117.守備範囲の広さを確認してみよう。
恐い人たちのアジトで、考え事をしています。
俺の目が覚めてから多分4日目が訪れている、何日意識が無かったのはわからないけど・・・
ここで、おばさ・・・お姉さま方のお世話になってある重要なことに気付いた。
そう収納空間が俺の手元にないのだ。また誘拐か?そんなことを考えていると・・・
《望んだ料理を作る》が話しかけてくる、「誘拐はされていませんよ、むしろ誘拐されたのは貴方なので。」
ふっ、そうだった。
遊園地やショッピングモールで迷子になっている子供の言い分「お母さんが迷子になっちゃたの!」に通じるものがあるな。
俺もまだまだ子供ってことか。
それにしてもシュウがいないと間食もできない、ここの食事は美味しのだが、美味しいのだが、なにか地味なのだ・・・
日本で言うところの、お年寄りの食卓、色が茶色や灰色等の暗い色の食べ物が多いのだ、したがって美味しいのだが物足りない。
《望んだ料理を作る》で作ろうとしても材料が足らない・・・ここには肉がまったくないのだから・・・
肉を買ってきてと頼んでも、「肉を食べているようではまだまだですね」と謎の返事をされるしまつ。
ううう、肉が食べたい、食べたいよ〜シュウさんカムバック〜〜〜!
「入り口を増やせばいいのでは?」
唐突に《望んだ料理を作る》が変なことを言い出す・・・
できるのならとっくにやってるよ!何いってるんだかまったく!
「あなたの想像力が足らないだけで、できるはずですよ?」
な、なんだって、この妄想王の俺の妄想が足らないだってーーー?
「いや想像です!」
俺の中では一緒だよ!そうなのか妄想が足らない・・・シュウとノウ、それにクウにカンか!
あと二つは増やせるのか?
「もっと増やせると思いますけど?」
な、なんだってー、そうなのか妄想が足らないのか?しかしそれだと名前が増やせないじゃないか!
まぁ今は1つでも増やすことができれば問題がない、入り口を作る妄想か・・・?
う〜〜〜ん、わからん!
家の入口はドアを持って来てはめるだけだよね?増やすってなると・・・?
あぁ〜トンネルか!穴を掘って出口を作る!たしかトンネルが貫通したときの石を配ってるってどっかで聞いたようなきがするな。今は関係ないか・・・?
よし!2つの穴が収納空間に開くイメージをして・・・いでよ神龍!
違う!願いを叶えてもらえるのは嬉しいが、今は違うし出てくるわけがない、ここには7個のボールがないのだから。
よしもう一度だ!2つの穴が収納空間に開くイメージをして・・・いでよクウ・カン!
・・・。
そこには相変わらず二人の幼女が・・・二人は俺をみてにっこり微笑んでいる・・・
何故幼女の姿なんだ?おれの妄想のせいなのか?くっ、わからん!
ここへ連れてこられてから自分がますますわからなくなっている・・・
「ジィーーーー」とおば・・・お姉さま方に見られると何かがうずくのだ・・・体の奥底でなにかが・・・
まさかこれが熟女・・・熟お姉さま趣味?ということなのか?
この世界に来てからというもの、たしかに俺の守備範囲は広がった、下は認めたくないので言わないが、上はエリクシア様だから多分1000歳は超えている・・・
そうか、1000歳からみればここにいる方々は赤子同然40、50、60歳なんて変態紳士の守備範囲じゃないか!
そうか!そうだったのか!
・・・。自分が何を言っているのかわからない・・・。
きっと考えすぎておかしくなってしまったのだろう・・・
もう帰ろう・・・ここにいては俺はダメになる、取り返しのつかないダメな人間になってしまう・・・
しかし、もう手遅れなのかもしれないと、2人の幼女に抱きつかれながら俺は遠くを見るのだった・・・
――――――――――――――――――
屋敷で他にやるべきことがないかの確認をみんなでしています。
そんな折、イオリ様が戻ってきたという知らせが私たちのもとへ届きました。
「どこに!?イオリ様はどこですか!?」
思わず大きな声が出ちゃいました。
「マリンからの報告だったようなので、勇者の言うところの城に居ると思われます・・・しかし情報が錯綜しているため事実かどうかは・・・」
「わかりました!私達は城へ行ってみます!」
イオリ様が戻ってきた?本当ですよね?
なんで屋敷に戻ってこないの!って思いましたが、ああ見えてイオリ様は照れ屋さんですからね、何日も私たちの前から姿を消していたのですから、きっと恥ずかしがって出てこれないんですよね?
