13.魔物狩りをしてみよう。
やってまいりました、薬草採りに。
異世界へ来てから、イベントが多すぎて混乱中の俺です。
なので今日はゆっくり薬草採ります。ついでに冒険者ランクを上げるのだ。
剣の訓練も兼ねてですけどね。
っとその前に、昨夜の晩御飯の時についに鑑定眼のLVが上がったのだ。
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 5 (4/24)
スキル 望んだ料理を作る
聖魔法 LVMAX
収納空間
鑑定眼+1 ←ここ
気配察知Lv1
神の加護(1/4)能力補正+25
魔王倒すスキル 16/10000
危機察知 2/10
鑑定眼能力UP 1/20
状態異常 なし
HP 32(+42)
MP 26(+37)
力 21(+25)
体力 20(+25)
魔力 22(+25)
知力 10(+25)
素早さ 25(+25)
運 8(+25)
表示の仕方がイロイロあるのは貰った神様が違うからかな?
鑑定眼のレベルUPの結果を知るために、レイリーを早速鑑定してみる。
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)
L V 31 (1252/8078)
スキル 剣術Lv5・槍術Lv3・聖魔法Lv1・気配察知Lv1・神の加護(能力補正+50)
能 力 ***
魔王倒すスキル 35/10000
剣術スキル 4/50
危機察知 4/10
魔法耐性 4/10
状態異常 なし
おぉスキルは見れるようになった。
ぐへへへ・・・これでもっといろいろと覗いてやるー
っと思ったが服や鎧が透けて見れるものではなかったことに気づきうな垂れた。
そして気づいた、レイリーが隊長に勝てた理由に・・・
理由は、神の加護だ能力補正+50ってLvにしたらどんだけ分なんだ?
さすがエリクシア様のご加護です。
そんなことをレイリーと話しながら薬草の群生地に到着する。
先日から早三回目の薬草採りですが、今回はもっと品質の良い薬草・ほかの種類の薬草を目指して少しだけ森の奥へ行こうかと思う。
ちょっと強い魔物が出るのをコッソリ期待しながら。
まずは定番の常時依頼薬草を採取しながらスライムを狩りつつ奥へ進んでいく。
30分ほど進んだだろうか、レイリーが急に息を潜めるようにと指示を出す。
小声で「どうした?」と尋ねると、俺の気配察知にも何かが引っ掛かった。
どうやらレイリーの方が気配察知の能力が上らしい。
小声でレイリーが「ゴブリンです。一匹しか気配を感じないので逸れた個体だとおまいます。」
しばらく待っているとゴブリンがやってくる。
名 前 ゴブリン(無属性)
L V 5
スキル 剣術Lv1
ぐぬぬぬ・・・あやつ剣術スキル持ってやがる!俺でも持ってないのに。チクショー
しかしゴブリンが持っている武器はこん棒と呼ぶに相応しい木の棒だった。
意味がないのでは?と思ったが魔物の常識=人の非常識だろうと勝手に納得した。
さてどうする?とアイコンタクトする。
「私が見本を見せますね、人型の魔物を狩るのには覚悟が必要になる人も居るので。」
っと言ってゴブリンの背後に回り込むように行ってしまった。
確かに動物すら殺したことが無い俺に人型の魔物を殺すことが出来るのだろうか?
急に怖くなってきた・・・
「バッシュ」レイリーさんは何事も無いようにゴブリンの背後から近づき首を一閃・・・
頭と体が別れてしまったゴブリンは、そのまま倒れてしまった。
ブッシュッと緑色の血が噴き出ている・・・
うっううう・・・気持ち悪い・・・
レイリーは事もなげに討伐証明部位の右耳を切って持ってくる。
俺はそれを見て、おげぇっと戻しそうになってしまう。
こんなことが俺にできるのか?自分に問いかけてみるが今のところ答えは出ない。
次はやってみてくださいっと軽くレイリーは言うが実際できそうにもない。もっと小物からお願いしたいものだ。
名 前 ゴブリン(死体)
討伐証明部位 右耳
おすすめ料理 青汁、ゴブリンジャーキー
えっとふざけているのかな?血が緑だから青汁って安易すぎるだろ!
更に肉なら何でもいいのかよ!
まぁおすすめっていうなら作ってやろーじゃないか。
《望んだ料理を作る》発動
名前 青汁(ゴブリン風味)
効果 魔王倒すスキル取得
危機察知
鑑定眼能力UP
品質 不良
名前 ゴブリンジャーキー(ゴブリン風味)
効果 魔王倒すスキル取得
危機察知
鑑定眼能力UP
品質 不良
絶対に不味い!おすすめの不味さに違いない!
