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116.この世界の素晴らしさにきづいてみよう。9-20

これが、これが、これが、俺をイジメる、メイドの秘められた理由だったのかーーーー!


何と言うことだ〜〜〜俺全然わるくないじゃんか〜〜〜〜!


知られざる真実が今・・・


「いえ、あなたも大概ですよ・・・。例えば、メイド達が入ったお風呂のお湯を売ろうとしましたよね?例えば、商人を黙らせるために私達を利用しましたよね?最近ではこともあろうか王妃様の着替えを・・・あれには私もキレる寸前でしたので・・・」


俺も悪かったです〜〜〜〜ごめんさない〜〜〜。



「王妃様の娘の件はこの方々が言われる通り、最初は貴方から隠していたのですが、次第に王妃様があなたを気に入り縁を結ぼうと考えるようになったのです。しかしあなたはどうも胸が大きい子を好まないと、それがわかったときの王妃様の落胆ぶりは何とも言い表せませんでした。」


へ〜あの王妃様でも落胆するんだ・・・?まぁさすがの王妃様でも胸の大きさまでは管理できないだろうからね。


「ですがあなたはマエリスを口説いたと言うじゃありませんか!その時の王妃様の喜びようは今でも忘れられません。」


・・・。その事に関しては何も言うまい。言えば悲劇がおこる・・・


「王妃様はマエリスの事を本当の妹のように可愛がっておられる、ふふ、もうすぐ娘になってしまうけどね。ですので・・・」


わかってます、わかっていますとも・・・


「しかし最近は少しづつですが勇者にではなく、あなたという人に心を開き始めている者もいるようですね・・・?信者の件は申し訳ないかったですが・・・」


俺の人柄の成せる業です!信者はどうにかしてください!


「ふふふ、そうですね・・・その年齢で全てを受け流せる、あなたは不思議な人ですね。信者は自分でどうにかすると聞いてますが?」


俺にも乗り越えてきたものはありますからね、多少は強くなりましたよ。ぐぬぬ、やはり信者は自力でどうにかするしかないのか・・・。


「どれほどの事を乗り越えてきたのかを聞いても?がんばって洗脳をといてくださいね。」


詳しいことをお話するのは、俺の自分ルールではカッコ悪いことに分類されてますのでできませんが・・・


そうですね、この世の中にある形ある物で壊れない物はない・・・形が無くても壊れるものもあるんですけどね・・・


その形のない物が俺は壊れたことがあるんですよ、そして今も壊れたまま・・・


壊れてしまったものはなかなか治りませんからね、でも、もうそれ以上壊れないんです・・・


まぁ、俺は運がよかったんですよ、周りにいた人に恵まれて、どうにか乗り越えることができた・・・1回乗り越えれたらあとはどうにかなる・・・そんなところです・・・。


「・・・。壊れた物はもうそれ以上壊れない、ですか・・・?」


まぁ俺にしかわからない感覚かもしれませんので一概には言えませんけどね。


なので大半のことはスルーできちゃうんですよ、それが良いことなのか悪いことなのかは俺にはわかりませんけどね、はは・・・


「言葉では言い表すことができないですが・・・やはりあなたは不思議な人ですね。」





チヒロさんにも早く乗り越えてもらいたいものだ・・・





あぁ〜そうだ、お願いが2つあります。


唐突ですが、少し考える時間が欲しいので、ここで数日の間過ごしてもいいですか?


みんなの所へ戻ると色々と時間を使ってしまうので中々自分の時間が取れないんですよ。


それともう一つは、俺のいない時にみんながどのような行動がとれるかを確認がしたいので監視の方お願いできますか?


「ここで私たちの悪意をふんだんに浴びて、普通の人ならすぐに帰りたいと思うものでしょうが・・・、いいでしょう自由にしなさい、姫様の息子ならば悪いようにはしないから。」


「私もかまわないわ。」


ありがとうございます。




――――――――――――――――――




では早速一人になれる部屋へ・・・



覗かないでくださいよ、絶対に覗かないでくださいね、本当におねがいしますよ、振りじゃないですからね!



