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六日目 六つ刻頃~八つ刻頃

ベリアル「いつもありがとうございます。で、今回は少し長いねぇ」


常世神命「そうなのだが、主様は強引に六日目を終わらせた様だな」


ベリアル「ところでさぁ、近頃(16'10/20現在)夏に逆戻りした感じがして暑いねぇ」


常世神命「本来、在るはずの無い物(太平洋高気圧)が在るかららしいな」


ベリアル「ん?在る様には見えないけど」


常世神命「日本の南方にうっすらとだが在るらしい」


ベリアル「ああ、だから一応南高北低になっているから暑いんだね。因みに、何時位から季節通りの暑さというか気候になるの?」


常世神命「予想天気図から推測すると、来週の月曜には一旦夏型の気圧配置が崩れるみたいなので、その時にはこの時季相応の感じになるらしいな」


ベリアル「え?一旦、という事は、月曜だけって事も有るの?」


常世神命「なにぶん来週の予想天気図は、予想通りになるのは眉唾物だからあまり信用できぬが、現状から言えば来週以降だと思われる様だな」


ベリアル「この分じゃ、今期の冬の天気も今迄に無い感じになりそうだね」


常世神命「ウム、冬にも夏型の気圧配置になる事がありそうだな。そう言う場合は、()()()には三月頃の陽気にはなるらしいな」


ベリアル「という事は、場合に因っては一日の最高気温が20度になったりする事も有るの?」


常世神命「一月だし精々15度を上回る程度であろう」


ベリアル「まぁ、そうだよね。一月だもんね。でも、そう言う日が多くなると、いろいろ経済にも与える影響が大きそうだね」


常世神命「尤も、たらればの話しだがな。まぁ、真冬にアイスを美味しそうに食べる主様には関係ない話しだがな」


ベリアル「脱線しまくりですが、それでは本編をどうぞ」








六日目 六つ刻頃(凡そ正午頃)


 さて、折角この様な自然薯を獲った訳だし、丁度昼なので昼食の料理に加えるかな。


・・・皮を包丁の背で削ぎ落とし、すりおろしてとろろの感じにする。

 次に、それを一斤(唐目 約600g)に対して小麦粉を百二十匁(唐目 約450g)位混ぜる・・・と言っても、秤が無いので当然目分量になるがな。

 で、それを卵の半分位の大きさにして、お馴染みの豆スープに入れる・・・まぁ、所謂すいとんだな。

 醤油が有れば尚良いのだが、無い物ねだりしても仕方ない、いつも通りに塩だけの味付けになるな。


「常世殿。今日の昼食のこの白いのは中々弾力があって美味しいな」


「それはそれは、タレザ殿に気に入って貰えて何より。因みに、この白い物はすいとんと言い、リルーエットも好きだと思うぞ」


「っ!?そうなのか!?それなら作り方を教えて欲しい」


 タレザ殿は、リルーエット殿にご執心の様だな。


「ただ、小麦粉を水で練って熱々のスープに落とし入れるだけだ」


「え?それだけなのか?簡単で良いが・・・兎に角恩に着る」


 恩に着るとは大袈裟な奴だ。

 小麦粉を練る際に入れる水の分量とか、今回みたいに自然薯を入れる等の応用編とか有るのに、リルーエット殿の事に関しては実に沸点が低い。







六日目 七つ刻半頃(凡そ午後3時頃)


 昼食を終え、調査を再開して一刻(約2時間)程すると、目の前にアケビが沢山生っているのを発見する。

 タレザ殿は、その直前に熊と遭遇したので、その相手をしているので、私はタレザ殿に邪魔される事無くアケビを獲りまくる。

 その途中、徐にそのひとつを食べる。

 ああ、ウマイ。

 インベントリを見てみると、そこには三葉木通と表示されている。

 ・・・もう少し時季が下れば蔓を細工物に使えたんだが仕方ないな。




 百個程インベントリに隠した・・・収納した所で、タレザ殿が熊を退治してこちらに来たので、それもインベントリに収納する。


「すまない。手伝えなくて」


「あの程度私一人で十分だから問題無い」


「そう言って貰えると助かる。これでも食べて疲れを癒してくれ」


そう言うと、インベントリからアケビを取り出し、タレザ殿に渡す。


「これは何だ?」


「アケビという果実だ。中の白い物が実で、それに種が包まれているので、食べる時には注意しないとならないが、とても甘くて美味いぞ・・・私が手本を見せてやる」


 私は、インベントリからひとつ取り出し、タレザ殿が分かりやすい様に食べて見せる。

 口の中が種だけになったら、容器の中に種を捨てる。


「こうか」


 タレザ殿も渡されたアケビを頬張る。

 暫くすると、タレザ殿も口の中が種だけになったのか、壷の中に種を捨てる。


「甘くて美味しいのだが、種が多くて食べるのが大変だな。それにしても、種はそこら辺に捨てないのか?」


「ウム、このアケビの蔓は籠などの細工物に使えるので、リルーエット殿に進言するつもりなので、捨てないで取って置く」


「ホウ、リル様なら農業にお詳しいから、栽培法を知っているかも知れないな。そうでなくとも領内を探せばひとり位は居るだろう」


 リルーエット殿は農業に詳しいのか?

 半信半疑ではあるが、リルーエット殿もインベントリ持ちだから、使えなくなってしまう事は無いだろう。


「タレザ殿。どうやら雲行きが怪しくなって来たので、少し早いがここで野営しよう」


 アケビを食べつつ休憩していると、八つ刻頃(凡そ午後4時頃)であろか、俄に暗雲が立ち込め、今にも雨が降って来そうな空模様になる。


「確かにそうだな。それでは、雨が降って来る前に天幕を張ろう」


 八半刻(約15分)程掛けて設営し、中に入って一息着くと、雨が降って来た。

 どうやら今日はここまでの様だな。





ベリアル「ここまでありがとうございます。誤字、脱字などありましたらよろしくお願いします・・・って、終わらせ方が一寸強引過ぎない?」


常世神命「まぁ、私も思う事はあるが、ダラダラと六日目が続くよりはマシだろう」


ベリアル「まぁ、それはあるよね。ところで、次話は七日目になるのだけど、何時からスタートするの?」


常世神命「大体午前6時、ガルダフェリナ的に言えば三つ刻頃になるな」


ベリアル「そうなんだ。さてさて、七日目は何話で終わるか楽しみだね」


常世神命「・・・そ、それでは今後とも、異世界飛何をよろしくお願い致す」


ベリアル「セフェラのほかの作品もよろしくね」





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