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153.王妃様を助けて……怒られてみよう。

やってまいりました、獣人の国の首都サイナルヘ。




 会議が終わった後そのまま、俺とお義母様はそのまま残っている。二人だけで話をしようとお義母様がいうのだ。珍しいこともあるもんだと思ったし、俺も聞きたいことがあったので調度よかった。


「ふふ、イオリちゃんのことを少しばかり見余っていたみたいね。」


ん?どう言うことだろ?


「ふふ、まさか戦争の指揮までとれるなんてね。 私の目に狂いはなかったとますます証明されて私も鼻が高いわ。」


 おっと、お義母様に誉められるとは、ちょっとビックリだ。 


「出会うのがもっと早ければ私の旦那様にと思ってしまうわ…… 何てね。イオリちゃんは扱いが難しいから息子くらいが調度いいわね。」


 あはは、冗談が過ぎますよ王妃様? 


「ふふ、そうね。では、本題に入ります。もらった領地をどうしますか?。」


 あぁ、最初から俺はいらないので王妃様の方で管理してもらえれば助かりますけど?


「ふふ、本当に欲がないのね。では、当初の予定通りあなたの妹達に管理してもらうとしましょう。」

 

 よろしくお願いします。


「どんな国にしたいかくらいは考えてくれてもいいのよ?」


 そうですね、種族に関係なく暮らせるそんな国がいいですね。


「ふふ。わかったは、そのようになるように手配しますね。 では、この辺りでお話は終わりにしましょうか?」


そうですね、でとその前に一ついいですか?


「えぇ、何でも聞いてください。」


では、遠慮なく…… あなたは誰ですか?


「へっ?」


いや、へっ?じゃなくてですね、あなたは誰なのかなと思いまして。


「へっ? 私はあなたの義母ですけど?」


 そうですか……それではドアの向こうにいるメイドは誰ですか?


「いっも傍にいる可愛いメイドですけど? なにか?」


 いや、少し会議の時の王妃様が気になって……


「気になる? 例えばどのようなところがですか?」


 そうですね、インターロッケンの王を殺したことですかね?


「それの何が気になったと?」


 俺の知っている王妃様でも、本心は殺すと思っていたと思いますけど、建前を優先すると思うんですよね。つまりですね、生かしたまま殺すとおもうんですよ。


「なるほど、生かしたまま殺すですか?」


そうですね、あの人ならきっとそうしたかなと……


「……。」


 あとは、王妃様あなたは本人ですけど本人ではないですね? でも本人の本音に引っ張られてますね? いや、なんと言いますか、体を乗っ取られているのも、王妃様の計算なんじゃないかとおもってしまうんですよ?


「……。」


ってことで、あなたは誰ですか?ドアの外に待機しているメイドは誰ですか?


「……。」


 ……。


「ふふふ、よくわかりましたね、さすがは魔王様が気に入っている勇者だけのことはありますね。」



「私達は二人で一人のラーラ=オルソンとリリー=オルソンです。ふふふふ。」


 部屋の外に待機していたメイドが部屋へ入ってくる。よく見ると二人の体からは黒い霧状のものが漂っているのがわかる。


「あなたが何を言っているかわからないけど、私達は完璧にこいつを乗っ取っている。こいつの思考も感情もだ!」


へー 


そのわりには…… こいつらを倒してから王妃様を問い詰めたほうが早そうだ。


「何だその気のない返事は! 私達は欲と恐を担当しているのだ! その二つがこの女には見事にマッチしている、これほど相性のいい女もいない! だからこの女の全てを乗っ取っているのだ!」


へー


で、お前らの正体は霧なの?


「何でそんなに気がない返事をするんだよ! あぁーイライラする! お前も乗っ取ってやる!」


 二人の体からドス黒い霧状のものがおれを包み込もうと襲ってくる。 霧はそこまで速いわけではないので余裕をもって回避する。


 いやーこれは恐怖だわ…… 


「だから何でお前はそんなにやる気がない感じなんだよ!」


 こいつら二人は巷で俺が何て呼ばれているか知らないのか? ってことは乗っ取ったのは、会議前か?


