135.四人目のお仲間を仲間に入れてみよう。
やってまいりました、コープラントの屋敷へ。
さて、ジュリアが職業選択できるレベルに達したようなので、ジュリアと相談して職業を決めようと思う。
今回ジュリアの選択できる職業は魔導士、賢者、ウイッチ、蠱惑士(年齢により不可)…… 実質3つか?
魔導士・・・6属性の魔法が使用できる可能性を秘めている。
賢 者・・・賢い人 6属性から発生した、すべての魔法が使用できる可能性を秘めている。
ウイッチ・・・魔法・薬学・心理学に精通した者、悪魔の使徒にして神の使徒。
蠱惑士・・・妖しく美しい容姿や仕草で人の心を惑わす・たぶらかす職業(R18)
よくよく見てみると、実質2つしか選択肢がない……。 いや1択だな。 既にすべての属性の魔法が使えるジュリアには魔導士の選択肢はないから。それにしてもこの世界の成人は15歳なのにR指定が18ってのが気になる、よほど妖しげな職業ってことなのだろうか? かえって気になる。
ではジュリアさん、ここで問題です。
1.魔導士
2.賢者
3.ウイッチ さてどれでしょうか?
「へっ? 何言ってるのお兄ちゃん?」
ふふふ、当然の答えだろう、ジュリアには、まだ何も説明していないのだから。 俺はただ単純にジュリアの困った顔が見たかっただけだ! 他意は無い!
「もう!お兄ちゃん!」
少し怒られたが、俺的には大幅にプラスだ。
「お兄ちゃんの説明だと、ウイッチかな……? わ、私、信者の洗脳をとかなくっちゃ……」
ぐぬぬ、あの新人メイドのおふざけが、ジュリアを困らせる結果になっているではないか! これは俺が直々にお仕置きをするしかあるまい、さて何をしてやろうか?
「イオリ君、あの子達のことはもう許してあげて……あの子達の受けている拷問は……」
昔を思い出し恐怖で青い顔をしているマエリスさんの説明によると、
1.24時間戦えますか? 内容は各種副作用のある薬を使い体力を回復させ24時間訓練場で模擬戦を行うもの、なお対戦相手のメイドは睡眠タップリ体調万全で2時間交代、副作用の内容は薬が強烈に不味いことと乙女が気になる程体重が増加する程度の話らしい。
2.24時間笑ってはいけない! 内容はひたすらこちょこちょされるだけの単純なもので、笑うとタイキックもしくは柔らかめの棒でお尻を叩かれる年末にやっているあれの形式らしい。
3.24日間嫌いな食べ物克服できますか? 内容はひたすら嫌いな食べ物を食べるだけの拷問とは思えない優しいもので、小学生の教育かよ!と思わず突っ込んでしまう内容だった。
これって拷問なのか? 若干の疑問が残る。 昔の日本人なら栄養ドリンク飲んで24時間戦っただろうし、24時間笑わないのも毎年やってるし、喰わず嫌いは良くないし……微妙だ……
俺には分からない辛いことがあるのだろうか? マエリスさんの表情からは辛さが伝わってくるが、いまいち納得いかない。
今は無き新人メイド達の冥福を祈りながら俺達はラヴィーニの故郷を目指し旅に出ようと思う。 遠くからまだ死んでない!と聞こえたような気がしたが気のせいだろう。
おっとその前に、ホリスさんの所へ行ってレイリーとお揃いの短剣を貰わないといけないな。 では転移してさっさと貰いに行くとしよう。
「神裸の小僧よく来たな。 短剣は出来てるからもっていくといい。でだな、少し相談なんだが、あそこのエルフをどうにかできないかい?」
短剣が出来ているのは想定内だが、お酒以外の相談を受けるとは想定外の話だ、それもエルフとな?
どうやら最近現れ、ドワーフに絡んでいる様だ、この世界のドワーフとエルフとの種族間のいざこざはないようだが? どうもあそこに居るエルフの方に問題があるようで、数人のドワーフに囲まれてオロオロしている。 始めて見るエルフが問題持ち? そう思いながら俺は神眼により鑑定してみると、
名 前 マリーア=パール(職業 吟遊詩人)(215歳)
L V 44
スキル 弓術Lv6・風魔法Lv5・歌Lv1・隠密Lv5・気配察知Lv4・罠解除Lv5・神の加護(森ガール・・・森では能力補正+100、その他の地形では能力補正+25)
状態異常 呪い(声がでない)
ブフッーーーーっと思わず吹き出してしまった。 よく見れば顔はダニエラが変身していた時の顔と同じで、胸はぺったん! 歳は18、19歳くらいにしかどう見ても見えない。銀色の長い髪を揺らしドワーフと何かもめている様だが?
