七日目 三つ刻頃~四つ刻半頃
ベリアル「いつもありがとうございます」
常世神命「今年もよろしくお頼み申す」
ベリアル「一寸固くない?」
常世神命「そうか?」
ベリアル「うん」
常世神命「まぁ、今年主様の作品の中で初更新という事もあった訳なのだが・・・ではいつも通りで行くか」
ベリアル「それがイイよ。それで今回はどんな話し?」
常世神命「そんな大層な話しではない」
ベリアル「俗に言う『読めば分かる』という事かな?」
常世神命「まぁ、そう言う事だ」
ベリアル「それもそうだね。それではどうぞ」
七日目 三つ刻頃
朝になり起きてみると、昨晩のにわか雨が嘘の様に晴れ渡っている。
タレザ殿は早起きらしく、二つ刻には起床して日課の鍛練をしていた。
さて、まだタレザ殿の鍛練は終わっていない様なので、その間に朝食でも用意して置こう。
朝食の用意を始めて四半刻程経ち、その用意も終わる頃に、タレザ殿が鍛練を終えて、こちらに戻って来た。
「常世殿。起きていたか・・・すまない朝食の用意までして貰って」
「タレザ殿。私も好きでやっている事だからそこは構わないし、こう言った場所だから献立の内容もあまり代わり映えしない。今朝は、パンと熊肉入りの豆スープだ」
「それでも助かる。常世殿の料理は私が作る物よりずっと美味しいし」
七日目 四つ刻半頃
今日は、昨日より更に奥の調査、探索をしている。
富士の樹海程ではないが、昨日よりも更に森深くなって来て、そのため薄暗く、足を取られ無い様に注意する必要が出てきた。
今日は結構奥まで行くつもりなので、自然薯の蔓が所々に見てとれるが、構わない事にする。
暫く道無き道を歩くと、右側に高さが一間半程の崖が見えて来る。
「タレザ殿。この辺りで一休みしないか?」
「ん?何か有るのか?」
「ああ、あの崖の法面を調べたい」
「・・・分かった。それなら今日はこの場所に拠点を張らないか?」
タレザ殿は少し考えると、私の申し出を了承したのはもとより、そう提案してきた。
今居る場所は崖の近くという事もあるのか、樹木は生えておらず、天幕を張るのに問題無い広さがある。
というよりは、目を凝らすと、その広場の所々に過去に家が在ったと思われる、礎石が見える。
その数、数軒分どうやらこの場所は集落跡らしい。
という事は、調べても何も無い可能性はあるが、タレザ殿の提案は渡りに舟だ。
ベリアル「ここまでありがとうございます。誤字、脱字などありましたらよろしくお願いします。常世。何か意味深な崖が出て来たねぇ」
常世神命「拠点を置く場所が集落跡という事もミソだな」
ベリアル「長くなりそう・・・」
常世神命「まぁ、主様次第ではあるがな」
ベリアル「アハハ・・・ま、まぁ、それじゃまたよろしくね」
常世神命「皆様。またよろしくお願いする」