「それがどうしたんだよ!?」


 いやー悲しいことに理不尽魔王って呼ばれてるんだよね。 会議でも魔王って呼んでた人いたでしょ?


「たから、それがどうしたんだよ!」


 俺は襲いくる霧を回避しながら、やる気のない感じを継続する。

 

 イライラマックスの相手に理不尽な攻撃を開始する。 どうやらこいつらの体は霧状のようだ、ってことは俺の理不尽が通る。 では手始めにこいつらの体に実態を持たせてみよう!


 さてどうなる?



 ……!



 どうやら失敗したようだ! 無かったことにしよう。無かったことにしてくれ!


 だってだって床には二人の全裸の女の子がうつ伏せで寝そべっているのだ! 


 身長はジュリアより少し大きいか? これはヤバイ! こんなことしていることが嫁達にバレた日には明日が見えない…… 目が覚めるのはきっと明明後日くらいになってしまう……


 

 二人は全裸のまま動かない……? いや動かれると色々と見えてしまうので動かれると辛いが動いてほしい気持ちもある。 男ってなんて駄目な生き物なんだろう!


 この部屋には床に倒れこんている女の人が四人もいるのだ! 王妃様とメイドには興味はないが、全裸の女の子には興味しかない!


 こいつら元々が霧状の体なので100%の水分でできていたのだろう、それが実態を得たことで水分量が60〜70%に落ちている、元々筋肉なんてものが存在していない体に筋肉ができたのだ今まで一度も鍛えた事がない筋肉が…… そんな軟弱な筋肉で身体を動かせるわけがない! 重くて動けるわけがない。


 ううう、と呻き声が聞こえる、喋るにも筋肉はいるのだ、口が動かないのだろう。


 これは勝ったと言ってもいいのだろうが、こな後どうすればいいの? 誰かを呼びにいけば俺は長い眠りにつくだろう…… だがこのまま放置は目には良いが…… 落ち着かない……

 



「旦那様どうしたのじゃ? ずいぶん長い間話し込んでいるようじゃが?」


 あかん! この現場を一番見られてはまずいラヴィーニャが部屋の外に来ている! 

 

 俺の中に緊急避難警報が鳴り響く!


「どうしたのじゃ?入るぞ?」


 手はないのか?俺が助かる手は?


「……!?」




 この戦いどうやら引き分けのようだ…… 俺もお前らも倒されるのだからな……




 俺が目覚めた時にはベッドには黒髪の女の子と白髪の女の子が服を着て寝ていた。俺は床に転がされてがっちり縛られている?!


 目の前には四人のお嫁さんに夏希さん、それとにっこりと微笑んでいる王妃様が…… そしてラヴィーニャがドスのきいた声で話始める。


「今から裁判を行う!旦那様の死刑or去勢のな!」


 あかん!あかん!あかん!


 ガチ切れしてるラヴィーニャはあかん! 待って!待って!待って! 言い訳を、こうなった理由を説明させて、弁明させて!

 

 理由は義母に聞いて大体は把握しておるのじゃ! わらはたちが怒っておる理由はこの娘子達の裸を見たことを怒っておるのではない! 旦那様に危険が迫っておるのを旦那様はわらは達に伝えず一人でけりをつけようとしたことを怒っておるのじゃ!



 がーんー確かに俺の報連相不足だったのは否めない…… マジ説教は身に堪える……


 でも本心は?


「この娘子の裸を見たことを怒っておるにきまっておるのじゃ!」


 大丈夫だ安心しろラヴィーニャ! 俺は今でも目を閉じればお前のあられもない姿が……



「死刑じゃーーー!」 


「はぁー お兄ちゃん、死刑!」

「はぁー イオリ様、死刑!」

「はぁー イオリ君、死刑!」

「はぁー イオリ君、死刑の前におっぱい揉んどく?」


 待って!待って!待って!俺悪いとこないよね? ねぇ?王妃様俺悪いところないですよね?