おすすめの不味さって何だよ?自分で言ってて意味わからん。
レイリーは凄く嫌そうな顔をしてこちらを見ている、絶対に食べないオーラを出して・・・。
安心しろ俺も食べない。
しかし人とは不思議な生き物である。
何故かこれ不味いから食べてみろって言われるとその時は拒否するものだが、後からこっそり買いに行ってまで食べてしまう。
そして不味いと嬉しそうに呟くものである。
昔テレビでやっていた日本一不味いラーメン決定戦、出演者は本当に不味そうに食べている、いや実際不味いのだろう。
だがしかし、人は愚かな生き物、その不味さに群がり行列を造り食し、不味さを確かめる。
そう俺も愚か者の一人!
恐る恐る内心は楽しみながらゴブリン風味青汁を飲む。
ゴクゴク・・・ま、ま、不味い!もういらない!この世の物とは思えない不味さ。
きっと料理の下手な美少女が作ったらこんな味なんだろうと、遠くを見てしまった。
しかし俺はへこたれない、次はゴブリンジャーキーだ。
もう知ってるよ、不味いんでしょ不味いんだろ、はいはい知ってますよ。
と思いつつ一口パクっと行った。
逝った!これは逝った。もうなんとも「ぎゃhwじあなあ」な感じだ・・・もう二度と喰わん!
しかし人は愚かな生き物だ。いつの間にか忘れ、また同じことを繰り返す愚かな生き物である・・・
つづく・・・
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森をゆっくりと進んでいく。
余り奥に入ると魔物が強くなるらしいので少しだけ・・・
この辺りにはたいした薬草は生えていなかった。もっと奥に行かないとだめなのだろう。
そんな時、気配察知に何かが引っ掛かった、今度はレイリーとほぼ同時だった。
気配のする方へ草むらに身を潜めながら近づいていく。
そこにいたのは角の生えたウサギだ。
「あれならイオリ様でも倒せますよ」とレイリーに言われ、一人で近づく。
体長60cm程だろうか、ウサギにしては大きい。
そして鋭い角がある。
俺は魔王を倒す勇者、こんなところで躓いてはだめだと、勇気を振り絞り角ウサギに切りかかった。
「うぉぉぉぉぉ」
角ウサギはヒラッと避けた、当たり前だ声を出しながら切りかかったんだから。
角ウサギは俺を敵と認めたようだ。
く、くる!
角ウサギがピョンと俺を角で刺してきた、間一髪避けたと思ったが腕を少しかっすたみたいだ。
やばい初の殺し合いだ、ドクドクと血の流れる音が聞こえる様だ、全身から噴き出す汗の量も半端ではない。
こ、こわい、王妃様やニーナなみの殺気を感じる、こんな小さなウサギごときに。
俺は今全力でビビッている。
やばい、また来る!
角ウサギはピョンっと俺目がけてジャンプした、俺はなりふり構わず剣で切りつけた。
「グッシュ」どうやら俺の剣は相手を殺したらしい。
角ウサギはピクピクと痙攣しながら倒れている。
俺も鳩尾の少し下に角で刺された跡がある、うっすらと服に血が滲んできた。
レイリーが慌てて「ヒール」をかけてくれたのですぐに傷は癒えたが、心の傷は癒えなかった。
初めて魔物とはいえ生き物を殺した感触が手に残っているからだ。
俺はこの感触に慣れてしまうのだろうか?きっと慣れてしまうのだろう。
だが必要以上の魔物を狩らないように、この感触に飲み込まれないように気を付けていこう。
しかし俺は、RPGでは安心安全Lvになってから次ぎへ行くスタイル。
この世界でもそれを実現していくのであった。
そう無駄に雑魚を狩って少ない経験値でひたすらLvを上げるのが好きなのだ。
ぐへへ・・・もう魔物に飲み込まれそうだ・・・
そんなことより防具買ってください!とレイリーに怒られたのだった。
初めての投稿で至らないところもあると思いますが、作品へのご意見・感想・評価・ブクマをお待ちしております。
モチベーション向上になるので、どうぞ宜しくお願い致します!
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 7 (22/38)
スキル 望んだ料理を作る
聖魔法 LVMAX
収納空間
鑑定眼+1
気配察知Lv1
神の加護(1/4)能力補正+25
魔王倒すスキル 18/10000
危機察知 2/10
鑑定眼能力UP 1/20
状態異常 なし
HP 55(+42)
MP 51(+37)
力 28(+25)
体力 30(+25)
魔力 30(+25)
知力 10(+25)
素早さ 33(+25)
運 8(+25)
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)
L V 31 (1325/8078)
スキル 剣術Lv5・槍術Lv3・聖魔法Lv1・気配察知Lv1・神の加護(能力補正+50)
能 力 ***
魔王倒すスキル 35/10000
剣術スキル 4/50
危機察知 4/10
魔法耐性 4/10
状態異常 なし