近づいてドワーフたちの話を聞いてみると、どうもこのエルフ畜ペンらしい…… 畜ペンはどこぞのツバメに任せておけばいいのにと思うわけで。
マリーアの方は、[酒臭い]、[口臭い]、[短足]、[声デカい]等概ね事実を黒板の様なものにに書いてドワーフを煽っているようだ。一方ドワーフ達は、「歌えない吟遊詩人? だはははは」とからかって遊んでいるようだ。
仕方があるまいここは俺の公平な判定で…… 判定! ドワーフが悪い!
見ず知らずの俺の判定を受、エルフのマリーアは、[勝訴! 口を洗って出直してこい!] と掲げ喜んでいる…… 人生での初エルフの感動もないまま話は進んで行く。
ぐぬぬと悔しそうなドワーフ達には、お酒を渡し納得してもらったのだが、どうしてここにマリーアが居るのだろうか? 詳しいことを聞くために一旦屋敷へ戻るのだが……
それにしても何故こんなところで、なぜめぐり逢うのか? 俺達はなにも知らない。いつめぐり逢うのかを俺達はいつも知らない……。これはエリクシア様に苦情を入れていい案件ではないだろうか?
呪いの状態、声が出ないってのも気になる、十中八九ダニエラの仕業だとは思うが俺に呪去出来るのだろうか? 今一自信がない。
さて、屋敷へ戻って来た訳だが、マリーアが筆談の為話がなかなか進まない。 まぁ、こっちにはダニエラの残骸の呪いがまだラヴィーニャに取りついているわけで、呪い関係の話は簡単に済んだのだが……
話をまとめると、マリーアに呪いを掛けたのはダニエラで間違いなく、呪いの方は俺には呪去出来なかった…… 理由は最近のダニエラにあるようで、ラヴィーニャと結託して呪去されてなるものかという意思が強くなっているため呪いの効果が高まっているそうだ。 それを聞いた俺は当然ラヴィーニにチョップをして、お仕置きとして俺ではなく、婚約者達とモフモフ添い寝の刑に処することにした。
ラヴィーニャ以外の婚約者達のにやけ顔が少しだけ不安にさせるが……まぁあっちの道に目覚めることもないと信じて送りだそう……
次にこの街へ来た理由についてだが、なんでも世界樹さんの噂を聞きつけ、その噂の出どころがアンタルシア王国のメイドによるものだとの情報を聞き、アンタルシア王国の首都アレフシアを目指しての旅の途中だったようだ。
どうして世界樹さんを探しているのかというと、世界樹の雫なる物を飲めば声が出るようになると聞いたとかで…… 世界樹さんの雫…… 思い浮かぶものは、血、汗、涙、唾、鼻水、母乳、胃液、聖水、愛液か…… どれも微妙だ…… そして口にしたくない……? だってあの世界樹さんだもん…… いや待て、俺が飲むわけじゃないのだから気にしなくていいのか? いやいや、本心を言うと母乳は気になる、じか飲みしてみたい…… だがあの世界樹さんだ……
俺の葛藤をよそに、話は進んでいる。 「旦那様は放置で話を進めねば、日が暮れても話は終わらんということになりかねんのじゃ!」 とラヴィーニャさんが進行していく。
俺の葛藤はまだまだ続く、神の血ならば力を得たりすることが出来るのか? もしくは不老不死か? 汗、涙、唾はまぁ今でもいけるな! 俺のレベルも随分上がったことだし、鼻水と胃液は……レベルに関係なく無理だな! うんうん。 母乳は前にも述べたとおりだが、聖水か…… 俺はまだそのレベルには達していない様だ…… 最後は触れないでおこう……
ふと気づくと、真剣に考えている俺を見る婚約者達の眼が冷たい…… 待て! 待ってくれ、だってあの世界樹さんの雫だぞ? みんなは雫を飲みたいと思うのか? これが雫ですって渡されて飲めるのか?
「旦那様、それはわらはも思ったのじゃが、わらは達は旦那様が良からぬことを考えていたように思えたのでな。」
ぐぬぬ、鋭い!
