12.街をうろうろしてみよう。
やってまいりました、騎士団の訓練場へ。
王妃様の下をおいとましやってきました訓練場、俺も少しは剣が使えるようになりたいのです。
なお剣道の腕前は・・・・・・・・・・中学校の授業で3回もやりました。
気持ちは黒帯です。(剣道に黒帯ないけどね)
さてどんなことしてるのか覗いてみますよー
「・・・・・・・・・・」
帰ることにしました。いや絶対に帰る!と決めそっと静かに誰にも気づかれないように立ち去ろうとしたとき
「イオリ様ようこそ御出でなさいました、ニコニコニコニコ。」
ニコニコしすぎでしょレイリーさん・・・逆に怖いわ!
「お、おぉう、レイリー調子はどうだ?」
心にもないことを俺は聞いた。
訓練場の中の惨状を見て俺は確信していた!こいつ調子に乗っていると!
若いやつから年いった方までみなお昼寝しているのだから、まだお昼前ですよと言いたくなる。
昼寝と言っても痛そうなうめき声は聞こえるので・・・
いやいや昼寝と言ったら昼寝だ。
今は春、春眠暁を覚えず!もしかしたらお寝坊さんかもしれないしな。
「はいっ!最初のうちは体とのバランスが取れなかったのですが、徐々に噛合うといいますかしっくり来るといいますか。とにかく最高です。」
あっあそこで寝ている人、謁見の間でレイリーを呼びに行った感じ悪い人だ。
どれどれ
名 前 マッテオ=フィオレンツァ(職業 上級騎士)(29歳)
L V 29 (2716/5170)
スキル ***
状態異常 なし
レイリーよりもLVは低いけど今までの経験とかあるからねぇ?
気絶するほど、あっ違った昼寝するほどの実力差があるとは思わないけどな?
「あぁーあの人ですか?あの人私の所属している隊の隊長です。いつもいつも・・・ブツブツ」
日頃の恨みでやり過ぎたってところですね、わかります。
俺はまた一つ、女性の心がわかるようになった・・・
「なぁレイリー少し俺にも剣術を教えてくれないか?言っておくけど剣なんかほとんど握ったことも素振りしたこともないからな。」
「はい!お任せください。」
木剣で剣の握り方、振り方、さばき方等を一通り教えてもらった。
打ち込んできてくださいといううので打ち込んだら、打ち込まれた。
「痛いんですが」っと非難の目で見るが、「私もこんな感じでいつもいつも・・・ブツブツ・・・」
黒い物が出てきたので話題を変えたいが思い浮かばない!
滅多打ちにされてもレイリーさん聖魔法取得してしまっているので勝手に回復魔法かけてきて終わりが見えない。
まぁこんなに楽しそうな女の子に付き合うのもたまには悪くないかなと思った俺がバカでした。
昼食までみっちりしごかれて、スキル取得ならず、剣の道は一日にして成らずって事でしょうか?
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昼食は騎士団の食堂で御呼ばれして、王妃様の部屋での出来事を話した。
レイリーも女の子甘い物には目が無い、さっそく作る約束をさせられた。
そこが重要じゃない、ジュリアの事のが重要なのだ。
一週間程は暇なので冒険者ギルドへ行ったり、買い物したり、訓練をすることになった。
そして王宮から街へ向かう。
今夜泊まる宿を予約するために、宿屋へ行き今夜は戻るぜ ニッ!ってやってから買い物に出かける。
その時になぜかレイリーに頭を叩かれたが・・・。解せぬ。
市中を見て回り、果物屋さんの前でパンケーキに合いそうなものはどれかなと女子高生みたいな会話をしているときだった。
俺はっとっさに振り返った!明らかにおかしな気配を感じたからだ。
振り向くと同時に俺の鼻の頭を飛翔物体がかすめていった。
鼻がスパッと切れて血が垂れたのがわかる。
レイリーも警戒して周りを見渡したがどうやら黒い人たちの仕業だと気付き警戒を解いた。
いやいやいや、なんで警戒解くんですか?俺流血してますよ!
自分で「ヒール」をかけケガを治しす。
そこでふと気付いた、先ほど飛んできたものは矢っだったのだ。そう矢文!