しかし「ジィーーーー。」と言う声と共にドアの隙間から視線を感じる・・・


ジィーーーと言いながら覗くの流行っているんですか?


えっ?なんですって?始めから見ている場合は覗きにならない?そ、そうなんですか・・・?


やはりこの世界と俺の居た世界ではルールが違う、この世界はまさに覗き盗撮天国!なんて素晴らしい・・・いや危険な世界なんだ!


どうにかして、写真や動画に残せないものか・・・?それを売れば巨額なお金が俺の手元に!


そうだ!この世界にはあまり使えないと言われている魔道具がある・・・少し調べて見る必要もあるか?いや俺が魔道具作成のスキルを取得した方が早いか?


「ジィーーーー。」


はっ!しまった!見られているのを忘れ思わず心の声が漏れてしまった・・・


こういうことを考えることがメイド達に嫌われる原因の一部か・・・?確かにこの世界に来た頃は思わず目で追ってしまっていたしな・・・それもゲスい目で・・・


よしメイド達に嫌われる可能性があるから売るのはやめて、自分で使うだけにしよう・・・


これならどうですか?


「ジィーーーー。アウト!」


くっ!では俺にどうしろと?この世界の素晴らしさがやっとわかったというのに?


「ジィーーーー。他にやることがあるのでは?」


ジィーーーいらなくないですか?確かにそうですね、盗撮の事はまた今度考えることにしておきます。


「ジィーーーー。考えなくていいです。」


くっ!今の流れなら「そうですね」と言ってくれると思ったのに!そうすればここの恐い人たち公認で盗撮を・・・ぐへへへ、という流れになるはずだったのに!


やはりこの世界は俺に厳しい!


「ジィーーーー。」


わかってますよ!今からが本番です!


貴方たちとの会話でふと思ったことがあったんです。


メイド達の活動する表の世界と裏の世界、勇者の善行と悪行・・・正義と悪・・・


「ジィーーーー。」


なぜエリクシア様が俺に聖魔法を与えたのか・・・?


なぜ努力すれば誰しもが取得できる普通の魔法を与えたのか・・・?


「ジィーーーー。」


そうか、そういうことか・・・




早く帰れって事なのか!


京都では「ぶぶ漬けは、いかがどすか?」と聞かれたら、「そろそろ帰ってくださいな」という意味だと聞いたことが・・・「ジィーーー」はそういうことなのか?


「ジィーーーー。キョウト?ブブヅケ?別に意味はないから、あなたの顔が面白くて眺めているだけ・・・」


顔が面白いのは今に始まったことではないのですが?


「あなたの表情がね・・・真面目な顔になったと思ったらにやけてみたり、そうかと思ったら真面目風な顔してみたり・・・見ていて飽きないから」


くぅ〜俺の表情はそれほどわかりやすかったのか?




悪いようにはしないと言ったのに〜〜〜〜ウソつき! 


どうやらここでも一人の時間を作るのは難しそうだ・・・。


レイリー達も心配してだろうからもう帰ろうかな・・・シクシク・・・。



――――――――――――――――――


屋敷で眠れぬ夜を過ごしていますが、くよくよしていても仕方がないんで頑張っています。



イオリ様の消息がわからなくなってから、早4日が経過しました。


あの日の夕方ドワーフの所を訪れてからもう4度目の夕方が・・・。


メイドの皆様は昼夜問わず懸命に捜索しているようですがなにも手掛かりはなく・・・


本当に何処へ行ってしまったのでしょうか?


ときおりラヴィーニャが「いま旦那様が良からぬことを考えている気がするのじゃーーー!」と叫んでいますが野生の勘なのでしょうか?



私達も遊んでいばかりはいられないので、昨日からイオリ様がおっしゃっていた勇者ツナシ ナツキ様についていろいろと情報収集を始めました。


情報を集めるとすぐにわかったのですが、ナツキ様はどうやら従者の方たちと、ここコープラントより北へ行った大森林に少し入った場所にある洞窟へ向かったそうです。


もう!調べ終わってるのですから、イオリ様待ちですよ!


