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❤オススメ中編❤

アイツさえいなければ【恥辱の罠】

作者:尾妻 和宥
まさかMHKの、のど自慢を逆手にとったデス・トラップとは、いったい誰が思いつくだろう!
伊能(いのう)はブラック企業の営業マンだった。
UVクリアシートの商材を売り込み、トップを目指して実績を重ねてきたが、今月、またしても広重(ひろしげ)の数字を超えられなかった。連日のサービス残業で、伊能は妄執に憑かれていた。

伊能と広重は高校時代からの仲だった。広重には陸上でもかなわず、勉強でもすべての教科で負け越していた。
挙句の果て、当時付き合っていた彼女まで奪われ、いまのいままで日陰者として定着してしまっていた。
このうえにおいてはあいつを亡き者にしないことには、伊能に浮上のチャンスは訪れまい。
かと言って、直接手をくだすことは避けたい。なんとか広重を自殺させることはできないものか。

どんな人間にも弱点はあるはずである。
広重の弱点を真純(ますみ)に聞き出させ、それを利用して自殺に導こうと、二人は手を結ぶ。
真純も、かつての交際相手が、広重との出世争いに敗れて心を病み、自殺していた。
そして彼女は広重に近づいてねんごろの関係となり、弱点を聞きだす。

広重は厳格な父から躾けられ、極度に恥をかくことを恐れていた。
それゆえ強迫観念が、いまの優秀な営業マンの彼を作りあげたのだった。
『恥』――真純はそれを利用した自殺誘導計画を思いつく。それは前代未聞の精神殴打プランだった。
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