壁に刺さった矢を抜き手紙を読んでみる。
「先ほど王妃様に献上したお菓子を私たちの詰め所に持って来てね、ニコッ。」
手紙には詰め所の場所も書かれていた。
これが世間で言うところの本物の矢の催促!死んでしまいますよ、マジに。
何か違うような気がするが言葉の由来はきっとこんな所なんだろう・・・
街の人たちの目が何だか優しい、お前たち大変だなって。
じゃー助けてよって目を向けると、いや無理だろって帰ってくる。
街の人たちとアイコンタクトできるようになった、サッカーチームでも創ろうかな。
こんな手紙をもらっては仕方がないので、いや喜んで詰め所に向かうことにした。
「こめんくださいーここ詰め所ですかー?」
と声を掛けてみたが反応が無い。
あれ?おかしいなさっき矢で催促が来たのにと思った瞬間、首元に冷たい物の感触を感じる・・・
「お前は誰だ?なぜここを知っている?」
冷たい声が聞こえる、首に液体の流れる落ちる感触が伝わる・・・
レイリーが反応できないほどの速さ、そして殺気、時間が止まったような感覚になる。
「あぁー隊長ーその人お客様ですから、やめてあげてくださいよー」
間延びした声がしたと同時に殺気も冷たい感触もなくなった。
「そうか客人か、それは礼した私はニーナ、メイド部隊暗殺班の隊長をしている。よろしく頼む。」
何をよろしくするんですか?
暗殺者のお世話になることはないです!
それにしてもさ、普通寸止めでしょ?俺の首少し切れてるよ?
ねぇ?どんな悪者でも普通最初は寸止めでしょ?
と小一時間問い詰めたいがぐっと我慢だ。傷が広がるだけだからな。
名 前 ニーナ(職業 アサシン)(24歳)
L V 38 (5319/38519)
スキル ***
状態異常 なし
強い!アサシン恐い・・・
レイリーに目で助けろよって非難しておいてが、逆に非難された。
私には無理ですってね。
ニーナさんはピンク色の髪でショートボブって感じの可愛らしい女の人だった。
それにしても見た目だけはとても良いな。イガイガしないし。
この世界は見た目の良い人が多いな。
でも中身は化け物揃いだけどね・・・
「それで俺に何を作れと・・・?」
「先ほど王妃様がお召しになられた、お・か・しですよ。もぉーわかってるくせにー。」
この子軽いな、でも油断はしないきっと中身は化け物なんだろうから。
はいはいと俺は、アイスクリームとパンケーキを作り手渡す。
品質は普通だ。
良品質も出来ますよっと言ったら、ナタリーさんに禁止されてるから良はダメなんだって。
残念そうな表情をしているが命令なら仕方がないだろう。
なお材料は王宮での残りをパクッ・・・いただいてきた。
「レイリーどうだ?これがさっき話したお菓子だぞ。」
「モグモグ、うんうん・・・」
喋れない呪いにかかった様だ、い、いつの間に?
モグモグ幸せそうな表情の彼女たちは本当に可愛い。
でも中身は・・・
またよろしくねって、言われ詰め所をお暇下俺たちは市場へ戻り買い物を始めた。
戻ってきた俺たちを見る街の人たちの目はとてもとても優しかった。
買い物すればサービスよって沢山くれたし、知らないおじさんがこれもってけって色々くれた。
あぁ街中が優しさで溢れている。
見回りの兵隊さんのも優しく見守ってくれている。
そんな優しさに包まれ、俺は涙が出そうになった。
そして言った、
「優しさ何かいらないから助けてくれ!」と・・・
皆そっと俺から視線をずらした・・・
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 5 (4/24)
スキル 望んだ料理を作る
聖魔法 LVMAX
収納空間
鑑定眼
気配察知Lv1
神の加護(1/4)能力補正+25
魔王倒すスキル 13/10000
素早さ 3/3
鑑定眼能力UP 9/10
状態異常 なし
HP 32(+42)
MP 26(+37)
力 21(+25)
体力 20(+25)
魔力 22(+25)
知力 10(+25)
素早さ 25(+25)
運 8(+25)
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)
L V 31 (1252/8078)
スキル ***
魔王倒すスキル 36/10000
剣術スキル 2/50
危機察知 2/10
魔法耐性 2/10
状態異常 なし
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