それと、良いのか悪いのかわかりませんが、古代竜様の下顎をベッドに加工するためにドワーフの所へ置いてきました。


大きすぎるのと堅すぎるので加工が出来ないと言われてしまったのですけど、シュウちゃんに頼んで適度な大きさにしてもらいました・・・ベッドが2セットできるように・・・


本当に世界樹様も使われるんですかね?


私達だってやるときはやるんです!いつまでもイオリ様に頼ってばかりではないのです!


なので早く帰ってきていっぱい褒めてくださいね・・・。



あぁそういえば、剣聖様が「ドラゴンが儂を呼んでおる〜〜〜」と叫んでますよ、目もドラゴンになってますし・・・


そろそろお連れした方が良いと思いますので、早目のお戻りを・・・


感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます


勇者不在時4日目の夕食後

 

名 前 八神 伊織(職業 勇者)(16歳)

L V 28 (2242/4136)

スキル 望んだ料理を作る・聖魔法LvMAX・空間魔法LvMAX・収納空間・剣術Lv5・水魔法Lv1・気配察知Lv6・危機察知Lv5

    魔力察知Lv5・魔力耐性Lv4・魔力操作Lv1・奴隷契約・マッピングLv4・神眼・神の加護(3/4)能力補正+100


    魔王倒すスキル 79/10000

    メンタリスト   1/10

    魔力察知    42/50

    魔力耐性    18/40


状態異常 なし


HP  1071(+180)

MP   978(+250)

力   158(+100)

体力  170(+100)

魔力  161(+100)

知力  20(+100)    

素早さ 162(+100)

運   26(+100)




名 前 レイリー=エドワーズ(職業 聖騎士)(17歳)

L V 33 (1249/12622)

スキル 剣術Lv8(+1)・槍術Lv3・聖魔法Lv2・魔力耐性Lv4・気配察知Lv7・危機察知Lv1・神の加護(能力補正+50)

    魔力察知Lv1・身体強化Lv6・魔法剣 [称号:剣王 各種能力+50]


能 力 


HP   637(+115)

MP   272(+125)

力   148(+130)

体力  151(+100)

魔力  106(+50)

知力  16(+50)    

素早さ 109(+100)

運   33(+50)


    魔王倒すスキル 37/10000

    剣術スキル   50/110

    危機察知     9/10 

    身体強化    19/60


状態異常 なし 



ジュリア=オリムカル(職業 魔法使い)(10歳)

L V 28 (1545/4136)

スキル 火魔法Lv3・水魔法Lv9・風魔法Lv9・土魔法Lv3・光魔法Lv3・闇魔法Lv3・神の加護(マジックマスター・・・魔法関係のスキル上昇率UP・魔力補正+50)

魔法耐性Lv5・魔法操作Lv3・魔力察知Lv5


    魔力耐性     22/50

    水魔法     25/65 

    風魔法      25/65


能 力 

HP   452

MP   420(+125)

力   88

体力  128

魔力  125(+50)

知力  46(+10)    

素早さ 90

運   28


状態異常 無し



名 前 ラヴィーニャ=ゼノーニ(職業 王女)(14歳)

L V 28 (733/4136)

スキル 王の威厳・気配察知Lv4・気配遮断Lv4・危機察知Lv6・神の加護(格闘系攻撃力UP 力、体力、素早さ補正+50)

    身体強化Lv6・体術スキルLv6・回避スキルLv6・獣闘術Lv6・火魔法Lv1・獣化

状態異常 無し


    身体強化    46/70

    体術スキル   46/70 

    回避スイキル  46/70

    


能 力 

HP   516(+120)

MP   64

力   152(+75)

体力  128(+75)

魔力  64

知力  18    

素早さ 152 (+75)

運   35


状態異常 無し


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