病気などで学校を長期に休んだ後みたいに、なんとなく恥ずかしいんですよね?
ふふ、知ってますよ、わかってますよ、イオリ様!
あっ!ずるい、マエリスさんもラヴィーニャも屋根の上を移動してる・・・障害物がない分あっちの方が速いですよね?
私はジュリアを抱っこしての移動なんですから、少し待ってくれてもいいじゃないですか〜〜〜!
ジュリアが走るより、私が抱っこして走った方がはるかに速いので仕方ないですが・・・
くぅ〜〜〜イオリ様を見つけても、みんなで一斉にって約束をあの二人忘れてないでしょうね?
もう!こんな時に限って、コープラントの街は人が多いし!
たったの5日会っていないだけなのに、イオリ様に会えると思うとなんだか涙がこぼれます。会いたくて震えるなんてことがあるんですね・・・?
ジュリアはなんだか嬉しそうですね、でも少し目が潤んでますよ。
「レイリーお姉ちゃんも嬉しそうだね。」
そうですよね、もうすぐ城へ到着するのですから、もうすぐ会えるのですから・・・
城へ到着した私達・・・玄関前にはマエリスさんとラヴィーニャが呆れた顔でたたずんでいるようですが?
イオリ様はいらっしゃらないのですか?
「いるにはいるのじゃが・・・相変わらずだったので久しぶりに会えた感動も消し飛んでしまったのじゃ。」
はぁ〜?よくわからないですが、私とジュリアはドキドキしながら城の中を覗きます・・・
ふふ、イオリ様はイオリ様ですね。
「あはは、お兄ちゃんはお兄ちゃんだね」
そこには、ひっかき傷を顔にたくさん描いたイオリ様がキラーキャットに包まれて寝転がっていました。
傍らにはマリンちゃんが毛を逆立て威嚇しているようで・・・
どうやらマリンちゃんにちょっかいを出したのでしょう。
「よう、レイリー!この猫信者が俺をひっかくんだよ、どうにかしてくれよ?」
はいはい、いま傷を治しますね。
「あぁ、ありがと、それとただいま。」
ふふ、おかえりなさいイオリ様!
感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます
勇者帰還時の夕食後
名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)
L V 28 (2242/4136)
スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv5・水魔法Lv1・気配察知Lv6・危機察知Lv5
魔力察知Lv5・魔力耐性Lv4・魔力操作Lv1・奴隷契約・マッピングLv4・神眼・神の加護(3/4)能力補正+100
魔王倒すスキル 79/10000
メンタリスト 4/10
魔力察知 45/50
魔力耐性 21/40
状態異常 なし
HP 1071(+180)
MP 978(+250)
力 158(+100)
体力 170(+100)
魔力 161(+100)
知力 20(+100)
素早さ 162(+100)
運 26(+100)
名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)
L V 33 (1249/12622)
スキル 剣術Lv8(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・魔力耐性Lv4・気配察知Lv7・危機察知Lv2・神の加護(能力補正+50)
魔力察知Lv1・身体強化Lv6・魔法剣 [称号:剣王 各種能力+50]
能 力
HP 637(+115)
MP 272(+125)
力 148(+130)
体力 151(+100)
魔力 106(+50)
知力 16(+50)
素早さ 109(+100)
運 33(+50)
魔王倒すスキル 37/10000
剣術スキル 56/110
危機察知 5/20
身体強化 25/60
状態異常 なし
ジュリア=オリムカル(職業 魔法使い)(10歳)
L V 28 (1545/4136)
スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv9・風魔法Lv9・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)
魔法耐性Lv5・魔法操作Lv3・魔力察知Lv5
魔力耐性 28/50
水魔法 31/65
風魔法 31/65
能 力
HP 452
MP 420(+125)
力 88
体力 128
魔力 125(+50)
知力 46(+10)
素早さ 90
運 28
状態異常 無し
名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)
L V 28 (733/4136)
スキル 王の威厳・気配察知Lv4・気配遮断Lv4・危機察知Lv6・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)
身体強化Lv6・体術スキルLv6・回避スキルLv6・獣闘術Lv6・火魔法Lv1・獣化
状態異常 無し
身体強化 52/70
体術スキル 52/70
回避スイキル 52/70
能 力
HP 516(+120)
MP 64
力 152(+75)
体力 128(+75)
魔力 64
知力 18
素早さ 152 (+75)
運 35
状態異常 無し




