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118.感動の再会をしてみよう。

帰ってまいりました、屋敷へ。



俺の作戦のおかげか?婚約者達の涙を見ずに済んだので非常に助かった訳で・・・


ですが、レイリー達にぎゅーっと抱きしめられたときは死んでしまうかと思いましたよ・・・


ジュリアにはどんなに力強く抱きつかれても大丈夫ですが、他の3人はね・・・


ぎゅーーーっと抱きしめられると骨がミシって音をたてて軋むような・・・いや実際かなり痛いですからほどほどにしてもらいたいものですね。


レイリーさん!そのイガっとしたものを押し付けないでください、イガっとするので・・・まぁ今日だけは特別だからね。


さて感動の?再会も終わったことですから、そこで「シャーーー」と毛を逆立てて威嚇している猫信者を落ち着かせてください教祖様!


ぐぬぬ、俺の城を牛耳るこいつを洗脳解除第一号にしてやるからなーーー!




レイリー達の話の内容はナタリーさんから聞いていた内容と同じだったが、ふむふむと知らないふりをして聞いておいた。


この演技なら誰も気付いていないだろう、ふふふ、俺を見習え大根達よ!


しかし、ナタリーさんから聞いた時にも本当かよ!と突っ込んだ出来事があったのだがどうやら事実だったようだ・・・


あの女帝、貴族用さわりパークで受付嬢をしているらしい・・・言い分は貴族達との友好と情報収集だそうだが、絶対自分が遊びたいだけだ自信をもって言える。


それと古代竜のベッドは正直勢いで言ってしまった感が強いのでどうでも良かったけど、レイリー達が自分で考えて行動できるとわかったのでよしとしておこうかな。



そして俺の知らない情報もあった、そう獣人の国での出来事だ。


手紙を読む限りでは多少の犠牲はあったようだが解決はしたようで、やはりラヴィーニャに早く来てほしいと書かれている。


ラヴィーニャも「仕方ないのぉー面倒臭いのぉー」と言いながら尻尾をフリフリしている・・・あのフリフリの仕方は・・・フムフム・・・


よし、見切った!早く行きたいってことだな、相変わらず困った子だな、正直に早く行きたいと言えばいいのに・・・


あってるよね?




さて、やるべきことも一通り出そろったかな?



先ずはレイリーのご褒美ね。


ん?もういらない?俺がいればそれでいい?モジモジ星人に変身したレイリーが可愛い・・・


俺としても面と向かってそんなこと言われたらモジモジ星人になってしまう・・・俺は可愛くないって?ふっ泣くぞ!



じゃー近場にいるらしい、ツナシ ナツキを探しに行って、そのまま獣人の国へ行くって方向でいいかな?


剣聖さん?あぁ〜この間行った場所へ捨ててこればいいかな?ベッドが出来たら運ぼうか・・・お土産があれば世界樹様も、いや駄神も剣聖さんの相手をしてくれるだろうし。





次はメイド達の相手だな。そっちは簡単だからいいけど・・・。


レイリー達はメイドの裏社会をしらないからナタリーさんへ丸投げは使えなかったがこいつらには使えるのだ!



メイド達に詰め寄られ説明を求められたが、すべてナタリーさんに聞いてね、ふふと可愛く言ってやった。


メイド達は「えっ!まじかよこいつ?」みたいな顔をして俺を見て、


「えっ?あの人たちの所へ行ったと言う事?よく生きて帰って来たわね」


ですよね・・・俺も今回はマジで死を覚悟したよ・・・魔王と対じしたときより足が震えたからね。


「あの人たちの事は年齢が30を超えないと詳しく教えられないから詳しくはわからないけど噂では隊長より強い人ばかりと・・・?」


でもね俺の人徳により全て問題なしなのだ、凄いでしょ?


「呆れて何も言えなくなっただけでは? でもこれであなたを探し回らなくて済むと思うとなんだかほっとしますよ・・・」


・・・あれ?さてはこいつら俺の事を心配していたな?


家出の時には失敗したが、今回の件で俺の重要性を認識したに違いない!


さらにこいつらが俺をイジったり、イジワルしたりする理由もわかったし、これからはさらに寛大な心でお前らのお遊びに付き合ってやろうではないか、ぶはははは。



だがそんな俺の内心を無視してメイド達に、「私達は心配なんかしてないんだからね、ぷいっ」と謎のツンデレをされてしまう・・・


えっと、いつもみたいにもっと攻撃的じゃないと調子が狂うのですが・・・?


ねぇ、もっと俺をイジメて、そしてぶって、そうしないと俺困っちゃう・・・


あれ?ちょっと待て、変なこと言ってるぞ・・・


ぐぁぁぁーやはりあそこへ行ってから俺がおかしくなっている・・・?


頭を抱えてもがいている俺に向かってメイド達が優しい声で、「ふふふ、お帰りなさいませ主人様」なんて言うもんですから俺も思わず、「あぁ、ただいま。」って出ちゃったけど・・・


・・・。ちょっと待て!これでは本当の主従の関係みたいじゃないか?


これはこれでいいのかもしれないが、俺の調子が狂ってしまう!


「でも、勇者あなたがいなくても、全然困らなかったのであなたは必要ないかもしれませんけどね!」


ぐぬぬ、さっきの態度は?どこ行ったんだよ!切り替え速すぎだろ?


そもそもねシュウを置いて行ったのがいけなかったよ、確かにシュウがいれば俺は必要ないかもしれないが、シュウと俺は一心同体なんだから今度からは置いて行かないからね!


代りにクウとカンを置いていくから自由に使いな、コンチクショーめ!




はは、やっと帰って来たような気がする、別に何かをされた訳でもないし、何ケ月も合わなかったわけでもないのに、凄く遠くにいたような凄く長い間いなかったようなそんな気がしていたけど、こいつらのこの態度がいつの間にか俺のありふれた日常の一部になっていたんだなと変なことに気付かされたわけで・・・


あれ?俺が気付かされてどうするんだ?



さてと、勇者 ツナシ ナツキを探しに行きますか!




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