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114.勇者がいないけど剣を修復してみよう。

やってまいりました、鍛冶工房へ。



今回、イオリ様がトイレへ行くと言って向かわれてから全然戻ってこないので、変わって私レイリーのが進行させていただきます。


至らないところもあるかと思いますがよろしくお願いします。



さて鍛冶工房へやって来たわけですが、ホリスさんはどうやら豪快な方のようで私たちの事を気に入っていただけるのでしょうか?


「今回伺ったのはですね、この剣の修復をお願いしたくてですね。」


イオリ様の剣をホリスさんへ手渡し、今持っている素材の説明をします。


「素材になるかはわからないのですが、ドラゴンの素材各種もこの歪んだ空間に、あぁ私達はシュウちゃんと呼んでますがに入っているので・・・」


「ほぉドラゴンの素材かい?ドラゴンの種類を教えてくれれば材料として使えるか使えないかの判断ができるよ。」


「えっと、グリーンドラゴン、レッドドラゴン、古代竜様ですけど?」


「もう一度言ってもらっていいかい?」


「えっと、グリーンドラゴン、レッドドラゴン、古代竜様ですけど?」


「ふふ、私を騙すつもりかい?古代竜の素材が手に入る訳ないだろ?そこの坊主の仕返しでもするつもりかい?」


ちょこっとだけ怒った感じになってしまったホリスさん・・・本当なのに〜。


「えっと、これなんですけど、どうでしょうか?」


「あば?あばばあば・・・」


「あぁそういえば、シュウちゃんがある程度なら加工できるみたいなので必要なら言ってもらえれば加工もしますけど・・・」


「あば、あばばばばああばばばば・・・」


「あ〜なる程。シュウちゃんこの古代竜様の爪を粉にしてみてって。」


何故か言っていることがわかるんですが?私大丈夫ですかね?


シュウちゃんはあっという間に粉じょうにしてくれて、小さな瓶に詰めるサービスもしてくれている。


イオリ様が可愛がってる理由がわかるような気がします。


「あばばばば〜」


とホリスさんは呪文を唱えながら、イオリ様の剣に古代竜様の爪の粉を振りかける・・・


これは呪文ですから!


どういう原理なのか?呪文が効いているのか私にはわからないけれど、みるみる剣が修復されていく・・・


「あばばばば、あばああばばば・・・」


「ふむふむ、そうですか、了解です!」


どうやら古代竜様の素材をふんだんに使って私達の武具防具の強度を上げてくれるということで。


お代の方は、古代竜様の素材を少しとお酒を少し貰えればいいということなので、喜んでお願いしました。


これで、ますますエルザとローザが強く美しくなってしまうと思うと嬉しくてたまりません!


今夜も一緒に寝ましょうね二刀とも。うふふ。


「坊主も腕を上げたもんだな?古代竜から素材を剥ぎ取ってくるとはな。その腕なら私が本気で剣を造ってやってもいいかな。」


ホリスさんは勘違いをしているようですね、まぁ普通の人から見ればそう思うのも無理ないかな?


「あの〜余り言いたくないのですが、これイオリ様が古代竜様をイジメて得た物なので・・・アンタルシア王国の人には言わないでもらえたら嬉しいなと・・・」


「あばばばば、あばああばばば・・・」


「えっ?嘘じゃないですよ、本当ですってば!」


ねぇ剣聖様?うんうんと頷く剣聖様を見てホリスさんはまた「あばば」言っている。


・・・。


はぁ〜進行がこんなにも大変だったなんて・・・そろそろイオリ様戻ってこないかな?



――――――――――――――――――


レイリーが疲れたようなので、変わってわらはラヴィーニャが進行役をつとめようと思うのじゃ。


さて、旦那様の武器の補修は済んだので、次はレイリーのご褒美の件じゃな。


旦那様がレイリーにご褒美をと申しておったのをわらははちゃんと聞いておったからのぉ。


羨ましいが今回は仕方がない、わらはも、もっと強くならなくてはな。


獣バージョンにもなれるようになったから、すぐにみんなに追いつくのじゃ〜



そい言えば旦那様始めみんなもわらはと寝たいと申しておったが、理由がわからぬ。


モフモフはわらはも気持ちがいいとは思うのじゃが、一緒に寝て何がうれしいのじゃ?


旦那様に求められるのは嬉しいことなのじゃが、物凄く恥ずかしいからのぉどうしたものかのぉ?


それにしても愛しの旦那様は一体いつまで籠っておるのかぉ?


そろそろ小物細工工房へ向かわねば日が暮れてしまうぞ?


仕方がない、すこしばかり様子を見に行ってみるかのぉ。



――――――――――――――――――


ラヴィーニャお姉ちゃんがお兄ちゃんを迎えに行ってしまったので、ここからは私ジュリアが進行役をするよ。


それでは・・・何からいこうかな?


えーっとえーっと・・・どうしようかな?


・・・。


あれ?もしかして私こういうのも苦手なのかな・・・?


私が困った時はいつもお兄ちゃんが助けてくれるのに・・・もう!お兄ちゃんどこ行ったのよ!


私も心配だからお兄ちゃんを見に行こうかな。


けして苦手だから逃げるんじゃないよ、本当だからね!




もう!ほんとにお兄ちゃんのバカ!



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