69 (+25)    

素早さ 163 (+25)

運   45 


状態異常 無し 


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