さて話が大きく反れてしまったのだが、マリーアへの説明も済み、俺の従者として旅に参加してくれることになった。 これで全員そろった訳だが、それにしても吟遊詩人か、それもスキルレベル1で声でないんじゃ歌えないよね?
元々は狩人だったのようだが10年ほど前に心機一転歌を極めようと転職することにしたらしく、調度そのあたりでダニエラに呪いを掛けられどうにもならない状態が続いてしまったそうだ……
仕方あるまいラヴィーニャをもう一度チョップしておこう。
では改めてよろしくマリーア!
[心の醜くさが顔に出ている人とはよろしくしません! こちらの顔の綺麗な方たちとはよろしくします。]
ん? 何だって? 婚約者達を見渡す……。
「イオリ様は心の醜さと言いますか、考えてることが全て顔に出ていますので……。」
みんなが一斉に頷く…… そんなバカな……? そ、そういうことか! ドワーフに文句言ってる理由もわかったような気がする、あいつら顔に酒って書いてあるからな……
ってことは……? どうやらマリーアは俺に着いてくるのではなく、世界樹さんの事を知っているレイリー達に着いてくるということで…… これが神に認められし勇者の従者たる者なのか? これでいいのかエルフ!
はぁ〜 巨大な溜息をつく。
さてと旅に出掛けることにしよう、明日の朝……
いつの間にか三時のおやつを食べながら話をしているではないか! 時間の進みが早い! 一体いつラヴィーニャの故郷へたどりつけるのやら……?
感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます
マリーアと出会った日の夕食後
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 30 (947/6462)
スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv5・水魔法Lv1・火魔法Lv1・気配察知Lv6・危機察知Lv5
魔力察知Lv6・魔力耐性Lv4・魔力操作Lv2・奴隷契約・マッピングLv4・メンタリストLv2・神眼・神の加護(3/4)能力補正+100
魔王倒すスキル 79/10000
メンタリスト 2/20
魔力操作 3/20
魔力耐性 39/40
状態異常 なし
HP 1244(+180)
MP 1142(+250)
力 171(+100)
体力 183(+100)
魔力 174(+100)
知力 22(+100)
素早さ 175(+100)
運 30(+100)
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)
L V 33 (9260/12622)
スキル 剣術Lv8(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・火魔法Lv1・魔力耐性Lv4・気配察知Lv7・危機察知Lv3・神の加護(能力補正+50)
魔力察知Lv1・身体強化Lv6・魔法剣 [称号:剣王 各種能力+50]
能 力
HP 637(+115)
MP 272(+125)
力 148(+130)
体力 151(+100)
魔力 106(+50)
知力 16(+50)
素早さ 109(+100)
運 33(+50)
魔王倒すスキル 37/10000
剣術スキル 74/110
危機察知 3/30
身体強化 43/60
状態異常 なし
ジュリア=オリムカル(職業 ウイッチ)(10歳)(職業補正+20)
L V 30 (250/6462)
スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv9・風魔法Lv9・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)
魔法耐性Lv5・魔法操作Lv3・魔力察知Lv5・薬学Lv1・心理学Lv1
魔力耐性 46/50
水魔法 49/65
風魔法 49/65
能 力
HP 517
MP 484(+145)
力 94
体力 135
魔力 132(+70)
知力 50(+30)
素早さ 96
運 30
状態異常 無し
名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)
L V 29 (4608/5170)
スキル 王の威厳・気配察知Lv4・気配遮断Lv4・危機察知Lv6・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)
身体強化Lv7・体術スキルLv7・回避スキルLv7・獣闘術Lv7・火魔法Lv1・獣化
状態異常 無し
身体強化 0/90
体術スキル 0/90
回避スイキル 0/90
能 力
HP 549(+120)
MP 65
力 156(+75)
体力 133(+75)
魔力 65
知力 19
素早さ 158 (+75)
運 37
状態異常 無し
名 前 マリーア=パール(職業 吟遊詩人)(215歳)
L V 44 (102360/124800)
スキル 弓術Lv6・風魔法Lv5・歌Lv1・隠密Lv5・気配察知Lv4・罠解除Lv5・神の加護(森ガール・・・森では能力補正+100、その他の地形では能力補正+25)
状態異常 呪い(声がでない)
歌 0/10
応援 0/10
回避スイキル 0/10
能 力
HP 997(+50)
MP 953 (+50)
力 161(+25)
体力 176(+25)
魔力 173(+25)
知力 69 (+25)
素早さ 163 (+25)
運 45




