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146/193

146.公開初夜を迎えてみよう。

やってまいりました、俺の部屋へ。



 結婚式を無事に…… 無事に終えた俺達には次なる試練が待っていたのだ!


 まぁお説教は各国の代表者から一通り貰いましたし、マコトさんからもかなりの勢いで文句を言われてしまいました。 


「お前は強いのになぜあの時もっと早くこなかったんだ!?」 「なんで魔王なんかと仲良くしようとしているんだ!?」


……。 


「お前は何故、言われっぱなしなんだ!」 「私だって自分勝手なことを言っているのは分かってるんだよ、なのに何故何も言い返さない!」


……。  


「私のせいで仲間が死んだ…… なのに誰も私を責めない…… 何故お前は私を助けたんだ……」



 じ、自分、攻めるより攻められる方が好きなもんで……


 ……


 ……


 ピシッと世界が凍り付いくのを感じた…… し、しまった思いっきり空気を読めていなかったようだ…… 空からは駄神の笑い声が微かに聞こえる……

 

 や、やり直しを所望する!!  


「イオリ様? やっていいこととやってはいけないことがあるのですよ? 次は怒りますよ?」


 だ、大丈夫だ俺は空気が読める子! 感じることの出来る子だ!


 


 マコトさん、俺はとっても弱いんだよ…… その証拠にマコトさん泣いてるだろ? 俺が強ければマコトさんも泣いて無いはずだから…… 


 マコトさんを責めない理由は簡単なことだよ、俺も同じ立場になれば、同じことをしているだろうからね。 だから強くならなくちゃって、必死に考え努力しているんだけど、なかなかね…… 実際俺のパーティーメンバーでは俺が最弱だからね。 御付のメイドよりも俺の方が弱いからね。


 

 でも、こんなよわっちい俺でも守りたいもの、守らなくてはいけない物があるんだ、その一つがエリクシアの笑顔なんだよ。 エリクシアの笑顔を守るために俺は魔王とも話すし出来れば説得したかったんだ。 失敗しちゃったけどね。


 弱いくせに、守りたいものが日に日に増えていくんだよ…… 困っちゃうよね。 エリクシアにここにいる俺の奥さん達、義理母に義理妹に義理パパ…… 俺をイジメるメイド達……


「メイドにイジメられている?」

 

 いろいろありまして……


 俺の出会った事のある人々…… まだこれから出会う人々…… 最終的にはこの世界の人々になるのかな? 俺のちっぽけな手には収まり切らないものが守りたいんだ、俺は欲張りだから全部まとめて丸収めようと頑張っているんだ…… 不可能かもしれないけど諦めたくないんだ……


 だからマコトさんも、やけにならずに自分にできることをして貰いたいんだ……


 

「ははは…… お前、物語にでてくる勇者みたいなこと言うんだな…… 」


 一応勇者ですから?


「ははは…… そうだな。 それに私も勇者だった……」


 ……


「わるかったな、こんな私にもまだ出来ることがあるか探してみることにするよ…… ありがとな……」



 …… マコトさんが立ち直ってくれればいいけど…… それにしても、嫁バリアがこの空気をぶち壊している……


 何? 俺は信用できないとおっしゃる? また口説こうとしておるじゃろって? じゃろってなんじゃやろ……? いやこっちの話だ……


 言っておくが俺にはそんなつもりは1ミリもない! 確かにマコトさんは可愛いが今日出会って少し話していきなりってことは流石にないでしょ?


「か、可愛い……って……」


 マコトさん赤くならない! お嫁さん達……無言で俺を叩かないで……  おいっ! そこのメイドなにメモってるんだよ! その紙見せろ!



 空からは駄神の笑い声が微かに聞こえる…… あの駄神め!


      

――――――――――――――――――



 さてさて、最初に言った試練はいまから始まるのだ! 人によっては試練ではないと言う人もいるだろう、だが俺的には試練なのだ!


 その試練とは…… 当然「初夜」の事である! 新婚夫婦として迎える最初の夜。夫婦になった二人が夫婦になってから初めて迎えた夜にセッ○スをする、というところまでの意味を含めて初夜という言い方をする場合もあるあの初夜が今夜なんですよ!


 よく見てほしい、「夫婦になった二人が」 そう二人がなのである! 俺の場合奥さんが4人いっぺんに出来てしまったのである…… この恋愛ポンコツ5段の俺が対応できる要素がない! 尚、レイリーは俺より上段者で6段! マエリスさんに至っては免許皆伝である! もはや伝説に名を遺すポンコツぶりなのだ!


  

 まぁジュリアは心得ているので、成人するまではエッチなことはしないと言っている。 さすが恋愛マスター初段だけの事はある。 しかしラヴィーニャさんだ。王国の者に成人するまではダメって止められている、それには俺も納得の出来事である。ラヴィーニャさんは血涙を流す勢いで駄々をこねているが、メイド達に連れられて部屋に軟禁された。


 よって、俺、レイリー、マエリスさんがのこった訳なんだがどうしろとおっしゃる?


 夕食後、あとは若い人たちでといって王妃様が俺達を部屋へ閉じ込める…… 見た目だけなら王妃様も若い人たちに含まれてますからね!


 

 まぁここまでは良いとしよう……  そして結婚したのだからマエリスさんをマエリスと呼ぶことを宣言!


