表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

101/193

101.モフリストを名乗ってみよう。

やってきました、剣聖さんの屋敷へ。


「イオリ様ー!」


誉めて誉めてとレイリーが迫ってくる。圧がすごい、特に胸が・・・イガっとする。


確かに、この大会で一番頑張ったのはレイリーなので、よしよしと頭を撫でておいた。


まぁ一番心に傷をおったのは・・・おっと誰か来たようだ?


ニーナさんの視線を感じたのでお客さんが来たようだ。



大会も終わり嘘のように静まり返る闘技場。観客達は祭りのおわりを堪能するように周りの屋台で騒ぐようだ。


さて、俺たちはどうしよう?


「ドラゴンの、肉を食べるのじゃー」と、よだれを滴ながラヴィーニャが言っている。


ドラゴンの肉か、食べたことないな、トカゲやワニに近いのだろうか?どちらも食べたことがないので分からないけど。


じゃ、そうしよう、俺も気になるし、場所は剣聖さんの屋敷でいいかな?


「うむ、もう話はすんでおるのじゃ!」


さ、さいですか?まぁいいレイリーの祝勝会だ。派手にいや、人の家だおとなしく盛大にやろう。




俺達が到着したときには、剣聖さんの屋敷にはもうみんな集まっていた、女帝もギュンターさんも、他の決勝進出者も・・・。


俺とマエリスさん、ニーナさんは、思いっきり吹いたが、まぁ居るものはしょうがない。



結局試合中には結局、兜を外すことが無かったので、初めての顔を見たのだが、まぁ普通に美人だよ。


そうだよ美人だよ、でもな、まずはその胸についた物を取ってこい!話はそれからだ!


じゃなきゃ説明もしてやらん!


例えば少しきつめの目は、にこやかに笑っても目が笑ってないとか。


時々鋭い目つきになるとか。


好みが分かれるかもしれないが美人ってよりカッコいい顔立ちとか。


鼻もしゅっとしていて、唇も何だか艶やかでエロいし。


真っ白なパンツに真っ赤な貴族っぽい服着て、胸には・・・グハッ・・・胸の周辺の事は言うのは止めよう・・・金色の長い髪を揺らして、赤い彗星かって言いたくなるかっこうしやがって!


ふぅ〜もう言うこと無いよ。


早い話、俺は好きってことだよ!


ふん!だから出直してきやがれ、コンチクショー!


ふっ一人で興奮していても仕方がない、どうせ俺には縁のない人だ。今日で見納めだしね。


マエリスさんとニーナさんは挨拶している様だが。俺には関係ない。



さて俺は自分のやるべきことをするとしよう。そうパーティーの準備をな!



では俺が(本当はスキルがだけど)腕によりをかけて作ろうではないか、ドラゴン料理を!


まずは、スキルの野郎にどんな肉なのか確認だ。


ふむふむ、旨味の濃い鶏肉とな?ふむふむ。で、肉のランクは?駄龍は最良?他は良と普通か。


へー駄龍の肉は最良ね。今からもう一本しっぽ貰ってくるか?



本当は《望んだ料理を作る》と勝負したかったのだが、さすがの俺でも扱ったことのない食材でスキルの野郎に勝負を挑む気にはならない。


負けるからじゃないからね!本当だからね!



さて何をつくろうか?


う〜ん。そう言えばコカトリスの卵に最良があったよね?それでは変則親子丼とかどう?


「それを食べると死人が出ますね、美味しすぎて。」


ま、まじで?


「はい、美味しすぎて精神崩壊後爆発します!」


ま、まじで?


「嘘です!でも死に至る可能性は高いので気を付けてくださいね。今のメンバーなら、あなたとレイリーさん、剣聖さんなら普通に食べれるかと・・・」


へっ?ラヴィーニャもジュリアもダメ?


「そうですね、もう少しといったところでしょうか。」


まいったな、あの肉食獣が我慢できるとは思えん!だからご褒美としてなら、うーん悩むな。


じゃぁレイリーと剣聖さんにはパーティー中はなるべく食べるのを控えてもらい、終わりごろにご褒美ってことで出だそうかな?


「それでいいかと。」


なんか普通に話してるな《望んだ料理を作る》と・・・



まぁいいか、では俺は厨房へ引っ込んで《望んだ料理を作る》に作ってもらうから、メイド達は取りに来てね。



ん?んん?んんん?あれれ?まさか・・・?!あの尻尾は?


ネコ科で唯一、尻尾の先にふさふさがある、あの尻尾はライオンでは・・・?


ねぇ?君って何の獣人なの?


「えっ?私は獅子の獣人ですが・・・?それが・・・?」


な、な、なんだってーーー!?


獅子の獣人が剣聖さんの屋敷でメイドしているだとーーー!


いか〜〜〜ん、これは・・・あの曲が思わず流れそうだ・・・


ほんとにほんとにほんとにほんとにライオンだーーーー♪


そして俺の脳裏に稲妻が走る・・・サファリパーク・・・いや、さわりパーク!!!!


ぐおぉぉぉーーー閃いてしまった!閃いてしまったのだーーー!


いかんいかん!落ちつけ俺!落ち着くんだ!ものすごく卑猥な響きだが、真面目な話にも使えるはず。


にゃんこやわんこを触れるパーク!そう、それでいいのだ!


別に獣人の女の子に拘る必要もない!