「ふふ、イオリちゃん、私の本心を知ったから死刑!」



ギャーーーー!!!!



 王妃様の今まで見たことのない、心から笑っている表情…… そんな顔も出来るんですね!? ってそんな場合じゃない。 


 うがぁ〜 本当にあのとき聞いた言葉が王妃様の本心……? ならば墓まで持っていくしかない……

 


 端から見れば何みんなでイチャイチャしてんだよ!ってことなんだろうけど、当事者の俺としてはこの穴埋めをどうしたもんかと考えたりしたりして結構大変なんだよ!


 しかし、これはこれで普通の日常なんだけど、この双子どうすんの?



 目を閉じると……ふふ…… ふふ…… ふう〜



「やっぱり死刑なのじゃーーー!!!」

    


会議の後の夕食後


名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 30 (3247/6462)

スキル 望んだ料理を作る・理を壊す者・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv5・水魔法Lv1・火魔法Lv1・気配察知Lv6・危機察知Lv5

    魔力察知Lv6・魔力耐性Lv6・魔力操作Lv5・奴隷契約・マッピングLv4・メンタリストLv5・神眼・神の加護(4/4)能力補正+200 


    魔王倒すスキル 79/10000

    メンタリスト  14/50

    魔力操作    15/50

    魔力耐性    51/60


HP  1244(+280)

MP  1142(+350)

力   171(+200)

体力  183(+200)

魔力  174(+200)

知力  22(+200)    

素早さ 175(+200)

運   30(+200)


状態異常 なし



名 前 レイリー=エドワーズ(職業 剣聖)(17歳)

L V 33 (11560/12622)

スキル 剣術Lv9(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・火魔法Lv1・魔力耐性Lv4・気配察知Lv7・危機察知Lv5・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1・身体強化Lv7・魔法剣 [称号:剣帝 各種能力+100]


HP   637(+205)

MP   272(+175)

力   148(+230)

体力  151(+200)

魔力  106(+100)

知力  16(+100)    

素早さ 109(+200)

運   33(+100)


   魔王倒すスキル 37/10000

    剣術スキル   66/130

    危機察知    35/50 

    身体強化    84/90


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 ウイッチ)(10歳)(職業補正+20)

L V 30 (2550/6462)

スキル 火魔法Lv6・水魔法MAX・風魔法MAX・土魔法Lv5・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv7・魔法操作Lv4・魔力察知Lv5・薬学Lv1・心理学Lv3


    魔力操作     8/40

    火魔法     26/30 

    心理学      21/30

 

HP   517

MP   484(+145)

力   94

体力  135

魔力  132(+70)

知力  50(+30)    

素早さ 96

運   30


状態異常 無し



名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)

L V 30 (1738/6462)

スキル 王の威厳・気配察知Lv4・気配遮断Lv4・危機察知Lv6・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)

    身体強化Lv8・体術スキルLv8・回避スキルLv8・獣闘術Lv8・火魔法Lv1・獣化


    身体強化     12/110

    体術スキル   12/110

    回避スイキル  12/110

 

HP   583(+120)

MP   66

力   160(+75)

体力  135(+75)

魔力  66

知力  20    

素早さ 162 (+75)

運   38


状態異常 無し



名 前 マリーア=パール(職業 吟遊詩人)(215歳)

L V 44 (104760/124800)


スキル 弓術Lv6・風魔法Lv5・歌Lv5・応援Lv4・回避Lv4・隠密Lv5・気配察知Lv4・罠解除Lv5・神の加護(森ガール・・・森では能力補正+100、その他の地形では能力補正+25)


  歌        2/50

    応援      32/40 

    回避スイキル  32/40

  

HP   997(+50)

MP   953 (+50)

力   161(+25)

体力  176(+25)

魔力  173(+25)

知力  69 (+25)    

素早さ 163 (+25)

運   45 


状態異常 無し 


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