 ……。  部屋の外から「きゃ〜〜〜遂にね!」と言う声が聞こえてくる…… 



 マエリスは恥ずかしさのあまりか、顔は赤を通り越しやや青い……そして目が獣の目を通り越しグルグル回っている…… さすがにこの様子にはレイリーさんも若干引いている……


  

 お察しの方もいることだろうが、この部屋の周り一面アンタルシア王国の関係者でぎっしりなのである…… それも女性のみ! その部屋の中で、初めて三人衆が何ができるというのか? 俺もレイリーもその気配を察しているので何もできないと承知しているのだが、マエリスさんは壊れている……


   

 「イ、イオリ君!よろしくね!」 はぁはぁいいながら迫ってくるマエリスが恐い…… マエリスにはいつも向かい風が吹いているので若干涼しげだが、俺には吹いていないので暑い……部屋の周りからの熱気もプラスされこの部屋の温度は異常なほどになっている。


 

 おちつけ、おちつくんだ俺! このままではみんなの前で公開初夜を迎えることになってしまう! 俺は、お世話係が同室して初夜を迎えるという高貴な家柄ではないのだ! 


 なにか、なにかこの場を乗り切るすべはないのか……?!


 そして俺の口から思わず出たものがある……



「あん、あん、あん」


「きゃ〜〜〜 始まったわ!!!」


外野がうるさい!


「あん、あん、あん、とっても大好き!」


「きゃ〜〜〜 恥ずかしい〜〜〜」


ならどっかいけ!


「あん、あん、あん、とっても大好き、どらえ〜〜もん〜〜♪」


「誰やねん!!!!」


 盛大にズコッとなった音が聞こえた  ふっ、ざまぁ〜みろ! 


 

 こうして人生でそう何度も過ごすことのない初夜を何事もなく乗り切ったのである。 これでいいのか俺!? いやしかし、据え膳喰わぬは男の恥?とかなんとか言うけど、この状況でおこなえばもっと恥になりかねないのだから今夜は大人しく寝よう。



 一応二人にはチュウだけはしておいた。 マエリスはチュウで限界突破し意識を失ったので襲われずにすんだし、レイリーは初めてのチュウだったので真っ赤になり一言も話さずに眠りについた。




 俺の初夜は、ラヴィーニャの遠吠えとウルリカの笑い声が聞こえる以外はとっても静かな夜でした。



感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます


――――――――――――――――――

  

結婚式の夕食後

 

名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 30 (2847/6462)

スキル 望んだ料理を作る・理を壊す者・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv5・水魔法Lv1・火魔法Lv1・気配察知Lv6・危機察知Lv5

    魔力察知Lv6・魔力耐性Lv6・魔力操作Lv4・奴隷契約・マッピングLv4・メンタリストLv4・神眼・神の加護(4/4)能力補正+200 


    魔王倒すスキル 79/10000

    メンタリスト   3/40

    魔力操作     4/40

    魔力耐性     0/60


HP  1244(+280)

MP  1142(+350)

力   171(+200)

体力  183(+200)

魔力  174(+200)

知力  22(+200)    

素早さ 175(+200)

運   30(+200)


状態異常 なし



名 前 レイリー=エドワーズ(職業 剣聖)(17歳)

L V 33 (11160/12622)

スキル 剣術Lv9(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・火魔法Lv1・魔力耐性Lv4・気配察知Lv7・危機察知Lv4・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1・身体強化Lv7・魔法剣 [称号:剣帝 各種能力+100]


HP   637(+205)

MP   272(+175)

力   148(+230)

体力  151(+200)

魔力  106(+100)

知力  16(+100)    

素早さ 109(+200)

運   33(+100)


   魔王倒すスキル 37/10000

    剣術スキル   15/130

    危機察知    24/40 

    身体強化    34/90


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 ウイッチ)(10歳)(職業補正+20)

L V 30 (2150/6462)

スキル 火魔法Lv5・水魔法MAX・風魔法MAX・土魔法Lv5・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv6・魔法操作Lv3・魔力察知Lv5・薬学Lv1・心理学Lv1


    魔力耐性     47/60

    火魔法     0/25 

    心理学      0/10

 

HP   517

MP   484(+145)

力   94

体力  135

魔力  132(+70)

知力  50(+30)    

素早さ 96

運   30


状態異常 無し



名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)

L V 30 (1338/6462)

スキル 王の威厳・気配察知Lv4・気配遮断Lv4・危機察知Lv6・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)

    身体強化Lv7・体術スキルLv7・回避スキルLv7・獣闘術Lv7・火魔法Lv1・獣化


    身体強化     51/90

    体術スキル   51/90 

    回避スイキル  51/90

 

HP   583(+120)

MP   66

力   160(+75)

体力  135(+75)

魔力  66

知力  20    

素早さ 162 (+75)

運   38


状態異常 無し



名 前 マリーア=パール(職業 吟遊詩人)(215歳)

L V 44 (104260/124800)


スキル 弓術Lv6・風魔法Lv5・歌Lv3・応援Lv3・回避Lv3・隠密Lv5・気配察知Lv4・罠解除Lv5・神の加護(森ガール・・・森では能力補正+100、その他の地形では能力補正+25)


  歌        21/30

    応援      11/30 

    回避スイキル  11/30

  

HP   997(+50)

MP   953 (+50)

力   161(+25)

体力  176(+25)

魔力  173(+25)

知力  69 (+25)    

素早さ 163 (+25)

運   45 


状態異常 無し 

 


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