別に獣人の男の娘に拘る必要もない!


モフモフしていてたまに、おっぱいに手が当たってしまうのも・・・これは必要だ!


そうだよ、俺はモフモフしたいだけだ、にゃんこだろうがわんこだろうが、雄だろうが雌だろうが関係ない!!!


ご飯を作っている場合ではない!ごめんシュウ後よろしく!


「ご主人、了解だよ!まかして。」


すまん、シュウ!今回は今回ばかりは・・・すまん!




俺は、獅子の獣人メイドを連れ、みんなの下へ急ぐ!


そして皆に説明をする。


「あぁ〜それなら可愛いですし、いいですね」×4人内訳はレ、ジュ、マ、ニだ。頭文字だけだ!何故って?俺は今急いでいるからだよ。


「浮気じゃな!」×2人内訳はラヴィーニャと獅子の獣人・・・?


はぁ〜?何言ってるんだ?雄も居るんだぞ?


「完全に浮気じゃな!」


意味が分からない・・・。レイリー達を見る・・・「?」って顔をしている。


「例えば、旦那様がそこにおる騎士をさわさわしたとしよう、みなはどう思うのじゃ?」


「なんか嫌ですね。」


「じゃろ?そういうことなのじゃ!」


「「????」」全く意味が分からない。


ラヴィーニャさんは猫なの?


「違うのじゃ!わらはは白虎なのじゃ!」


ですよね。ならいいじゃんか!


「なぜわからぬのじゃーーー!あやつらは獣人が化けておるやもしれんのじゃぞ!」


へ?今なんて?


「だから、わらは達獣人の中には獣の姿になれるものもおるのじゃーーー!」


えっえ〜〜〜〜〜〜!?


初めて知った驚愕の事実・・・どうやら賛成派は誰も知らなかったみたいだ・・・。


じゃラヴィーニャ虎になってよ、モフモフさせてよ!


「わらはは、今は変わることはできんのじゃ・・・」


今は?条件がそろえば変われるのか?


「うむ、そうなのじゃ、だから今は無理なのじゃ。」


その条件は?難しいの?


「うむ、獣人の国が始まってから獣の姿になれた者は僅か3人と言ったところかのぉ」


・・・。ラヴィーニャさん何言ってるんですか?


「ん?1000年で3人もおるのじゃぞ!何処に潜んでおるか分からんのじゃぞ。」


・・・。ラヴィーニャさん何言ってるんですか?


条件をもっと詳しく教えてもらっても?


「うむ、それはじゃな、よくわかっておらんのじゃ。まず初めて獣の姿になれたのは初代の王と言われておる。その後は獣人の国に悲劇が起こったときに、その時代の各王が獣の姿になることができたそうじゃが・・・。」


へっへ〜もしかして「王の威厳」ってやつが関係してる?


「ん?んん?どうして旦那様がそのことを知っておるのじゃ?王の威厳が関係していると記してある文献があることを・・・?」


・・・。えっ?!前から言ってなかったっけ?


「うむ、聞いておらんな・・・?」


俺の心の声は聞こえて無いらしいな・・・ふっ。


ラヴィーニャさん「王の威厳」持ってるよ?


「な、な、なんじゃと〜〜〜〜!?」


ラヴィーニャは驚きながら俺をパンチする・・・


驚きついでにパンチするの止めてもらってもいいですか?


「すまんのじゃ旦那様、思わずというやつなのじゃ。ならばいつの日か国に危機が訪れた時にでも変身出来るやもしれんのぉ?」




ラヴィーニャは知らない、国に危機が訪れそして危機は去ったということを・・・


後日、ギャビンからの手紙で知ることになるのだが、現時点ではまだ誰も知らない。


だから、多分、きっと、今の時点で変身できるのだが今は気付かない・・・。




で、結果は?


「ムムム、どうにも気に入らないのじゃが・・・今回はセーフなのじゃ!」


やった!やったよ「勝訴」の判決が出たよ。


長い間無実だと訴えたかいがあったよ!


モフリスト田中さん、俺頑張ったよ!


思わず知らない人の名前が口から出たが誰だよ!モフリスト田中・・・ゴロがいいな俺が名乗ろうかな・・・



「面白そうな話をしているようだが、私も混ぜてもらえるか?」


・・・。断る!・・・な、とおっしゃる?プルプルと首を振って俺に合図するニーナさん・・・


女帝も話にはいるようで・・・この人謀略ってスキル持ってるから話したくないよ・・・


「ふむふむ、面白そうな話だな。私もモフモフは好きだから是非参加させもらうとしよう。」


・・・なにやら裏がありそうな感じがするんだが・・・身分のせいでそう感じるだけなのか・・・?


ギュンターさんが頭抱えてる・・・何故だ?


「店舗を構えるのならば私に任せるがいい。こう見えても私はこの国の皇帝だからな。」


へー。


「・・・。すまんがもっと驚いて欲しいのだが・・・。」


へーびっくりしたなー


「・・・。おい、おまえ後で話があるから屋敷の裏に来い!」


不良だ!この世界にも不良が居た・・・コワイよ助けてマエリス先輩、ニーナ先輩!


頭を抱える三人の姿が見えた・・・どうやら俺の助かる道は無いようだ。


さわりパークの話は、みんなに任せよう・・・女帝が話に入って来たことで政治的な話になりそうな予感がするから・・・。


面倒くさいことは、お断りだ!


感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